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メンタルヘルスケアアプリ「emol」千葉県市原市で実証実験を実施

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AIチャットによるメンタルヘルスセルフケアを目的としたアプリケーション『emol(エモル)』を運営するemol株式会社(代表取締役:千頭 沙織)は、早稲田大学人間科学部・大学院人間科学研究科 大月研究室(顧問:大月 友 准教授)とデジタルセルフケアプログラムの共同開発を進め、千葉県市原市協力の下、アプリによる心理介入実験を行いました。

【背景】
コロナ禍によって働く人のメンタルヘルスに多大な悪影響をもたらしており、適切な対策が早急に求められています。 オラクル・コーポレーションとWorkplace Intelligence社が2020年10月に発表した調査によると、70%の人々が「これまでのどの年よりも2020年は職場でストレスと不安を感じた」と回答しており、ワーク・ライフ・バランスの消失、極度の疲労、気力の減退、孤独感などを生じさせたと回答しています。そしてこの調査では、メンタルヘルスのサポートを「人よりもロボットに頼りたい」と回答した人が82%にも及んでおり、80%はロボットをセラピストまたはカウンセラーとして利用することを受け入れています。

(出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000057729.html

2020年12月より新機能としてAIがケア方法をレクチャーし簡易のカウンセリングを施すデジタルプログラムの提供を開始し、早稲田大学人間科学部・大学院人間科学研究科 大月研究室と『アプリ内でACT(※1)を活用した心理療法の研究』の共同研究を進め、アプリでACTを実践できるデジタルプログラムを共同開発を進める過程において、アプリでの心理介入による心理的影響を検証を進めています。検証にあたって市原市の活性化・地域課題解決に向けたオープンイノベーションプログラム「いちミラ」に採択されたことによって千葉県市原市協力の下で実証実験を行うことが決定しました。

【実施概要】
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調査対象 :千葉県市原市職員
調査方法 : 2週間のemolプログラムの利用と各種質問表の回答
実施調査時期 : 2021年3月
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本実証実験は、千葉県市原市の自治体より実証実験参加者を募り、メンタルヘルス予防のためemol株式会社が開発・提供しているアプリケーション『emol』の実証実験用のACTデジタルプログラムを2週間使用します。
対象者には心理的尺度を測る複数の心理テストに回答いただき、抑うつ、不安、心理的柔軟性などへの効果を検証します。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=zabqcU6XWhQ ]

【実施結果】
デジタルプログラムを実施した群とデジタルプログラムを実施しなかった群との比較において、デジタルプログラムを実施した群に抑うつ・不安への軽減がみられました。
今回の検証では、介入時期が参加者の繁忙期と重なってしまった為、全体的に抑うつ・不安のスコアは悪化傾向にありましたが、デジタルプログラムを実施した群の軽減がみられたので、一定の予防効果が期待されます。

早稲田大学 大月友 准教授のコメント
近年、メンタルヘルス予防のためのインターネットを利用した支援に注目が集まっています。今回のACTデジタルプログラム開発の共同研究も、このような社会的要請の中で進めて参りました。今回、千葉県市原市で実証実験を実施することができ、非常に貴重なデータやコメントをいただくことができました。8割近くの方々から、分かりやすく、楽しいプログラムであったとの評価をいただきましたが、まだまだ改善点はあります。引き続きプログラムを洗練させ、多くの方々の気持ちに寄り添いながら、お役に立てるようなプログラムにしていきたいと思います。最後に、実証実験にご協力をいただいた千葉県市原市職員の方々に、この場を借りてお礼をさせてください。お忙しい中、ご協力いただき誠にありがとうございました。

【今後の取り組みについて】
コロナ禍において対人でのオフラインによる介入に抵抗を持つ人々が多く、非対面でのメンタルヘルスサポートが求められています。 また、対人での介入は支援職の稼働時間内での対応のみになりますが、emolではAIによる介入なので24時間365日利用が可能となります。emolでは、データ分析でのパーソナライズによる個々人に合わせたメンタルヘルス介入の実現を目指しています。
今後は、自治体や企業、教育機関で「産後うつ予防」「小中学生のメンタルヘルス不調予防」など、ウェルビーイング・メンタルヘルスに関連する各種実証実験の実施を予定しています。
取り組みにご協力いただける自治体及び企業を募集しています。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

■ AIメンタルセルフケアアプリ『emol(エモル)』
emolは個人のメンタルヘルスに関連する課題を、カウンセラーや産業医などの人ではなく、AIと会話することで解決していくサービスです。
サポートAIの「ロク」とチャットで会話をすることで、CBT(認知行動療法)やACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)に基づいた簡易のカウンセリングやコーチング、雑談などを行えます。
感情記録や睡眠時間記録などのライフログ機能も搭載しており、メンタルセルフケアをトータルサポートします。
現在iOSのみの提供で27万ダウンロードされています。Android版は2021年秋リリース予定です。

<emol株式会社>
会社名: emol株式会社
代表者: 代表取締役 千頭沙織
設立日: 2019年3月18日
URL: https://emol.jp/
事業内容: メンタルヘルス関連サービス開発
お問い合わせ: support@emol.jp

<早稲田大学人間科学部・大学院人間科学研究科 大月研究室>
大月研究室は、「すべての人のwell-beingのために行動分析学をベースに行動問題を解決する」を目的とした、早稲田大学人間科学部・大学院人間科学研究科に設置された研究室(ゼミ)です。
URL: https://www.ohtsuki-lab.info/
指導教員:大月友
早稲田大学人間科学学術院 准教授
博士(臨床心理学)
公認心理師 臨床心理士

<いちミラ>
千葉県市原市では、令和2年度から公民連携のオープンイノベーション推進事業「いちミラ~いちはら未来創造プログラム~」を開始しました。民間企業などが持つ事業アイデアや社会課題解決のプロダクトをもとに、市原市をフィールドにして実証事業を行って頂き、地域課題解決を目指して頂きます。
市原市役所職員や投資家、起業家などのメンター陣が実証事業の実行を伴走するとともに、事業に必要なアセットの調整・提供を積極的に行うことで、公民連携でのイノベーションを創出するプログラムです。
URL: https://ichimira.jp/

※1 ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー) アクセプタンス&コミットメント・セラピーは、認知行動療法もしくは臨床行動分析と言われる心理療法の一つである。 ACTの目的は、困難な気分を取り除くことではなく、むしろ私たちが自らの人生と共に今この瞬間に留まり、価値づけられた行動へと向けて前に進むことである。ACTでは、不快な気分に対して、オープンでいること、過剰反応せずにいること、そして、そういったものを引き出されるような状況も避けずにいることを学べるよう促す。

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