スタートアップ × 地元大学研究機関 × 管理デベロッパー × 地元自治体による、課題と解決法の新しい検証アプローチがスタート
テクノロジーとエンタテインメントの融合で新たな価値を創出する株式会社humorous(ユーモラス、東京都目黒区、代表取締役:田村勇気)は、明治大学理工学部建築学科建築・アーバンデザイン(佐々木宏幸)研究室(神奈川県川崎市)と共同で、ユーモラスが展開する、暗闇を演出 - 高輝度蓄光で創る新たな空間体験『ナイトコンシェルジュ(R)』を活用し、視認性向上で公園利用者の安全と養生芝生の保護の実現を目指す実験を開始しました。
芝生保護用に設置されたロープに気づかず、夜間に引っかかる事故が発生している課題に対応するとともに、養生中の芝生エリアへの立ち入り防止を目的とした社会実験です。本実験では、高輝度蓄光ツールをロープに設置することで、暗闇でも視認しやすい安全対策を実現し、利用者の安心感を高めると同時に、芝生の保護を図ります。
東京都中野区に位置する中野四季の森公園は、「中野四季の都市」の中央部に位置し、防災公園として2012年(平成24年)に誕生しました。水遊びができる噴水やテントを張ってピクニックができる芝生広場など、子供から大人まで手軽にレジャーを楽しむことができる公園として、休日には家族連れやジョギングを楽しむ方で賑わいます。その一方で、芝生の保護区域への立ち入りや、夜間にロープにつまずく事故が課題となっていました。
この取り組みは、明治大学理工学部建築学科建築・アーバンデザイン(佐々木宏幸)研究室との共同実験として実施され、データ収集と効果測定の専門的知見を活用しています。また本実験は、中野区が所有し、東京建物株式会社等が管理を担う四季の森公園をフィールドとして行われ、東京建物株式会社が実験実施の調整に協力しています。
使用される高輝度蓄光ツール『ナイトコンシェルジュ(R)️』は、日中に自然光を蓄え、夜間に発光する特性を持ち、電力を必要とせず環境負荷が低いのが特徴です。柔らかな光でロープの存在を知らせることで、来園者の転倒リスクを軽減するとともに、養生中の芝生エリアへの無断立ち入りを防ぎ、居住性や好感を損ねる過剰な注意喚起や立ち入り禁止の告知看板などを使用することなく、公園の景観と機能を保護します。
以下写真提供:佐々木研究室
実験概要
期間: 2024年11月15日~2024年12月16日
対象エリア: 中野区四季の森公園 芝生エリア
実施内容
・ロープに複数パターンの高輝度蓄光ツール『ナイトコンシェルジュ(R)️』の実験用マイクロユニットを取り付け、視認性向上効果を観察(写真はクローバータイプ)。
・転倒事故および立ち入り行動の減少状況を記録し、従来と比較。
・公園利用者のアンケート調査を実施し、認知度や印象を測定。
期待される効果
この実験により、公園利用者の安全性向上と養生中の芝生保護を両立し、夜間でも安心して利用できる公園づくりのサポートを目指します。防災公園としての役割を持つ中野四季の森公園での実施により、災害時や非常時にも役立つ新たな技術としての蓄光ツールの可能性が示されることを目標としています。
本プロジェクトは、蓄光技術を活用した空間演出『ナイトコンシェルジュ(R)️』を推進する株式会社humorousと、ひと中心の公共空間の創造を推進する明治大学理工学部建築学科建築・アーバンデザイン(佐々木宏幸)研究室が主導しており、これまでも都市空間でのコンテンツ演出等を通した視認性向上、および公共空間に安全対策と居住性の向上を目指し共同で研究を進めてきた実績があります。今回の取り組みでは、研究機関や企業、地域行政が協力し合い、社会課題解決に向けた新たな一歩を踏み出します。
関連ホームページ
中野区四季の森公園 https://www.nakano-shikinomoripark.jp/
東京建物株式会社 https://tatemono.com
明治大学 佐々木宏幸研究室 https://sasakilab.wixsite.com/home
ナイトコンシェルジュ(R) に関して
現在の暗闇対策は、暗いまま放置か、照明灯設置の事実上の2択となっています 。後者の場合、無条件に照明設備や電気工事、高騰する電気代や長期にわたる維持管理など、費用的にも運営的にも施設事業者の負担となっており、また、過剰な照明設置は利用者が必ずしも望まない状況もあり、CO2削減の観点からも環境に不要な負荷をかける側面もあります 。
「ナイトコンシェルジュ(R)」は、避難標識などに使われてきた蓄光素材を創造的に活用するプロジェクトです。電気代、メンテナンス、電気工事が全て不要で半永久的に使用できる素材が特徴です。2022年に国土交通省のモデル事業として社会実験が実施され、9割の利用者から継続設置を希望する声が上がり、正式に実用化されました。
道路空間、公共施設、アウトドア施設、天文施設、イベント会場、工場内施設、またアミューズメントやメディア活用など、1.自然、2.安全、3.バラエティというカテゴリーでの多様なシーンで展開されており、暗闇対策の新ジャンルとして、今後も多くの場面での活躍が期待されています。
※「ナイトコンシェルジュ(R)」はオリジナルの空間演出法として特許出願済、商標登録済です。
ナイトコンシェルジュサイト
https://humorous.jp/nightconcierge
⚫︎株式会社 humorous(ユーモラス)(東京都目黒区、代表取締役:田村勇気)
広告代理店にて多くの映画やドラマなどの製作に携わってきた代表の田村が、テクノロジーとエンタテインメントの融合で独自の課題解決を目指すコンテンツ開発企業として2022年創業。エンタメの演出を活用し課題空間を変身させるR&D事業など、コンテンツ開発を推進。
『あそびゴコロが、世界を救う』をミッションに、既存にない組み合わせやユーモアを有効活用し、心にゆとりある社会の実現を目指します 。
ユーモラスサイト
https://humorous.jp
【本件に関するお問合せ先】
株式会社humorous 担当:田村
メール: info@humorous.co.jp