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宗教法人 築地本願寺

いま築地本願寺がお手伝いできること

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~築地本願寺での相談窓口やその他の相談方法についてのお知らせ~

 築地本願寺(宗務長 安永雄玄、東京都中央区築地3-15-1)は、新型コロナウイルス感染症の長期化により広がる現代の多様な不安に寄り添うため様々な取り組みを行っています。日常の中の何気ないことから、ご自身の人生の悩みまで、みなさまの心に寄り添うために、いま築地本願寺ができることを模索していきます。ここではその中の一部をご紹介します。

どうぞ築地本願寺にお越しください

 新型コロナウイルス(以下、コロナ)の日本での感染拡大状況はすでに1年以上経過しました。

 不自由な生活や心理的な抑圧状況が続く中で、「不安を感じる人が増えている」との報道もされ、実際に築地本願寺が昨年11月に行った独自調査でも「若い女性の4人に1人が『死にたいと思ったことがある』と回答」というショッキングな結果が出ました。

 現在では全国でコロナのワクチン接種が始まり、少しずつ人々の不安も薄れつつあるようです。一方で孤独や生活の不安などで苦しみの中で生活されておられる方も少なくはありません。その中で「マスクの着用など衛生状況に気をつけて過ごさねばならない/大人数での食事会は避ける/旅行なども地域によっては自由に行きづらい」などの制約がしばらく継続することが予想されています。

 築地本願寺では緊急事態宣言中でも最善の感染対策を行いつつ、常にどなたでも参拝にお越し頂けるよう門を開いております。近頃では、本堂の座席にお座りになり、独りの時間を静かにお過ごしになる方の姿が少しずつ増えており、その年代や性別も様々です。

 現在、築地本願寺では僧侶相談を行っていますが、7月より本堂内に相談窓口を移し、 不安や悩みを持つ方々がすぐにお声をかけて頂けるような体制を整え始めました。「こんなこと、人に相談するようなことではない」などと心配なさる必要はありませんので、いつでもお気軽に築地本願寺にお越しください。私たちはいつでも皆さまをお待ちしております。
築地本願寺 宗務長 安永雄玄

1.築地本願寺での相談窓口の増設について

【本堂での相談】

 築地本願寺では7月より本堂に僧侶が1名常駐し、築地本願寺のご案内や仏事のご相談などをお手伝いすることになりました。

 時間は朝の9時から閉門時間の16時まで。僧侶は本堂入り口でみなさまをお出迎えしたり、本堂後方に設置されたブースで相談対応をします。僧侶が他の方のご対応をしていなければ、特に予約や受付は必要ありません。どんな些細なことでも結構ですので、是非気負わずにお声がけください。内容次第では築地本願寺が有する他の窓口やサービスをご案内することもありますが、みなさまが築地本願寺にご縁を持っていただく

最初の一歩になるのではないでしょうか。

【まずは本堂でただ座って心を落ち着かせてみては?】

 いきなり相談は難しいという方は、まずは築地本願寺の本堂に座って心を落ち着かせてみるのはいかがでしょう。築地本願寺の本堂は重要文化財に指定された趣のある建物ですが、拝観料は不要で、開門時間中(6:00~16:00)はどなたでもお入りいただけます。また、お寺の本堂ですが靴のままで入ることが出来るうえ、椅子に座ってのご参拝が可能です。行事や法要の無い時間は話し声もほとんどない静かな独特な空間となり、
ただその場にいるだけでで社会の喧騒から離れ、自身の心が落ち着きを
取り戻すのが分かります。

 僧侶に相談するのはハードルが高いという人にもおすすめです。自分と向き合って気持ちの整理がついた上で、気が向いたら本堂に常駐する僧侶にご相談してみてください。

2.僧侶相談について、実際はどんな雰囲気なのか、日頃から相談対応を行っている僧侶からご紹介します

   「男女を問わず、どうぞ気軽にお越しください
    秦明人:築地本願寺伝道企画部部長
    築地本願寺僧侶、各相談サービスを長年担当

―悩み相談に来られる方は、どんな方が多いですか?

