組織体制を刷新し、小規模農家の発展と国際的な農業ネットワーク形成へ向け次段階の準備を開始
非営利株式会社・農業法人 蓮葉果紅(所在地:千葉県千葉市/代表取締役:成瀬久美)は、シードラウンドにおけるファーストクローズとして、第三者割当増資により5,000万円の資金調達を完了したことをお知らせいたします。
今回のファーストクローズは、循環型農業モデル、古代種蓮根の栽培、竹林再生、加工品開発、地域文化・教育事業、社会支援との連携を軸にした多角的な取り組みへの共感により実現したものです。
さらに蓮葉果紅は、すでにシードラウンドのセカンドクローズに向けた準備を開始しており、今後の事業拡大フェーズに向けて体制と事業ラインを強化しております。
同時に経営体制も強化:新任取締役2名が就任
今回の資金調達と並行し、蓮葉果紅では持続的成長・ガバナンス強化のため、以下2名が取締役として就任いたしました。

■ 取締役
永嶋 茂(ながしま しげる)
富士フイルムグループ、及び三菱ふそうグループ出身。
地元千葉で代々続く農地を受け継ぎMOA自然栽培農家として農業実践に携わりつつ、企業で培った事業推進力を有する。
循環型農業・現場支援・現場渉外・事業オペレーションの強化を担う。

■ 社外取締役
瀬谷 ルミ子(せや るみこ)
第32回 読売国際協力賞受賞者。
特定非営利活動法人 Reach Alternatives(REALs) 理事長。紛争地の平和構築・紛争解決、兵士の武装解除・動員解除・社会復帰支援を行う。地域と国際社会をつなぐガバナンス・社会的インパクト分野を担当。
今回の発表背景:資金 × 体制 × 国際発信の“三位一体”の成長フェーズへ
蓮葉果紅は、
自然資本・場所資本・文化資本・信頼資本・社会資本・教育資本
といった「多様な資本」モデルを軸に事業を展開し、新時代に向けた農家・農業の形を示しながら地域の農家・農作物のPR補助や雇用機会の創出も行っています。
今回の5,000万円の調達は、以下の事業を重点的に推進する目的で実施されました。
・古代種蓮根の栽培拡大
・食育・地域文化再生の拠点づくり「蓮と蜜の太陽プロジェクト」
・加工品開発・施設整備
・竹林資源を中心とした循環型サプライチェーンの構築
・社会人研修・こども教育・国際平和協働プログラムの強化
・上記遂行に向けた組織体制の強化
加えて、新任取締役の就任により、現場実装力と国際協力の視点が組織に取り込まれ、調達後の事業多様化に向けた体制が一層整いました。
<補足>
COP30 AgriZone 公的採択について
ー小規模農家コミュニティとして日本初の正式採択ー
2025年11月にブラジル・ベレンで開催される国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)の公式サイドイベント「AgriZone」にて、小規模農家ネットワークの取り組みが日本で初めて公的に採択されました。
これは、蓮葉果紅が事務局兼リードスポンサーを務めるEco-friendly Farmers Declaration Committee(世界エコフレンドリー農家宣言委員会)による提案が採択されたもので、世界中の小規模農家、研究者、政策関係者をつなぐ新しい国際プラットフォームとし、今後も展開をしていきます。

ブラジル・ベレンで開催される国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)の公式サイドイベント「AgriZone」におけるEco-friendly Farmers Declaration Committee(世界エコフレンドリー農家宣言委員会)による宣言の様子
代表取締役コメント(成瀬 久美)
「今回のシードファーストクローズの完了と、新たな取締役の就任は、蓮葉果紅が次の成長ステージへ向かうための大きな転機となっており、大変心強く思っております。すでにセカンドクローズを控えていることにも心強さを感じながら、多大なる責任も感じております。
農作業現場から消費者に至るまで、全方位に意識をしながら、地域の自然や文化、そして人々の営みを尊重する農のあり方を軸にして、日本から世界に向けて、“農から平和をつくる”モデルを広げてまいります。」

非営利株式会社蓮葉果紅(https://www.renyokako.com/)
■会社概要
社名 :非営利株式会社蓮葉果紅
設立 :2023年9月
代表取締役:成瀬久美
所在地:〒267−0051 千葉県千葉市緑区上大和田47
URL :https://www.renyokako.com/
業務内容:
・オーガニック農作物の生産・加工及び販売
・会員施設・貸農園及び農業体験農園の運営
・農業教育・食育・幼児教育並びに学術研究プログラムの開発と実践実行
・学校給食への農作物提供
・生活困窮世帯や難民の支援等