大阪府大阪市生野区役所が運営する「IKUNO×ものづくり×ICT次世代の職業体験プログラム」を実施した東生野中学校の1年生による新しい味のあられを、「あられの仁の蔵(にのくら)」が商品化。「焼肉もどき」として、12月26日(木)~28日(土)に仁の蔵工場直売会にて限定販売される。
新しいキャリア教育の授業から誕生したあられ
「IKUNO×ものづくり×ICT次世代の職業体験プログラム」は、IKUNO未来教育ネットワークに登録している生野区のものづくり企業から学び、「時間と場所を超えて、オリジナル商品を売る」新しいキャリア教育の授業。東生野中学校では、6月から「誰かにおすすめしたい新しい味のあられを考えよう!」という新しい企画が始動した。
東生野中学校1年生全員が18グループに分かれて案を出し合い、1つだけ実際に商品化するという内容で、商品の製造は昭和32年創業の「あられの仁の蔵」が請け負うことになった。
また、商品化するからには販売までしてみようということで、仁の蔵の恒例行事として年末に開催している工場直売会で売り出すことも決定した。
「誰に」「どんな時に」食べてほしいか
授業には、仁の蔵代表の高橋氏も参加し、あられの作り方や味付けのバリエーション、型抜きで作られるかたちの種類などを説明。また、1つの決まりとして、このあられを「誰に」「どんな時に」食べてほしいかを頭に思い浮かべて案を出してほしいと伝えた。
そして、「先生や親に普段のストレスを軽くするために甘いあられを考えました」「仕事を頑張った人にお酒のおつまみとして」「アイス用でスプーン型の抹茶あられを作りたい」など、18グループから様々な案が登場。明確に人のために役立つことを意識していることが分かり、高橋氏は感心したそうだ。
18案の中から「焼肉もどき」を商品化
18案の中から選ばれたのは、グループ名「おいしすぎてきびしいって。」が考案した「焼肉もどき」。
味やかたちの狙いが明確なこと、網目もようを付けるなど工夫がしてあること、実現可能な範囲内であることが決め手となった。
また、実際に売れる商品を作るためには、買う側からの見た目や、その商品がどのような特徴を持っているのかを伝えることも大切になる。販売するにあたり、商品に貼るシールデザイン、POP、PRポスターも18グループで案を出して、生徒たちが制作した。
ひと手間プラスして半年かけて完成
工場では、9月中旬から実際に作る作業に入った。1回目の試作品は、色合いや網目は良かったが、味がしょっぱすぎた。焼肉の色合いを出すのにもち生地にカラメル色素を練って茶色に染め、網目の筋を入れて焼き上げ、焼肉味を出すなかで、辛すぎたり味がしっかり出なかったりで5回ほど試作を繰り返したそうだ。
焼き上がったものにしっとり感を出すのは通常の作り方では厳しいと考え、ひと手間プラスして「これなら大丈夫!」という商品が半年かけてやっと完成した。
工場直売会にて限定販売
完成した「焼肉もどき」は、東生野中学校1年生が考え出した、この日・ここでしか買えない限定商品として、仁の蔵工場直売会にて販売される。
このほか、仁の蔵のオリジナル商品や、
ギフト、
ワレなどの訳あり商品なども、特別価格で販売。いずれも数量限定なので、興味のある人は早めに手に入れよう。また、購入者全員に粗品もプレゼントされる。
直売会の時間は、26日(木)・27日(金)が9:00~16:30、28日(土)が9:00~15:00。
東生野中学校1年生が考案したあられ「焼肉もどき」を味わってみては。
■仁の蔵工場
住所:大阪府大阪市生野区小路東4-9-18
仁の蔵HP:https://www.takahashiseika-ninokura.com
仁の蔵Instagram:https://www.instagram.com/toshiaki_tak
(山本えり)