 どちらかというと、女性の相談者の方が多いですね。
年齢層は30~70代くらいまで幅広いです。
 きっかけとしては、築地本願寺の合同墓をご契約いただいた方や、
職場が近くてよく前を通りかかっていたという方、あとは仕事などで頭がごちゃごちゃした時に本堂に座るのが習慣だったという方など、入口はごく様々ですね。「築地本願寺とまったく縁はなかったのですが、話を聞いてもらいたくなった」と飛び込みでいらっしゃる方も、もちろんいらっしゃいますよ。

―相談者の方にお会いしたとき、心がけているのはどんなことですか?

 基本は傾聴の姿勢を持つことです。心が落ち着くまで、話したいだけ話をしていただくようにしています。最初の1時間はずっとお話しを続けられる方もいらっしゃいます。

―深刻な相談を受けた後、心が辛くなることはありませんか?

 独りよがりに聞こえるかもしれませんが、多くの方のご相談に乗れることは、自分にとってはご褒美のようなものだと思っています。築地本願寺の職員として働くなかで、法要をさせていただくときと、この悩み相談をさせていただくときが、「一番お坊さんとしての仕事をしている」と実感します。いろんな方のご相談を聞いて、少しでもお役に立てるのならば、苦しいとは思いませんね。

―相談をする際はどんな気持ちで伺えばよいのでしょうか?

 私たちは、どんな方でも是非相談に来ていただきたいと思っています。あと、特に気になっているのは、男性の存在ですね。先にも挙げたように、女性の相談者の方は多いのですが、男性の相談は極めて少ない。ジェンダーで分けるのはよくないことですが、男性は他人に弱みを吐き出しづらい方が多いように思います。ただ、男女共に悩みを持つことは変わらないはずなので、男性の方にも気軽に相談に来ていただきたいです。また、これは今後の課題として、「悩みはあるけれど、他人に打ち明けられない」というような方にもっと相談に来ていただくには、どんな窓口を用意したらいいのかを模索しているところです。

 「あなたの話をお聞きして一緒に考えます」をモットーに
  藤澤克己:浄土真宗本願寺派安楽寺住職
  2006年から民間ボランティアで相談員を務める
  現在、築地本願寺の相談員の講師役

―相談に来られる方に対して、どんな対応を心がけていますか?

 私の相談の師匠は常々、「答えは相談者の方が持っている」と言っていました。まさにこれは金言で、悩みを抱えた人に誰かが寄り添って一緒に考えていくことで、その人自身が答えに辿り着くということを何度も経験しています。
 この考え方は、浄土真宗の「御同朋(おんどうぼう)」という言葉にも通じますね。御同朋とは、みんなが等しく迷える人間であるという前提のもと、たまたまいま元気な人と元気じゃない人がいて、いま元気な人が「あなたの話を聞いて一緒に考えます」と共に支え合う世界観です。僧侶による相談は、まさにそうした世界観の上に成り立つものなのかなと思います。

―金銭不安や仕事の悩み、健康不安など、答えが出しづらい相談については、どう対応されているのでしょうか。

 相談の種類には、「問題解決型」と「寄り添い型」があると言われています。専門家に相談する「問題解決型」の場合は、アドバイスや悩みに対する解決策が提示されます。こうした問題解決型の相談は答えが与えられるからこそ、相談者からすれば上から目線に感じてしまうことがあるようです。それに対して、築地本願寺で行っている相談は、「寄り添い型」です。同じような素人同士だからこそ、寄り添えるし、どんな問題でも同じ目線で考えられるのが特徴です。また、与えられる答えよりも、自分で考えて見つけ出した答えの方が、納得感があるのではないでしょうか。僧侶は法律やお金、家族関係の専門家ではありません。相談者さんの心の中にあるであろう回答を、寄り添いながら一緒に探していくことはできるのではないかと思っています。

―相談する方には、どんな気持ちで来てほしいですか?

