
株式会社renueは、財務会計と管理会計をブリッジするAIエージェント「財務・管理会計AIエージェント」を開発したことをお知らせいたします。
本AIエージェントは、クラウド会計ソフト「freee会計」の財務会計データと、採用管理・契約書管
理・プロジェクト管理など複数の管理会計系SaaSのデータを同一のデータウェアハウス(DWH)上
で統合管理し、自然言語による対話を通じて横断的な経営分析を可能にするものです。
管理会計系SaaS連携の第1弾として、採用管理システム「HERP」とのAPI連携を実現。採用コスト
と会計データの横断分析をはじめ、今後は契約書管理・プロジェクト管理など、さまざまな管理会計
系SaaSとの連携を順次拡大してまいります。
概要

企業の経営判断には、損益計算書や貸借対照表といった「財務会計」の数字だけでなく、案件別の採算、部 門別のコスト構造、採用投資の効果など「管理会計」の視点が不可⽋です。しかし現実には、財務会計デー タはfreee等の会計ソフトに、管理会計に必要な業務データは採用管理・契約書管理・プロジェクト管理など 個別のSaaSにそれぞれ閉じており、これらを横断的に分析するにはExcelへの手作業での転記・集計が必要 でした。
renueの「財務・管理会計AIエージェント」は、この課題を根本から解決します。freee会計の財務データ を、管理会計に必要な複数SaaSのデータと同一のDWH上で統合管理。AIエージェントが自然言語での対話 を通じて、財務会計の数字と管理会計の業務コンテキストをブリッジし、「なぜこの数字なのか」「どの案 件が利益に貢献しているのか」といった経営の本質的な問いに答えます。
管理会計系SaaS連携の第1弾として、採用管理システム「HERP」とのAPI連携を実現しています。HERPか ら取得した採用媒体費・エージェントフィー・選考ステータスなどのデータと、freeeの会計データを統合す ることで、採用コストを含めたプロジェクト別の真の総コスト算出や、採用媒体別のコストパフォーマンス 分析が可能になりました。今後、契約書管理・プロジェクト管理など、さまざまな管理会計系SaaSとの連携 を順次拡大し、より多角的な経営分析を実現してまいります。
1. 財務会計×管理会計SaaSの統合DWHによる横断分析
renueの最大の強みは、財務会計データ(freee会計)と複数の管理会計系SaaSのデータを、同一のDWH上 で統合管理している点です。freee会計の損益計算書・勘定科目・取引明細といった財務会計データと、管理 会計に必要な業務データが同じ基盤にあるからこそ、両者を自由に結合した分析が実現します。
第1弾として連携したHERPとはAPIを通じてリアルタイムにデータを取得しており、求人ごとの採用媒体 費・エージェントフィーなどの採用コストデータが、freeeの会計データと同じDWH上に格納されていま す。これにより、従来は個別に管理されていた「いくら払ったか(財務会計)」と「何のために払ったか (管理会計)」を統合した分析が可能になります。
具体的には、以下のような分析が自然言語での対話を通じて行えます。
- 「このプロジェクトの採用コスト含めた総コストは︖」 ― HERPから取得した採用管理データとfreeeの 会計データを横断集計。採用媒体費やエージェントフィーまで含めた、プロジェクトの真の総コストを算出
- 「この取引先との契約内容と実際の支払いを突合」 ― 契約書管理システムの契約情報とfreeeの取引明細 を自動突合。契約条件との乖離や支払漏れを検知
- 「部門別の人件費と売上のバランスを見たい」 ― プロジェクトアサイン情報×人件費データ×売上データ の3軸分析。統合DWHだからこそ実現できる分析体験です
さらに、採用領域ではEコマースにおける広告費対効果分析と同様のアプローチで、採用媒体別のコストパ フォーマンス分析を実現します。HERPの採用媒体データとfreeeの取引先(媒体運営会社)への支払実績を 自動マッチングし、媒体ごとの採用コスト単価を算出。AIエージェントが採用媒体別の費用対効果を横断的 に分析し、「どの媒体のどの広告面が最もコストパフォーマンスが高いか」「採用サイトのどのページから 応募に至っているか」といった問いに、財務データと採用データを統合した根拠をもって回答します。
また、これらの分析結果をもとに、採用ターゲットに最適化された採用LP(ランディングページ)をAIエー ジェントが自動生成する機能も備えています。採用媒体別のコストパフォーマンスデータをもとに、効果的 な採用LPを作成します。
HERPは管理会計系SaaS連携の第1弾であり、今後は契約書管理やプロジェクト管理など他の管理会計系 SaaSとも順次連携を拡大していくことで、より包括的な経営分析基盤を構築してまいります。

