美濃焼の未来を“練る”新たな創造拠点
1872年、初代・澤田勘一郎が岐阜県土岐市定林寺に窯を築いて以来、150年以上にわたり陶磁器づくりに関わり続けてきた金正陶器株式会社(本社:岐阜県土岐市)は、2026年4月、土岐市に新たな工房『Tunnel kobo(陶練工房)』を開設します。創業以来受け継がれてきたものづくりの精神を見つめ直しながら、これからの陶磁器文化と産業の可能性を探る新たな拠点としてスタートします。

今回開設する『Tunnel kobo(陶練の工房)』は、細長い建物の形状が山を貫くトンネルのように見えることから「Tunnel」と名付けられました。工房のコンセプトである「陶を練る」という言葉には、単に土を練り器を作るという意味だけでなく、陶磁器産業に関わるさまざまな人々が出会い、議論し、試行錯誤を繰り返しながら経験を積み重ねていく場でありたいという想いが込められています。職人、デザイナー、研究者、作家、流通関係者など、多様な立場の人々が交流し、知識や感性を持ち寄ることで、新たな陶磁器の価値を生み出すことを目指しています。
工房1階では、陶磁器が完成するまでの製造工程を紹介しています。成形、乾燥、素焼き、加飾、施釉、本焼きといった工程を通じて、土から器が生まれるまでの流れを見学することが出来ます。ロクロによる成形から、絵付け、釉薬、焼成まで、やきものづくりの基本工程を実際に知ることができます。また工房2階では、陶磁器の未来やものづくりの可能性をテーマにした企画展示を行い、陶磁器文化への理解を深める場として活用していきます。

1階工房と2階展示スペース
『Tunnel kobo(陶練の工房)』という名称には、過去から未来へとつながる“トンネル”のような存在でありたいという願いも込められています。創業当時の志や歴史を大切に受け継ぎながら、新たな視点や挑戦を取り入れ、これからの陶磁器文化とものづくりの未来を創造していく場となることを目指しています。
金正陶器は、この工房を通じて陶磁器産業の新しい可能性を発信するとともに、美濃焼の魅力や地域に根付くものづくり文化を国内外へ広く伝えていきます。

施設概要
■ 施設名
Tunnel kobo(トンネル工房/陶練の工房)
■ オープン
2026年4月
■ 所在地
岐阜県土岐市泉北山町2-2(金正陶器敷地内)
■ 施設内容
1階:陶磁器の製造工程(成形・乾燥・素焼き・加飾・施釉・本焼き)の紹介
2階:陶磁器文化やものづくりをテーマとした企画展示
■ 営業時間
平日 9:00~17:00 土・日・祝日 10:00~17:00
■ 運 営
金正陶器株式会社
■ 内 容
陶磁器製造工程の展示、企画展など
■ Corporate
https://www.kaneshotoki.co.jp/
■ Instagram
shizuki_pottery
設 計/諸江一紀建築設計事務所 写 真/ToLoLo studio