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学校法人武蔵野美術大学

 武蔵野美術大学『教育に関する調査』 社会に出る前に養いたいのは学力よりも人間性! 今どきの社会人はコミュニケーション力だけでは差別化できない!?

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武蔵野美術大学(東京都小平市、学長 甲田洋二)は、今教育の場にどのようなことが求められているのか、また、どのようなスキルを身につけるべきと考えられているのかを明らかにするため、全国の大学生・大学院生、第二新卒、高校3年生の保護者の男女合計600名を対象にインターネット調査を実施しました。

■教育現場で養いたいのは学力よりも人間性!
 今回の調査で「あなたが教育現場に求めるものは何ですか(複数回答)」と尋ねたところ、『充実した教育カリキュラム』を抑え、もっとも選択された回答が『人間性を養えること』でした。世代別で見ると、特に高校3年生の保護者にこの傾向が強く、6割以上の方がこの回答を選択していました。
 学びの場において、学力をつけることはもちろんですが、それ以上に、人と関わり合い信頼関係を築く中で必要となってくる人間性を、社会に出る前に養うべきであると考える方が多いことが分かる結果となりました。

■今やコミュニケーション力はあって当たり前?
 教育現場を通じ、社会人になる前に身につけておくべきスキルについて各世代に質問をしたところ、『コミュニケーション力』・『語学力』を選択する方が圧倒的に多く、ここでも“人としての力”が強く支持されていることが見受けられました。これらを選択した理由として「コミュニケーション力・語学力は身につけていて当たり前」との回答もあり、それ以外に武器になるものの必要性も感じさせる結果となっています。

○右脳的スキルが善戦!今求められる“感性の力”
 今回の調査では、プラスアルファにあたるスキルについて、『論理的思考力』や『プレゼンテーション力』などの左脳的(※)で社会においてすぐ活用できる実践的なスキルと比較しても遜色がないほど、直感や感性 などに関わる『クリエイティブ力』『発想力』といった右脳的(※)なスキルが必要であると捉えられていることが伺えます。

 『クリエイティブ力』や『発想力』が選ばれた理由としては、「社会人になってから身に付けるのでは遅すぎる」、「社会人になってからでは、そのような専門的なスキルを勉強している時間がない」などの声が上がっており、学生のうちに充分な時間を使って養っておくべきという見方があるようです。

※右脳的スキルとは ― 左脳では言葉や文字を認識するのに対し、右脳では瞬時に直感的にかつ総合的に外部情報を認識し判断し、また、多量な映像情報や音楽情報を記憶することができます。つまり、左脳は「論理的な思考」を行う脳であることに対し、右脳は「五感で感じた感覚・感性」を取り扱う脳です。

○じっくり派の男性、ひらめき派の女性!?
 今の大学生・大学院生において、半数近くの男性が『クリエイティブ力』が必要と回答しています。『クリエイティブ力』は新しいことを考え出す力のことで、“じっくりと時間をかけて”答えを創造していくものです。その一方で、半数近くの女性が『発想力』を身につけたいと回答しています。『発想力』は思考の瞬発力のことで、“ひらめきにより”答えにたどりつくものです。

 このことから、男性はじっくり努力して答えを出したい、女性はその場のひらめきですぐに答えにたどりつきたい、という考え方の男女差が見受けられました。

○社会に出てぶつかる発想力の壁!

 第二新卒者を対象にした「あなたが社会人になって、学生のうちに身につけた方がよかったと思うスキルは何ですか(複数回答)」という問いについては、男女ともに3人に1人が『発想力』と回答しています。

 実際に社会に出て仕事をしてみて、その場でアイディアを瞬時に考え出す『発想力』が自分には足りないと実感した方が多いようです。

■武蔵野美術大学が考える「人間性を養える」教育
 美術に正解はありません。絵を描く、ものをつくる、という容易に答えが出ないものを通じて、自分自身と深く対話して答えを見つけ出していく過程が、今の時代にこそ最も必要とされていると考えています。    このように「美の力」によって「人間性を養う」ことこそが、武蔵野美術大学が目指すものです。

 こうした「美術を通じた人間性の養成」への関心は、年々高まっており、2013年の6月と8月に実施した
オープンキャンパスも例年以上の反響がありました。特に8月のオープンキャンパスは昨年の4倍以上の集客があり、2日間に渡る述べ62クラスの模擬授業には、約6000名の方が参加されました。アンケートでも「美術大学でもグローバル人材を育成していることが分かり感心した」「美術大学に対するイメージが変わった」などのポジティブな評価を多数いただきました。

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