2. 財務会計と管理会計のブリッジ

財務会計と管理会計は、本来補完関係にあるべきものです。財務会計が「何がいくらか」を示すのに対し、 管理会計は「なぜその金額なのか」「どの案件のためなのか」という背景を与えます。しかし実際には、財 務会計データは会計ソフトに、管理会計に必要な業務データは各業務SaaSにそれぞれ閉じており、この⼆つ が分断されている企業が大半です。
renueの財務・管理会計AIエージェントは、freeeの財務会計データ(損益計算書・勘定科目・取引明細) と、DWH上に統合された管理会計系SaaSの業務データ(HERPの採用コスト・プロジェクト別工数・外注 契約・従業員アサインなど)を紐付け、財務会計の数字に管理会計の文脈を付与する「ブリッジ」の役割を 果たします。
具体的には、以下のような分析が自然言語での対話を通じて可能になります。
- 損益計算書の科目を案件別・部門別に分解した管理会計ビュー。「今月の外注費のうち、A案件分はいく ら︖」といった問いに、財務会計の勘定科目をプロジェクト軸で分解して回答
- 採用費用・外注費を含むプロジェクト別の採算分析。freee上の費用に加え、HERPから取得した採用媒体 費・エージェントフィー、およびプロジェクト管理上の工数データを組み合わせ、「このプロジェクトにか かった本当のコスト」を算出
- 取引先ごとの契約金額と実際の支払実績の突合。契約書管理上の契約条件と、freee上の実際の請求・支払 実績を自動突合し、乖離があればアラート
このように、renueのAIエージェントは単にfreeeのデータを表示するのではなく、複数の管理会計系SaaS から集めた業務データと財務データを結合することで、経営者が本当に知りたい「なぜ」に答える存在です。

3. 権限管理による安全な会計情報アクセス制御
会計データは、企業において最も機密性の高い情報の一つです。従業員の給与情報、取引先との契約金額、 プロジェクトの利益率――これらは、見るべき人が見るべき範囲でのみアクセスするものです。財務会計と 管理会計をブリッジするAIエージェントを全社に展開するためには、適切なアクセス制御が不可⽋です。
renueでは、包括的な権限管理システムを備えており、財務会計データ・管理会計データの双方に対して、ユーザーのロールに応じた細かなアクセス制御を実現しています。これは画面のアクセス制御にとどまら ず、AIエージェントが回答する情報の範囲にまで及びます。
- 経営者・CFOは全社のPLや取引先別支出を確認できるが、事業部メンバーは担当案件の範囲のみといっ た、組織階層に応じた柔軟な制御。たとえば、プロジェクトマネージャーは自分の担当案件の収支は確認で きるが、他部門の案件や全社の給与情報にはアクセスできない
- AIエージェントが回答する情報の範囲もユーザーの権限に応じて自動制限。同じ「今月のPLを見せて」と いう問いかけでも、経営者には全社のPLが、事業部長には担当部門のPLのみが表示されるといった、コンテ キストに応じた回答制御
- 情報セキュリティを担保しながら全社展開できる設計。経理部門や情報システム部門の承認を得やすい、 エンタープライズグレードのセキュリティ設計です

今後の展望
renueは今後、統合DWHの強みを活かし、財務・管理会計AIエージェントの機能をさらに拡充してまいります。
- 連携SaaSの拡張 ― 労務管理・請求管理・CRMなど、DWHに統合するデータソースをさらに拡充。HERP との連携で実現した採用データ統合のように、統合されるデータが増えるほど、横断分析の価値が高まります
- 予算実績管理機能の強化 ― 予算データとの突合による予実差異の自動検知。予算を超過した科目や案件 を自動でアラートし、先手の経営判断を支援
- レポート自動生成 ― 横断分析結果をもとにした月次レポートや取締役会資料のドラフト自動作成。複数 SaaSのデータを統合したエグゼクティブサマリーを自動生成
- 他会計ソフトへの拡張 ― freee以外の会計ソフトへの対応も見据えた拡張。DWHアーキテクチャにより、会計ソフトが変わっても同じ分析体験を提供可能
会社概要
会社名︓株式会社renue
所在地︓〒105-7105 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター 5階
代表者︓山本悠介
事業内容︓AIコンサルティング業
URL︓https://renue.co.jp/
本件に関するお問い合わせ
メール︓ info@renue.co.jp