
大谷大学は2027年4月より、国際学部「京都文化学科」を開設する。
京都文化学科は、グローバルな歴史文化都市「京都」を舞台に、京都の食文化や文化財、伝統産業、観光文化、ポップカルチャーをはじめとする多様な文化を、国際的・学際的視点から考える学科となっている。
そして、京都文化に新たな価値を見いだし、その魅力を世界へ発信し、未来へつなぐ力を育むことをめざしているという。
“人材”ではなく“人物”の育成をめざす
大谷大学は、1665(寛文5)年、京都・東六条に創設された東本願寺の学寮をその前身としている。
浄土真宗の宗祖である親鸞聖人の精神に基づき、“人材”ではなく“人物”の育成を目標とする学び「人間学」を教育・研究の根幹に据え、広く一般社会へ開かれた大学として確かな歩みを続けてきた。
同学は、2027年4月の開設に向けて国際学部・京都文化学科の設置準備を進めてきたが、6月18日(木)付で届出が受理され、開設が決定した。
学科の目標
京都文化学科は、京都の伝統文化と現代文化を国際的・学際的観点から考究し、仏教的な「相互 敬愛」の精神をもって多様な人びとと交流することで、京都の文化に新たな価値を見出し、その発展と持続可能な活用を支える人物の養成をめざす。
アドミッション・ポリシー
京都文化学科のアドミッション・ポリシーは、次の4つからなる。
1つめは、「京都の文化と歴史に強い関心を抱いて自発的に学ぶとともに、自分の考えや興味の対象について明確に説明することができる」。
2つめは「英語・国語をはじめとした十分な基礎学力を持っている」。
3つめは、「ドイツ語、フランス語、中国語、韓国・朝鮮語のいずれかを第二外国語として学ぶ強い意欲を持っている」。
4つめは、「デジタルコンテンツ作成などの多様な表現方法を活用し、学んだ知見を国内外に発信する意欲を持っている」。
視点を変えて、京都を再発見
京都文化学科では、千年の古都から最新カルチャーまで、多角的な視点で「新しい京都」を見つける力を育てる。
街に出て、人と出会い、動きながら学ぶのも特徴だ。プロジェクト型の学びで、将来につながる実践力が身につく。
また、伝統を守りながら、未来に向けて観光のかたちを創る。社会課題に挑む力を育むことができる。
さらに、映像・文章・SNSで京都の魅力を表現。英語も使って、国内外へ発信する力も養える。
授業の一例

授業を一部抜粋して紹介しよう。
「京都フィールドワーク入門」では、聞き取りや観察などの調査方法を学び、京都を題材に問いを立てる力が身につく。
「京都文化演習」では、フィールドワークと発表を重ねながら、伝統から現代までの京都文化を自分の問いで探究する。
「京都の自然を歩く(トレッキング)」では、鞍馬山や鴨川などを実際に歩き、自然環境と宗教・歴史・文化とのつながりを体感的に学べる。
「京都ポップカルチャー入門」では、マンガやアニメなどの現代文化を切り口に、伝統都市・京都の新しい魅力を読み解く。
「表現文化演習」では、文学や音楽を題材に、音声・映像メディアを使った表現を通して文化と社会の関係を学べる。
国際学部 京都文化学科 概要
京都文化学科の入学定員は40名。卒業後の進路は、旅行会社、ホテル・旅館 などの宿泊施設、観光・テーマパーク関連産業、伝統文化産業、鉄道・航空会社、商社、サービス・メーカー、公務員、大学院進学等を予定している。
図書館司書、社会教育主事任用資格、社会福祉主事任用資格、博物館学芸員、真宗大谷派教師などの資格も取得可能だ。
興味がある人は、まずは京都文化学科特設サイトをチェックしてみては。
■大谷大学
住所:京都市北区小山上総町
京都文化学科特設サイト:https://www.otani.ac.jp/admission/kyoto-culture.html
(オガワユウコ)