2024年元日にリニューアルオープンした鯛めし専門店「鯛せん」が、まもなく1周年を迎える。今回は、リニューアルした経緯や、同店こだわりのメニューなどを紹介しよう。
父の味と店の看板を次世代へ紡ぐ「鯛せん」
「鯛せん」の店主・野中彰二さんは、佐賀市中心街の「梟の響キ」や「のなかの」、福岡県朝倉市の「梟の響キ 秋月 いろり蔵」と、20年近く和食店を営んできた。
野中彰二さんの父・中野啓次さんもまた板前であり、約50年前に割烹料理「鯛せん」を開業。40年以上の時を刻んだ店舗は、中野啓次さんの板前引退とともに歴史に幕を閉じた。
そして、野中彰二さんは父から受け継いだ味と店の看板を、100年先を見据えて残したいという想いの元、名物であった「鯛めし」をメインに、父が営業した場所・屋号で「鯛せん」を復刻開店した。
同店は、ビル1棟をフルリノベーションし、席数は1階・2階合わせて35席。1階は最大で23席の貸切りも可能で、2階には個室を完備した。会食で足腰が疲れないよう、全席椅子席となっている。
厳選食材を使った料理を有田焼などの器で楽しむ
「鯛せん」では、味・鮮度ともに申し分のない鯛を、天然・養殖に関わらず目利き合わせながら提供。野菜などについても、生産者の熱意を崩さないよう、食材と真摯に向き合い表現する。鯛の骨は出汁に、アラは煮つけや味噌汁などにすることで、命を余すことなく調理する。
メニューは、佐賀、九州、日本にこだわり厳選した食材を使った鯛めし膳、会席料理を用意。器は、佐賀を代表する有田焼や唐津焼を中心に、骨とう品などをふんだんに使用し、お膳を華やかに彩る。
「佐賀鯛めし膳」3500円〜7500円は、一の膳で数品の料理を楽しみ、
二の膳では三種の鯛めしから一種を選ぶスタイルがまた楽しい。
「季節おまかせコース」11,000円〜16,000円では、佐賀、九州、日本の旬を存分に楽しめる。〆は鯛茶漬けだ。
料理と厳選したお酒のマリアージュを楽しむ
「鯛せん」では、2階に日本酒セラーを設置。佐賀県の蔵元が醸した地酒が約100種類勢揃いしている。新酒が続々と入荷するため、日本酒好きの来店客を飽きさせないのだそう。
なお、1階のセラーには、キンキンに冷えシャンパンと瓶ビール、ひんやりと冷えた料理に合う白ワインが用意されている。
先代の味を引き継ぐ「鯛せん」の料理を味わってみては。
■鯛せん
住所:佐賀県佐賀市中の小路4-16
営業時間:11:00〜22:00(OS 21:00)
定休日:不定休
URL:https://taisen-saga.jp
(Higuchi)