経管栄養の第一人者、大久保病院外科部長の丸山道夫氏が、
世の無知ゆえの「胃瘻(いろう)」への嫌悪感に警鐘を鳴らした
『愛する人を生かしたければ、
胃瘻(いろう)を造りなさい』が話題に!
(書籍 発行:主婦の友インフォス情報社 発売:主婦の友社)
胃瘻の専門家であり、テレビでのコメントでも知られる大分健生病院の副院長・今里 真氏からは賛同の趣旨コメントが寄せられているー
「海外では“胃瘻は嚥下障害のある人の緩和ケアの装具”という位置づけである。安易に(胃ろうを「延命」だとかの用語と結びつけて)使われる流れに飲み込まれてはいけない」
「意識のない人に栄養を入れてだらだら生かしている」「人間の尊厳を損なう」など、近年、論議の的となっている「胃瘻」の問題。この「胃瘻を悪しき物」とする一方的な風潮に真っ向から異を唱えているのが、書籍『愛する人を生かしたければ胃瘻を造りなさい』の著者・丸山道生(まるやま みちお)氏。丸山氏は大久保病院の外科部長でがんの専門医。がんの手術後、食事を口からとれない患者の栄養補給法として、腸から栄養を入れる腸瘻を積極的に取り入れた先駆者的存在。
近年の胃瘻バッシングにより、「胃瘻は絶対にいや!」と頭ごなしに拒否する人が多くなっていることに丸山氏は危惧すら覚えると語る。「胃瘻はいやだけど、点滴ならいい」という人も多いが、これはまったくの間違い。本来、「人工的に栄養を入れるかどうか」を選択するのが問題の筋道。そして、多くの人がいいと思っている点滴は、1.1日800キロカロリー程度しか栄養を入れられない、2.腸を動かすことがないので免疫機能が低くなる、合併症が多くなる、などの短所が。人工的に栄養を入れるのならば、胃瘻こそが最も合理的な方法。しかし、そういった基礎的な知識が一般の人のみならず、医療関係者にすら知られていないのが実情とのこと。
大分健生病院の副院長・今里 真氏は次のように語る―「脚が悪ければ車椅子、耳が悪ければ補聴器を使う。海外では、「胃瘻は嚥下障害のある人の緩和ケアの装具」と認識されている。胃腸が機能しているのに胃瘻を造らない事は、車椅子に乗れるのに乗せない事と同じである。「意識がない」(脳波が平坦かつ臓器移植の対象になる)、そして「延命」(癌の終末期でなければ寿命推定など困難)の二つの用語をかんたんに使わない事、そして安易に使われる流れに飲み込まれないようにしたいものである」。
「愛する人を生かしたければ胃瘻を造りなさい」定価1365円(税込) ISBN978-4-07-288024-1
発行:主婦の友インフォス情報社
発売:主婦の友社
[内 容]
■胃瘻とは何か?正しく理解していますか?■口から栄養がとれなくなったらどうするのか?■腸を使わないと免疫力が下がって全身が弱る ■短期間なら鼻から、長期なら胃や腸に直接が原則 ■点滴ではなく胃瘻が優れているこれだけの理由 ■なぜ、胃瘻が悪者にされるようになったのか■体験談に学ぶ胃瘻の使い方・考え方■胃瘻についてここが知りたいQ&A■
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