~専用船での現地点検を代替し、ブレード外観点検における発電停止時間の削減を推進~
秋田洋上風力発電株式会社(本社:秋田県能代市、代表取締役社長:井上 聡一、以下、秋田洋上風力発電)と、KDDIスマートドローン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:博野 雅文、以下、KDDIスマートドローン)とは、2026年3月23日から26日にかけて、秋田洋上風力発電が運営する洋上風力発電施設において、車載型ドローンポートを活用した遠隔自動点検によるブレード外観点検の実証(以下 本実証)に成功しました。

<車載型ドローンポート>
<ブレード点検の様子>
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=r-X4W5oOdoE ]
本実証では、複数の洋上風力発電施設を効率的に点検することを目的に、自動離着陸・自動充電機能を備えたドローンポートを車両に搭載した車載型ドローンポートを活用しました。事業所から遠隔で飛行指示を行い、洋上風力発電施設のブレード外観における汚れや傷などの状況を、遠隔から把握できることを確認しました。
本実証により、ドローン操縦者が現地の離着陸場所まで移動することなく、陸上から遠隔で必要なタイミングに点検を開始できることを確認しました。これにより、作業員が専用船で洋上風力発電施設へ向かうことが難しい場合でも、飛行条件を満たしていれば、陸上からブレード外観を確認できる可能性があります。
さらに、車載型ドローンポートを活用することで、緩やかに回転中または一時停止状態のブレードを、車両の離発着場所到着から点検完了まで1基あたり30分から1時間程度で点検できることを確認しました。従来、外観点検の実施まで発電を停止する必要があったケースにおいて、点検待ち時間の短縮や、設備異常発生時の迅速な状況確認・早期復旧への貢献が期待されます。
■背景
洋上風力発電施設では、安定的な発電を継続するため、ブレードをはじめとする設備の状態を継続的に点検・保守することが重要です。特にブレードは、落雷や飛来物などによる損傷リスクがあるため、異常発生時には迅速な状況確認が求められます。
一方で、洋上風力発電施設は沖合に設置されていることから、従来の点検では、保守を担う作業員が専用船で現地へ向かう必要があります。そのため、天候や海況の影響を受けやすく、点検開始までに時間を要する場合があるほか、作業員の移動負荷も課題となっていました。
こうした課題に対し、陸上から遠隔でブレード外観を確認できる仕組みを構築することで、点検開始までのリードタイム短縮、保守業務の効率化、設備異常発生時の迅速な状況確認、および作業員の移動負荷軽減が求められていました。
■取り組みの内容
本実証では、KDDIスマートドローンがこれまで1万回以上の遠隔運航で培った知見を活用し、秋田洋上風力発電が運営する能代港および秋田港の海域に設置された洋上風力発電施設4基において、車載型ドローンポートを用いたブレード外観の静止画・映像取得を実施しました。
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/171663/table/26_1_f6dfbf075a191e6f6cd74124f8a7f200.jpg?v=202606101145 ]
■使用機体
【DJI Dock 3】

[表2: https://prtimes.jp/data/corp/171663/table/26_2_8fd9a4f15974c6385df280d5cfa909fb.jpg?v=202606101145 ]
【DJI Matrice 4TD】

[表3: https://prtimes.jp/data/corp/171663/table/26_3_2919e6cd4a73faabb652e54ab6557389.jpg?v=202606101145 ]
■各社の役割
[表4: https://prtimes.jp/data/corp/171663/table/26_4_340df4ded9e89172b33721880eddd37b.jpg?v=202606101145 ]
■今後の取り組み
KDDIスマートドローンと秋田洋上風力発電は、本実証で得られた知見をもとに、車載型ドローンポートを活用した洋上風力発電施設の遠隔自動点検の実用化を推進します。今後は、天候や海況の影響を受けやすい洋上風力発電施設において、遠隔から迅速に点検を行える体制構築を進めることで、点検作業の安全性向上や発電停止時間の削減を目指します。これにより、洋上風力発電の安定稼働を支えることで、再生可能エネルギーのさらなる普及・拡大に貢献していきます。
以 上