 ぜひ、気軽に来てほしいですね。相談の内容は、どんなものでも構いません。いま相談にいらしている方も、深刻な悩みを持つ方もいれば、愚痴を言いに来る方もいらっしゃいます。僧侶たちは少なくとも寄り添う姿勢を持っているので、些細な悩みや他愛のない話でも結構なので、ぜひ来ていただけたらうれしいです。自分では悩みと思っていなくても、話をすることで、気が付ける部分もあると思いますから。

【築地本願寺GINZAサロン「よろず僧談」について】

・●築地本願寺 よろず僧談

実施場所:築地本願寺GINZAサロン

実施日:水・木曜日 午後1時30分~16時

人間関係や日頃の生活の不安など、気になるあれこれを僧侶に対面で相談することができます。

要予約制ですので、築地本願寺HPhttps://tsukijihongwanji.jpよりお申込みください。

【築地本願寺以外のお悩み相談窓口の情報】

●東京ビハーラ 電話相談      ☎03-5565-3418
受付:月~金曜日(祝日除く)午後2時~5時
お一人で苦しみ悩むことや悲しく辛いこと、憤りなどをお持ちでしたら、どなたでもお電話ください。1回最長50分間で、総勢25名のスタッフが日替わりで聴聞させていただきます。

●自死・自殺に向き合う僧侶の会 手紙相談
自死(自殺)に関する相談・質問等を手紙(書簡)で受け付けます。
【手紙(書簡)の宛先 】
 〒108-0073 東京都港区三田4-8-20 往復書簡事務局
  ※返信の差出人は、返信する僧侶個人の名前になります。

●仏教情報センター 仏教テレフォン相談  ☎ 03-3811-7470
相談時間:月~金曜日の午前10時~12時、午後1時~4時までです。
浄土真宗は火曜日 午前10時~12時 午後1時~4時
150余名の僧侶がボランティアで参加しています。
どうぞお気軽におかけください。各宗派の僧侶がお応えしています。
                       ※上記3団体は築地本願寺の運営する団体ではございません。

3.新型コロナウイルス感染症対策について

 

 皆さまに安心してご参拝いただけるよう、築地本願寺では感染症拡大予防対策を行っています。また、コロナ禍下で「どうしても参拝が難しい」「遠方の家族と一緒に法事を行いたい」という方に向け、オンライン(zoom)でのご法事も行っています。ご自宅にパソコンがない方、操作が分からない方でも、セッティング済みのパソコンの貸し出しや、電話で丁寧に説明いたします。オンライン法事は昨年5月から開始し、お申込は100件を超え、好評を頂いています。どうぞお気軽にお問い合わせ、ご相談ください。

4.今後の行事予定について

9月17日 へいわフォーラム2021(14:00-15:30 ライブ配信)

講題:「過ちを繰り返さないために~これからの世界と日本~」
 
 非戦・平和について考えるため、毎年9月17日に「御同朋の社会をめざす運動」東京教区委員会は“へいわフォーラム”を開催しています。今年の講師はニュース番組などでもおなじみの村尾信尚さん。参加費無料でオンライン開催ですので、ぜひご参加ください。

問い合わせ先:東京教区教務所
電話:03-3541-1666

9月24日~25日 エンディングフェア (9:30-16:00 築地本願寺にて)
 
 シニアの人生を安心して過ごすために、「終活」をしてみませんか?法律事務所や葬儀会社、健康促進に関する専門家などが築地本願寺に集合。参加費無料です。気軽にご参加ください。

※ 今年度は新型コロナウイルス感染症流行の影響により、日程や内容を一部変更して行う可能性があります。
各行事については築地本願寺ホームページ(https://tsukijihongwanji.jp/)にてお知らせしますので、そち らをご覧ください。

 浄土真宗本願寺派 築地本願寺について

 築地本願寺は、京都の本願寺(西本願寺)を本山とする浄土真宗本願寺派の寺院です。古代仏教建築様式などを模した現在の本堂は1934年に落成。内観は浄土真宗寺院の伝統的な造りと、パイプオルガンやシャンデリア、正面扉上部にあるステンドグラス等の西洋文化も調和し、礼拝施設として心安らぐ空間となっています。2014年には、本堂や正門などが国の重要文化財に指定されています。

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