
SAILは12月13日(土)、埼玉県のイノベーション創出拠点「渋沢MIX」にて、実践型アントレプレナーシップ教育プログラム「ジュニア起業チャレンジ!アドバンス」を開催した。
対象は小学5年生〜中学1年生で、協賛は埼玉縣信用金庫、プログラム監修はセルフウイング(SelfWing Method準拠)。
金融機関の融資面談まで体験する本格プログラムを実施

協賛として埼玉縣信用金庫が参画し、金融機関による融資面談まで含む、よりリアルな事業づくりを体験する構成で実施した。終了後は「もっと続けたい」「次も参加したい」という声が多数寄せられ、会場は大きな熱量に包まれた。
また同取り組みを、企業協賛による次世代人材育成・地域の共創活動として拡大し、自治体連携(教育・産業振興・シティプロモーション領域)へとつなげていくため、協賛企業・連携自治体の募集を開始。

あわせて、SAILが運営する継続伴走型の起業ラボ「LIGHTHOUSE」への参加導線も強化し、子どもたちの挑戦を単発で終わらせない地域の学びのインフラづくりを推進する。
「自分にもできるかも」という自己効力感を養う

社会の変化が激しい時代、子どもたちに必要なのは、正解を当てる力だけではない。自分で課題を見つけ、仲間と協働し、失敗を糧にして前へ進む起業家精神(アントレプレナーシップ)は、将来どの道に進んでも必要となる力だ。

「ジュニア起業チャレンジ!」は、子どもたちが「会社づくり・商品開発・事業計画・プレゼン」までを短時間で一気通貫に体験し、「自分にもできるかも」という自己効力感に火を灯すプログラム。今回はアドバンス編として、金融機関との融資面談を組み込み、より現実社会に近い形で実施した。
「やらされる学び」から「自分からやりたい学び」へ

当日は、子どもたちが自ら考えたアイデアを、事業として成立させるために何度も言葉を磨き、数字や根拠を整え、「大人に伝わる形」に仕上げていく姿が印象的だった。
特に融資面談の時間では、限られた時間の中で「誰のどんな困りごとを、どう解決するのか」「なぜ実現できるのか」を問われ、緊張感のあるやり取りが生まれた。

終了後には、参加者から「もっと続けたい」「次は商品化までやりたい」という声が多数あがった。「やらされる学び」ではなく、「自分からやりたい学び」へ切り替わる瞬間が、会場のあちこちで起きていた。
単発イベントから「地域の挑戦インフラ」を目指す

SAILは、今回の成功を一過性にせず、次の3つを柱に拡大する。1つ目は、協賛企業との共創拡大(CSR/CSV・次世代人材育成)。
企業名を冠した賞の設置や審査員参加、メンター参加のほか、企業課題・地域課題をテーマにした「探究×ビジネス」設計、地域の教育・人材育成としての対外発信(広報支援)を考えている。

2つ目は、自治体連携への発展(教育・産業振興・シティプロモーション)。具体的には県・市町村の地域課題を題材にしたアントレプログラム化、公民連携モデルとしての実証・横展開(学校・公共施設・拠点活用)、地域企業・金融機関・教育機関を巻き込むエコシステム構築などだ。

SAIL代表取締役 石井 龍生(いしいりゅうき)氏
SAILによる地域のための活動に注目しよう。
実践型起業ラボ LIGHTHOUSE公式サイト:https://sail-lighthouse.com
SAIL公式サイト:https://sail-voyager.com
(佐藤 ひより)