
福岡県福智町の天郷醸造所は、同所が手がける「在る宵」から「天郷 -amanosato-」¥15,000(税抜)の初回製造分の予約販売の受付を、公式LINEにて10月1日(水)より開始した。
また初回購入で「天郷メダル」を108本限定で別配送で届ける予定だ。
10月1日、日本酒の日に新しい酒の販売を開始することは、「日本の酒文化を世界に広めたい。生まれ故郷である福智町の再興と日本が誇る伝統産業である酒の再興」を掲げる、天郷醸造所 代表取締役の中山雄介氏の挑戦だという。
日本の酒文化を世界に広めたい」という想い

中山氏は「構想から約2年、幾度となく資金や設備、免許取得の壁に立ちすくみ、心が折れそうになる夜もありました。それでも歩みを止めずにこられたのは、支えてくださった多くの関係者の皆さま、私たちのお酒を心待ちにしてくださっているお客様たちの存在でした。
酒とは、土地のいのちと人の想いが重なり合い、目には見えない“在る“という光が結晶したものだと思っています。
そして、そのお酒を世に披露できる第一歩の日が、奇しくも『日本酒の日』であり、私自身の誕生日でもある10月1日となったことに、深い縁と導きを感じています。
この初めての一滴が、未来へ続くたくさんのご縁と光を結ぶ“はじまりの一杯“となることを願っています」とメッセージを寄せている。
地域の恵みと向き合ったお酒

福智町の恵みが紡ぐ、唯一無二のブランド「在る 宵」。
福智町で始まった酒造りで目指したのは、地域の恵みと向き合いながら、流行にとらわれない“本当に愛せる味”。
香りは穏やかに、甘さは控えめに。苦味を抑え、後味はすっきりと切れる、理想の一杯を追求した。
地域の誇りである米「ヒノヒカリ」

こだわりの1つめは、地域の誇りである「米へのこだわり」。
酒造りの命ともいえる米には、福岡県産の山田錦と、地元の農家が育てた合鴨農法で作られる無農薬のヒノヒカリを使用している。
山田錦は代表が長年使い慣れた信頼のおける酒米。
一方、ヒノヒカリは福智町で育まれる飯米。ゆくゆくは山田錦に頼らない、自分たちだけの酒造りを目指しているという。
この土地の個性をお酒に映し出したいという思いから、地元の米を最大限活かす挑戦を続けていくそう。
大地の恵みである水

こだわりの2つめは、「大地の恵みと福智町の歴史を宿す水」。
酒蔵のある場所は、福智山山麓の麓で標高が高いため、市水である水道水は水圧の関係で使えない。そのため酒蔵建設の際にボーリングを実施して水を得ることになり、奇跡的に福智山山麓伏流の貴重な天然井戸水がどっと出たそう。
欧米のワイナリーオーナーが求めるカルシウムが豊富なミネラルをバランスよく含んだ世界的にも貴重な中硬水を使用。酒造りにおいて、このミネラル分が酵母の働きを活発にしてくれることで発酵が盛んに行われる。
また、福知山伏流水の最上流に位置する「白糸の滝」の近隣にはラドン鉱泉水が湧き出ている。積極的にこのラドン鉱泉水も取り入れながら、仕込水として「水」をとことん極めていこうと考えているという。
クラフト醸造酒「天郷 -amanosato-」は、福智町産ヒノヒカリ100%使用。同社が販売を予定している商品で唯一、飯米であるヒノヒカリを使用したお酒で、飯米ならではのふくよかな旨みが特徴。
米の旨味を存分に活かし、決して派手さはないが飲むほどに体に染み渡るような味わいを生み出す。常温、もしくは少し温めて。
商品に込められた想いを知れる

「天郷」のボトルには、NFCタグを搭載している。
スマートフォンをかざすだけで、専用のウェブページにアクセスでき、商品に込められた想いや、使用している福智町の恵みについて詳しく知ることができる。
このページでは、完全無農薬の酒米のこだわりや、その栽培に携わる地元の農家の方々の取り組みについても紹介している。
原料となる米や水がどのように育まれ、どのような想いで酒造りが行われているのか、より深く知りながらお酒を楽しめる。
108本限定の「天郷コイン」

単なる商業的な商品ではなく、日本の伝統や精神性に立ち還り、未来へつなぐ象徴として位置づけている製品だ。
神道や仏教の思想に学び、「煩悩108」を指標に、己の自我よりもみんなの幸せを優先していく、そんな未来のコミュニティを形成していく象徴として、限定108個の「天郷コイン」を製作し、利用者との絆を形にしたという。
初回限定108本メダル特典は先着順となる。
予約販売受付期間は、10月1日(水)~15日(水)23:59。
土地の恵み、材料や製法のこだわりが詰まったお酒を、じっくり味わってみて。
公式LINEアカウント:https://lin.ee/Tdrri5QW
天郷醸造所HP:https://amanosato-sake.com
(鈴木 京)