Awich、f5ve、JP THE WAVY、PSYCHIC FEVERが魅せた圧巻ステージ 日時:2025年12月2日(火)19:00~(PST)/ 2025年12月3日(水)12:00~(JST)

【ennichi ’25 presented by CEIPA × TOYOTA GROUP “MUSIC WAY PROJECT”について】
本イベントは、日本音楽の魅力を体感いただく「ennichi ’25 Japanese Music Experience LA」と、日本の音楽ビジネスの可能性を現地業界関係者へ発信する「ennichi ’25 Japanese Music Industry Mixer」の2つを組み合わせて開催しました。2つのアプローチを通じて、日本音楽の国際的評価の向上と持続的発展を目指します。
【イベント概要】
グローバルで活躍する日本発アーティストの輩出を目指し、本イベントを皮切りに、日本の音楽を世界の新たなスタンダードへと押し上げる取り組みを進めてまいります。今後も世界各地で継続的なライブ開催を予定しています。
【ennichi ’25 Japanese Music Experience LA presented by CEIPA × TOYOTA GROUP “MUSIC WAY PROJECT”】
(ヨミ: エンニチ トォウェンティーファイフ゛ シ゛ャパニース゛ ミューシ゛ック エクスペリエンス エルエー プレセ゛ンテット゛ハ゛イ セイパトヨタク゛ループ ミューシ゛ックウェイプロシ゛ェクト)
・開催日時:2025年12月2日(火)19:00開演(PST)
・会場:Aurora Warehouse(ヨミ: オーロラウェアハウス)(米国カリフォルニア州ロサンゼルス)
1770 Baker Street, Los Angeles, CA 90012
・出演者:Awich、f5ve、JP THE WAVY、PSYCHIC FEVER
※アルファベット順
・集客:約2,500人
・ライブ時間:19:00-22:05
・主催:CEIPA × TOYOTA GROUP “MUSIC WAY PROJECT”
・特別協力:文化庁
・後援:経済産業省、在ロサンゼルス日本国総領事館、ジェトロ・ロサンゼルス事務所、国際交流基金ロサンゼルス日本文化センター、JAPAN HOUSE Los Angeles
※本事業はJLOX+の補助を受けています。
【出演アーティスト】※パフォーマンス順
f5ve

f5ve Photo by YURI HASEGAWA
【セットリスト】
1 UFO
2 Magic Clock
3 Wish
4 Lettuce
5 Sugar Free Venom feat. Kesha
6 Firetruck
7 リア女 (Real Girl)
8 Bow Chika Wow Wow
9 Television
10 I Choose You
11 Underground [Performed with TSURUGI]
12 Snowman (Hannah Diamond Remix)
JP THE WAVY

JP THE WAVY Photo by YURI HASEGAWA
【セットリスト】
1 I’M FROM JAPAN
2 Bushido
3 GO GO GO
4 Okay
5 BIG BANDS
6 WAVEBODY
7 READY OR NOT
8 Neo Gal Wop
9 WON’T STOP
10 ROLLING DICE
11 What’s Poppin
12 Tokyo Drift
13 Cho Wavy De Gomenne
Awich

Awich Photo by YURI HASEGAWA
【セットリスト】
1 Frontiers
2 Shook Shook
3 Remember
4 RASEN in OKINAWA
5 LONGINESS REMIX
6 Butcher Shop
7 Wax On Wax Off [Performed with Lupe Fiasco]
8 Fear Us
9 GILA GILA [Performed with JP THE WAVY]
10 Bad Bad
PSYCHIC FEVER

