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【京都府京都市】京都 清宗根付館が特別企画「根付の幸せ」展を開催中!2月は「笑いを誘う」根付を特集

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「京都 清宗根付館」は、現代根付を中心に根付を専門に紹介する美術館として、月替わりで企画展を開催している。

1月から3月にかけては、特別企画「根付の幸せ」展を開催し、新年の門出にあわせて、根付に表現されてきた「幸せ」のかたちに光を当てる。2月はその一章として、「笑いを誘う」根付を特集。「笑いを誘う根付」展を開催中だ。

根付の魅力や奥深さに触れよう

根付には、洒落や諧謔、意表を突く構想によって、鑑賞者の感性を揺さぶる作品が数多く存在する。常識的な視点を相対化し、造形を通して新たな美意識を提示する点も、根付の大きな魅力だ。

また、「笑い」のテーマは、人の心をほどき、場に明るさと調和をもたらすものとして、古くから親しまれてきた。洒脱さや諧謔性は、根付の世界では「ひねり」とも呼ばれ、日本美術に、特有の知的な余白を備えた表現態度とし尊ばれてきた。

根付は、意匠・造形力・構成が高度に結びつくことで成立し、掌中に凝縮された独自の世界観を生み出す。さらに、この精神性は歴史的な生活文化に根ざしつつ、現代の根付師たちにも受け継がれている。根付師は、作品に様々な仕掛けを施すことで、鑑賞者にささやかな幸福や気づきをもたらそうとしている。

今回の展示では、根付に込められた知性と対象への深い慈しみ、そして造形に宿る表現の妙を、作品を通して体感できる。

「笑いを誘う根付」展での展示作品をチェック

2月の「笑いを誘う根付」展で展示されている根付の一部を、解説とともに紹介しよう。


森謙次(1974~)さんの「河馬蒲焼」は、高さ5.0cm。素材は、イスの木・紫檀・黄楊・鹿角。

河馬と蒲焼という駄洒落になっているが、天然素材のそれぞれの色合いを活かしながら素材をはめこむ伝統的職人芸が光る。


及川空観(1968~)さんの「天愚」は、高さ3.5cm。素材は、朝熊黄楊・鹿角・へご。

大天狗に憧れる烏天狗が必死に鼻を伸ばそうと引っ張っている。でも指を離すともとの烏天狗に。背伸びするよりもありのままの自分で、という意味が込められている。


森哲郎(1960~)さんの「一休 虎退治」は、高さ3.5cm。素材は、象牙。

「屏風に描かれた虎を捕えよ」という将軍の命に「虎を追い出してください」と頓智で応えた一休さん。油断していると屏風の背後にうごめく影が!


宮澤彩(1949~)さんの「ひと休み」は、高さ3.6cm。素材は、象牙。

「カッパノベルス」は戦後日本のミステリー・エンターテイメント小説界を牽引してきた。読書中の河童もそろそろひと休みに。


髙木喜峰(1957~)さんの「招本」は、高さ2.6cm。素材は、象牙。

良きことを招くとされる招き猫が本を作って「招き本」。本好きの作者本人の理想かもしれない。猫が6匹で「六猫(むびょう)」とも掛けている。

「京都 清宗根付館」について

「京都 清宗根付館」は、佐川印刷取締役名誉会長の木下宗昭さんによる「日本のよき伝統を、日本人の手によって、日本に保管したい」という発意によって、文化首都・京都に設立された根付を専門とする美術館だ。同館では「新たな挑戦」と「絆」をむね(宗)とし、根付と根付をめぐる文化の継承・創造・発展を目指し、「魅せる」「育む」「繋がる」を使命に、地域と人々に開かれた美術館として活動している。

佐川印刷のメセナ事業の一環として運営されており、2007年9月に開館。京都市の有形指定文化財で、京都市内に現存する数少ない武家屋敷と京町屋の特性を併せ持つ郷士(上層農民)の邸宅「旧神先家住宅」に、現代根付400点が展示されている。

「笑いを誘う根付」展が開催されている「京都 清宗根付館」に足を運び、根付の魅力に触れてみては。

■「笑いを誘う根付」展
期間:2月1日(日)~28日(土)
会場:京都 清宗根付館
住所:京都府京都市中京区壬生賀陽御所町46番地1
京都 清宗根付館 HP:https://www.netsukekan.jp

(ソルトピーチ)

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