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Kii株式会社

KiiのIoTプラットフォーム、フィリピンでジュゴンの「種の保存」に貢献

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地元の漁師がスマートフォンとAndoidのアプリを活用し絶滅危機にあるジュゴンをモニター

注)このプレスリリースは、Kii株式会社 米国支社が現地時間 2016 年 1 月 27 日(木)に発表したプレスリリースを日本の報道機関向けに翻訳したものです。英文プレスリリースは、文末のURLよりご参照ください。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英文プレスリリースが優先します。

Kii株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:鈴木尚志 以下、Kii)は、KiiのIoTクラウドプラットフォームがSmart Earth Network( 本部:ロンドン 以下 SEN) とCommunity Centered Conservation(以下 C3)によりジュゴンの「種の保存」に活用された事を発表致します。

Kiiは、地域のジュコンの生息数を監視し把握するためにフィリピンで地元の漁師と取り組む野心的な「市民科学」プロジェクトに協力しています。プロジェクトを実行しているSEN及びC3と連携し、スマートフォンをもった漁師が、位置情報付きのジュゴンの画像をアンドロイドアプリ経由でアップロードできるクラウドプラットフォームを提供しています。

「海の牛」として知られているジュゴンは東アフリカから西太平洋に渡る海に棲息する海洋哺乳類で、現在、国際自然保護連合(the World Conservation Union, IUCN) によって「危急種」に分類されています。地域での漁獲、棲息環境の破壊から密漁に至るまで、様々な危機にさらされています。

C3のクリス プニアンはこう述べています。

「これまでは、我々はこれら素晴らしい海の生き物を空中から観察する必要がありました。費用がかかる上、信頼性の高い方法ではありません。絶滅の危機にさらされている種をモニターするのにスマートフォンを使うというのは、革新的かつ新しいやり方です。この種のプロジェクトの中でスマートフォンを採用するのは、この共同プロジェクトが初めての試みの一つです。これが成功すれば、このやり方は世界中で希少な種の調査に応用できるかもしれないと考えています。この"市民科学"と呼ばれる分野は、限られた資源で絶滅の危機にさらされている種をモニターする事において成長中なのです。
 我々が開発し、試しているスマートフォンアプリは、世界のどの場所のどんな種をモニターする目的にも使え、専門家でない観察者から有用な科学的データを生み出す可能性を秘めています。またこれを使うことで、地域のコミュニティに関わり、海に実際に出て最もジュゴンの近くにいる漁師達の協力を得ることができるようになります。これはとても意義深いことです。」

フィリピンのブスアンガ地域での試みの一部として、およそ30人ほどの漁師がすでに地域の携帯電話事業者、Cherry Mobileから支給された基本的な機能を持つスマートフォンを持たされています。漁師達は海に出て、彼らが見つけたジュゴンを写真に収め、陸に戻ればSENが開発したアプリを用いて、Kii Cloud に設置されたデータベースにアップロードします。読み書きができない人も多い漁師達は、スマートフォンの使い方の訓練を受けており、充電設備も供給されています。

GPSを用いる事で画像にはジュゴンの位置が記録されており、C3はその情報を地図に落とすことで、その区域での生息数や、目撃のタイミング、移動のパターンなどについて、より明確に知ることができ、また将来の保護区域として推薦する地域が決定可能になります。今後はデータを他の世界中の自然保護活動家と共有し、そしてC3の地方政府へのロビー活動の一助とするため地元の開発会議とも共有する予定です。

自然保護のためのプラットフォームとアイデアを共有するためのテクノロジーや、ネットワークを提供し、革新的なソリューションを開発したSENの創業者、サイモン ホドキンソンは、このアイデアは単純だが効果的なものだと信じており、このように述べています。

「新しいモバイルテクノロジー、とりわけIoTは、特に世界のより離れた場所において、自然保護活動の費用を削減し、歩き回る苦労を減らしてくれた。このプロジェクトはまだ初期段階であるにも関わらず、地域コミュニティからの反応はとても好意的なもので、我々はすでにデータから初期の結果を得始めている。」

KiiのCEOで創業者である荒井真成はこのように述べております。

「我々の技術がビジネスに利益をもたらす例を数多く見て来ましたが、今では自然保護プロジェクトにも参画し、絶滅の危機にさらされている種の保存に貢献しています。SENとのわれわれの関係は我々が去年出会って以来急速に発展しました。彼らを支援できること、フィリピンにおいてC3、CherryMobileと協力できることに喜びを感じています。」

Smart Earth Network について:
自然保護活動家と科学技術者がアイデアを共有し、知り合い、地球上の問題への解決策を生み出すためのプラットフォームを提供する団体で、大学、政府、NGO、私企業、問題意識をもった市民などのメンバーで構成されています。

C3について:
2002年にパラオで、海洋環境コンサルタントの国際的なグループによって設立されました。若くてダイナミックな組織で、ユニークな草の根運動を行っており、World Conservation Union, IUCN の活動的なメンバーです。

英文プレスリリース URL:
http://www.prnewswire.com/news-releases/kiis-iot-platform-supports-dugong-conservation-in-the-philippines-300210384.html?tc=eml_cleartime

Kii Cloud とは?
IoT機器で必要となるサーバ側の仕組みを、クラウドで提供するサービスです。サーバ側の開発がほとんど無くなり、サーバ構築や運用が不要となるので、期間や費用、初期投資のリスクを大幅に削減できます。クラウド側で認証、ユーザ管理、モノ管理、データ管理、分析等様々な機能が揃っています。

Kii Cloudの特徴として、日本以外にも、中国、南アジア、北米、南米、ヨーロッパへサーバを展開している点が挙げられます。中国国内にクラウドサーバを持つことによって、グレートファイアウォールの影響を受けずに活用することができ、その結果、中国国内でのサービス提供を実現できる他、中国国外においても同じ環境を提供することが可能です。Kiiは、モノのインターネット(IoT)やモバイルアプリケーションに最適化されたバックエンドプラットフォームを提供する企業です。1つのプラットフォームで構築、試験、実提供、管理、最適化ができるため、お客様は製品やサービスを迅速に市場投入する事が可能です。

Kii株式会社について
Kiiは、モノのインターネット(IoT)やモバイルアプリケーションに最適化されたバックエンドプラットフォームを提供する企業で、世界のメーカーや通信事業者に採用されています。1つのプラットフォームで試行、試験、実提供、管理、最適化ができるため、お客様は製品やサービスを迅速に市場投入する事が可能です。詳細については、kii.comをご覧ください。

■社名 : Kii株式会社
■設立 : 2007年11月13日
■資本金 : 982百万円(資本準備金含む、2015年12月末)
■事業内容 : クラウド技術を用いたIoTバックエンド、モバイルバックエンドサービスの提供
■Webサイト : http:// www.kii.com

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