PSYCHIC FEVER Photo by YURI HASEGAWA
【セットリスト】
1 SWISH DAT
2 Spark It Up
3 What's Happeninʼ
4 Just Like Dat feat. JP THE WAVY
5 Gelato
6 Rocket (Take You Higher)
7 Psyfe Cypher
8 Tokyo Spiral
9 Highlights
10 Temperature
11 Love Fire
12 Paradise
13 TALK TO ME NICE feat. TAMP
【ennichi ’25 Japanese Music Industry Mixer presented by CEIPA × TOYOTA GROUP “MUSIC WAY PROJECT” 】
(ヨミ: エンニチ トォウェンティーファイフ゛シ゛ャパニース゛ミューシ゛ック インタ゛ストリー ミキサー エルエー プレセ゛ンテット゛ハ゛イ セイパトヨタ
ク゛ループミューシ゛ックウェイ プロシ゛ェクト)
※招待者限定の開催
・開催日時:2025年12月1日(月)
・会場:JAPAN HOUSE Los Angeles
・パネルタイトル:日米音楽シーンの制作現場から探る、日本の音楽の新たな展望
・登壇者:Jeff Miyahara(モデレーター)、きゃりーぱみゅぱみゅ(パネリスト)、
★︎Taku Takahashi(パネリスト)、Peyote Beats (ever.y inc.)(パネリスト)
・共催:CEIPA × TOYOTA GROUP “MUSIC WAY PROJECT”、ジェトロ・ロサンゼルス事務所
・特別協力:文化庁
・協力:在ロサンゼルス日本国総領事館、JAPAN HOUSE Los Angeles
・後援:経済産業省、国際交流基金ロサンゼルス日本文化センター
※本事業はJLOX+の補助を受けています。
【ennichi ’25 presented by CEIPA × TOYOTA GROUP “MUSIC WAY PROJECT”レポート】
米国西海岸現地時間12月1日(月)、12月2日(火)の二日間に渡り、「ennichi ’25 presented by CEIPA × TOYOTA GROUP “MUSIC WAY PROJECT”」が開催された。このイベントはエンタテイメントの世界的な中心地であるロサンゼルスから、日本の「今」の音楽を発信しグローバルな音楽市場ビジネスの可能性をより高めていく機会にふさわしく、人気と実力を備えた日本のアーティストたちのライブに現地の観客が熱狂する、記念すべき一夜が繰り広げられた。12月1日(月)はCEIPA × TOYOTA GROUP “MUSIC WAY PROJECT”とジェトロ・ロサンゼルス事務所共催による、日米音楽業界関係者及びメディアに向けたカンファレンスが開催され、文化庁都倉長官をはじめ、パネルディスカッションには海外進出を成功させた先駆者でもあるきゃりーぱみゅぱみゅも登壇し、今後の海外進出戦略を担う日米の音楽関係者にとって有意義なIndustry Mixer(業界関係者交流イベント)となった。
1日(月)の会場となったのはハリウッドの中心地にあるJAPAN HOUSE Los Angeles。この日も隣接する施設で映画の大規模プレミアイベントで賑わい、エンタメが日常であるいかにもハリウッドらしい光景だ。130名以上の日米音楽関係者が集まるなか、JAPAN HOUSE Los Angelesの海部館長は開会の言葉で「最前線で活躍する日米業界関係者同士の関係構築の機会を提供することを目的としています。この機会がきっかけで、日米音楽関係者同士の関係が深まることを願っています」と述べた。

Shunichi Tokura (Composer, Producer / Commissioner for Cultural Affairs) Photo by YURI HASEGAWA
わずか6時間前にロサンゼルスに到着したばかりという都倉長官は、「クリエイティブの観点からしても大きなポテンシャルを秘めている日本の才能を海外に送り出すためには、調整役が必要であることが叫ばれている。日本政府もその動向を支援する」と語り、イベントの名称「ennichi」にかけて「縁日の縁は会うべくして会うという“Destiny”(運命)も意味している」と、このイベントでのネットワーキングが大きなムーブメントのきっかけになる可能性を感じさせた。 続いてJETRO奥村理事は「日本の音楽やアニメは海外、特に米国に大きなファンベースがある。このイベントでさらに日本のポップカルチャーに親近感を持っていただきたい」と抱負を述べた。最後にCEIPA村松理事長は「我々のプロジェクトの発端は、音楽は世界と人々を繋げることができるという信念から始まった。今日こうやって各業界のリーダーや未来の音楽・テクノロジー・クリエイティブを創造するイノベーターたちが一堂に介した。是非とも新しい発想やパートナーシップを模索していただきたい」との言葉で挨拶を締め括った。

