~フィリピン台風30号(ハイエン)被災から3ヶ月~
6日(木)午後、フィリピン台風ハイエン被災地支援のためにフィリピン訪問中のセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)千賀邦夫 専務理事・事務局長は、フィリピン大統領府において、ベニグノ・アキノ3世 (Benigno S. Aquino III) 大統領を表敬訪問しました。
表敬訪問では、セーブ・ザ・チルドレン・インターナショナル(SCI)ジャスミン・ウィットブレッド(Jasmine Whitbread)事務局長、セーブ・ザ・チルドレンの台風ハイエン被災地復旧・復興事業を統括するネッド・オルネイ(Ned Olney) 現地代表が同席しました。
表敬訪問の席において、SCIジャスミン・ウィットブレッド事務局長から、セーブ・ザ・チルドレンとしてフィリピンでの活動を一層強化したい旨述べました。また、SCJ千賀邦夫 専務理事・事務局長から、台風ハイエン被災地における今後の復興支援事業において、SCJが東日本大震災被災地での支援活動で蓄積した知見や経験を共有していきたい旨表明しました。その後、被災地のこれからの復旧・復興には、教育やキャパシティ・ビルディングの分野での支援が必要不可欠であることなどを話し合いました。
6日午前には、千賀 専務理事・事務局長らはフィリピン最大のコングロマリットであるアヤラ社(Ayala Corporation)のハイメ・アウグスト・ゾベル・デ・アヤラ(Jaime Augusto Zobel de Ayala)会長兼CEO、アジア開発銀行のスティーブン・グロフ(Stephen P. Groff)副総裁を訪問し、それぞれ今後の連携強化に関する議論を行いました。
「アキノ大統領、アジア開発銀行、アヤラ・コーポーレーションの3者とこれからのフィリピンの復興事業について話せたことは、セーブ・ザ・チルドレンが今後フィリピンでの支援活動を展開する上で大きな前進となりました。我々のような国際NGOが政府、国際機関、民間企業それぞれと相互補完の形で協働をすることで、地球規模の課題にも取り組めると期待しています」千賀邦夫
■セーブ・ザ・チルドレンのフィリピン台風ハイエン被災地支援計画
3年間1億ドル(約102億円)の予算で、子どもを中心に約160万人を対象とした支援を実施する計画(現在までに約32万人を支援)。現在、レイテ島タクロバン、オルモック、パナイ島ロハス、エスタンシアの4カ所に拠点オフィスを設置し、500名以上のスタッフが支援活動にあたっています。
■ セーブ・ザ・チルドレンについて
1919年設立。子ども支援の世界的リーダーとして、国連経済社会理事会(UN ECOSOC)のNGO最高資格である総合諮問資格(General Consultative Status)を取得。日本を含め、世界30カ国の独立したセーブ・ザ・チルドレンがパートナーシップを結び、現在、約120の国と地域で活動しています。