大阪府大阪市に本社を構える出版社・BookBaseは、ライトノベル専門のレビューサイト「Book Review ver.β」を、2025年2月頃にオープン予定だ。
これに先駆け、レビュワーの事前募集を12月25日(水)まで受け付けている。なお、レビュワーはサービス開始後も継続的に募集する予定だ。
レビュワーにも読者にも良い設計
「Book Review ver.β」は、商業化されたライトノベル作品を対象とするレビューサイト。審査された認定レビュワーのみがレビューを行い、レビュワーには直接報酬が支払われる独自設計を構築した。
レビューの質を上げるためのインセンティブ設計と、忖度が生まれにくい構造を作ることで、レビュワーにとっては書きやすい場所として、読者にとっては読んでいて面白いレビューサイトとして楽しんもらいたいとしている。
「ガチレビュー」が生まれるための仕掛け
「Book Review」では、「ガチレビュー」が生まれるための仕掛けをいくつか用意している。
例えば、レビューするのは、運営による審査をクリアした公式レビュワーのみで、「Book Review」独自のハンドルネームを使用し、半匿名性を維持すること。レビューを見るユーザーからの評価などを行う機能も開発予定だという。
また、レビューに対する報酬として1本3000円を運営から支払う。なお、レビューの内容に関しては検閲を行わない。
さらに、レビュー対象の作品は、レーベルによる縛りなどはなく、運営側でリストアップしたものをベースに、ユーザーからのリクエストや認定レビュワーからのリクエストも受け付ける予定だ。
ほかにも、さまざまな工夫をシステム上で組み上げ、試行錯誤を行っていくとしている。
開発背景と今後の展望
近年、販売サイトのみならず、SNSなど様々な場所で見かけるようになったレビューだが、フラットな視点で見ることができるレビューを見つけるのはそれだけで大変だ。しかし、読まないとわからない、かつ読むハードルが高いライトノベル(小説)においては、読んだ人のレビューが大きな価値を持つ。
そこで、BookBaseは可能な限り「忖度のないガチレビュー」を生み出すことができる環境を目指す新たなサイトをスタートさせることになった。これまでにない新たな試みのため、現状のルールなどは運営していくなかで調整を行っていく予定だという。
また、同サイトにおいて単独での収益化は現状考えておらず、読者との新たな接点として機能していければと考えている。
「Book Review」のレビューにより、これまで気付けなかった作品の良いところに気づけたり、読もうと思っていなかった作品を手に取る機会を得たりできるかもしれない。
Book Review レビュワー募集ページ:https://lp.bookbase.jp/bosyu/reviwer
BookBase 公式X:https://x.com/BookBase1/status/1867161020399341971
※オープンは2025年2月ごろを予定しているが、開発の問題などで遅れる可能性もある。
(Higuchi)