(LtoR) Jeff Miyahara (Music Producer & Executive), ★︎Taku Takahashi (DJ, Producer, and m-flo)Kyary Pamyu Pamyu (Artist), Peyote Beats (Producer, ever.y inc.) Photo by YURI HASEGAWA
続いてパネルディスカッションでは、音楽プロデューサーで日本・韓国・米国の音楽ビジネスに造詣の深いJeff Miyaharaがモデレーターを務め、海外進出を成功させた先駆者でもあるきゃりーぱみゅぱみゅ、アーティスト、DJ兼プロデューサーであり常に最先端の音楽を届け続けるm-floの★︎Taku Takahashi、グラミー賞受賞歴もある音楽プロデューサーのPeyote Beats (ever.y inc.) が登壇し、日米の音楽シーンでキャリアを重ね、現在活躍しているアーティストがどのようにチャンスを見出し、試行錯誤を経てキャリアを築いてきたのかを語り、そのストーリーを通じて、海外進出におけるリアルなプロセスと現場の実態を浮き彫りにするなど、様々な観点から日米の音楽シーンでの進出に関しても議論が行われた。
★︎Taku Takahashiは、日本でも有名になったロサンゼルスで開催される全米最大の日本ポップカルチャーイベントであるANIME EXPOでのDJ出演体験を語り、「アメリカではアニメやドラマ、ゲームをきっかけに日本の音楽を知る人が非常に多く、実際に現地の観客が日本語の歌詞を歌っていたことに驚いた。日本国内では想像しにくいほど、アメリカには多くのチャンスがある。」と述べ、自身の体験から日本の音楽が海外でより広がっていく未来に確信を持つようになったと話した。
海外にファンも多いきゃりーぱみゅぱみゅは、2012年にデビュー曲「PONPONPON」のフルサイズMVを YouTube に公開した際のエピソードを振り返り、当時、日本ではフル尺を投稿することは非常に珍しく、自分自身も「これを出したらCDが売れなくなるのでは」と不安を抱えていたと語りました。しかし、「PONPONPON」は日本だけでなく世界中の人々に届き、自分を知ってもらう“自己紹介”の役割を果たしたと説明しています。結果として海外のファンが増え、そこからワールドツアーにつながっていったと述べ、YouTube公開がキャリアの大きな転機になったと語った。
Peyote Beats は、幼い頃から日本の音楽に親しんできたと語り、プロデューサーとして日本のシーンと深く関わるようになった大きなきっかけは、米国を拠点に活動する日本人プロデューサーヒロイズムとの出会いだったと話した。彼は、ヒロイズムが J-POPの魅力を自分に開いてくれた存在であり、その影響によって “日本の音楽ならではのフィーリングやメロディのニュアンスを理解できるようになった” と説明。また、アメリカと日本の両方の音楽文化を吸収してきたことが自分の強みだと述べ、J-POP に“西洋の感覚”を自然に取り入れたり、その逆に“日本らしさ”をアメリカ市場向けに調整することができると語り、Peyote は自分が両市場をつなぐ架け橋になれると感じていると述べた。
2日(火)のライブイベント「ennichi ’25 Japanese Music Experience LA」はロサンゼルスのダウンタウンの夜景が一望できるインダストリアルな倉庫型の会場で開催され、会場の周りには縁日の催し物のヨーヨー釣りや、焼き鳥・たこ焼きなどの屋台が並び、まさに異空間な「体験(エクスペリエンス)型」となり、ライブ前には和太鼓演奏や鮪解体ショーなどの催しも行われ、珍しいパフォーマンスにLAのオーディエンスも大いに盛り上がった。
オープニングを飾ったのはガールズグループのf5ve。ポジティブな歌詞とキャッチーなポップチューンで女性ファンも釘付けにする魅力で、パフォーマンスだけではなく、MCも流暢な英語で会場を沸かせる。特に中盤MC明けの、YouTubeで660万再生を誇る「Firetruck」では会場が一体化。終盤の「Underground」では、同じLDH所属で本イベントにも参加したPSYCHIC FEVERのTSURUGIがサプライズ登場し、f5veと一緒に完璧なダンスを披露し会場は大いに盛り上がった。
続いての登場は、JP THE WAVY。ラッパーとしてだけでなく音楽プロデューサーとしても高く評価されており、日本を代表する現代アーティストである村上隆氏とのコラボレーションや、ファッションアイコンとしての存在感など、多方面で活躍の場を広げている。彼が放つバースからは圧倒的なカリスマ性が際立ち、その影響力の大きさには目を見張るものがある。
そして2023年の米国コーチェラ・フェスティバルの出演でも注目を集め、そのパフォーマンスで女性ラッパーとして日本のヒップホップ界に君臨するAwichがステージに。MCでは沖縄出身で「アメリカにはずっと憧れていたけれどLove & Hate」な感情があることや、夫との死別など赤裸々に語る。「夫を亡くしてから2年間落ち込んだ。でも音楽で復活しようと思った。音楽をやるからには1番になろうと頑張った。そして私はそうなったの!」と語るAwichに観客は大盛り上がり。そしてなんとサプライズゲストとしてステージに現れたのは、全米アルバムチャート1位を誇り、日本のポップカルチャー好きとしてもファンに知られるLupe Fiasco。会場は一気に熱気が漂った。
満を持して最後に登場したのは、本イベントのトリを務めた PSYCHIC FEVER。今年2月アメリカ6都市を巡る初のUS TOURを成功させ、YouTube 再生回数が100万回を超える作品を次々と生み出してきた彼らだが、ライブパフォーマンスの迫力は映像以上だ。1秒たりとも目が離せないステージングで、オープニングの「SWISH DAT」から「Spark It Up」 まで一気に駆け抜け、会場の熱気を一気に引き上げた。ヴォーカル、ダンス、そしてファッションに至るまで、7人それぞれの個性が鮮やかに際立つ。なかでも、TikTokで3億回再生を突破し世界的バイラルヒットとなった「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」を生で体感できたロサンゼルスのファン達は、まさに貴重な瞬間に立ち会ったといえるだろう。
今回の「ennichi ’25 Japanese Music Experience LA」は、今年3月に同じくロサンゼルスで開催されAdoやYOASOBIらが出演し大きな話題となった音楽イベント「matsuri ’25: Japanese Music Experience LOS ANGELES」の続編といったところだが、今回はヒップホップやダンスポップ、男性アーティスト多数で、日本音楽の多様性もアピールすることにも成功した。来場した20代の観客に話を聞いたところ「お目当てのアーティスト狙いできたが、他のアーティストにも興味を持った。うちに帰ったらネットで復習するつもり」と語ってくれた。数年前には米国でシティポップブームも起こるなど、アニメきっかけの音楽も含め、邦楽の浸透は現在追い風状態ではないかと肌で感じる中、今回のようなイベントの成功を見るにつけ、ますます今後の日本人アーティストの海外進出に目が離せない。
【「MUSIC AWARDS JAPAN 」とは】
「世界とつながり、音楽の未来を灯す。」をコンセプトとした国内最大規模の国際音楽賞。

「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」TOYOTA ARENA TOKYO にて授賞式開催決定。
・公式サイト:https://www.musicawardsjapan.com/ja/
・公式 X:https://x.com/MAJ_CEIPA
・公式 YouTube:https://www.youtube.com/@musicawardsjapanceipa
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