旅行中における同行者のスマホ使用に関する意識調査
株式会社 R&G(埼玉県さいたま市、代表:吉田 忠義)は、全国の男女500人を対象に「旅行中における同行者のスマホ使用に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。
あなたの周りには「旅行中なのにスマホばかりいじり続ける人」がいますか。同行者がスマホばかり見ているけれど楽しく旅行したい場合、どう対処すればいいのでしょうか。
そこで今回、株式会社R&G( https://r-andg.jp/ )は、全国の男女500人に「旅行中における同行者のスマホ使用」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。
調査結果に対して、Je respire株式会社( http://mental-vt.com/ )代表取締役社長の松島雅美氏からご考察いただいております。
※データの引用・転載時のお願い
本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、引用元として「株式会社R&G」の公式サイトURL( https://r-andg.jp/ )へのリンク設置をお願い致します。
【調査概要】
調査対象:全国の男女
調査期間:2024年10月10日~11日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性358人/男性142人)
回答者の年代:10代 0.6%/20代 17.8%/30代 37.8%/40代 25.8%/50代以上 18.0%
【調査結果サマリー】
・旅行中に同行者がスマホばかり見ていると感じたことがある人は62.2%
・旅行中に同行者がスマホばかり見ていると「退屈なのかと不安になる」
・旅行中に同行者がスマホばかり見ていると「楽しさが減る人」は83.4%
・旅行中にスマホばかり見ている同行者への対処法1位は「何もしない」
旅行中に同行者がスマホばかり見ていると感じたことがある人は62.2%
全国の男女500人に「旅行中に同行者がスマホばかり見ていると感じたことがありますか」と聞いたところ、「よくある」「たまにある」と答えた人が62.2%で、半数以上になりました。多くの人が同行者のスマホいじりについて「気になるな」と思ったことがあるようです。
「スマホから離れてデジタルデトックスできる旅」もありますが、実際には旅行中まったくスマホを使わない人は少ないでしょう。
道案内や観光スポットの検索において、スマホはとても便利です。スマホがあれば写真をすぐにSNSなどの投稿することも可能で、旅行に来ていない家族や友人にも感動を共有できます。
ただしスマホを使いすぎていると、同行者に「気になるな」と思われる可能性もあることには注意が必要でしょう。
旅行中に同行者がスマホばかり見ていると「退屈なのかと不安になる」
「旅行中にスマホばかり見ている同行者をどう思うか?」と聞いたところ、もっとも多かった回答は「退屈なのかと不安になる(122人)」でした。2位「気分が下がる(109人)」、3位「イライラする(98人)」も多くの票を集めました。
「何も思わない」という人もいたものの、全体的にはネガティブな感情を抱く人が多くなっています。旅行中にスマホを触ることは、同行者に嫌な思いをさせてしまう可能性があることを認識しておいたほうがいいとわかりました。
<1位 退屈なのかと不安になる>
・旅行にまったく関係のない内容を見ているのだとしたら、一緒にいて楽しくないのだろうかと不安になる(20代 女性)
・つまらないのかな?と少し不安に思ってしまいます(30代 男性)
・私と一緒に過ごしていてつまらないのかなと不安になる(40代 女性)
「自分と一緒にいてもつまらないのか」「自分がなにか不快な思いをさせてしまったのでは」など、不安になってしまう人も多く見られました。「旅行のプランが実は気に入ってなかったのではないかと思う」という声もあったことから、行き先や宿泊先を計画した人が不安になりやすいことも推測できます。
「一緒に楽しみたい」「楽しんでほしい」という思いで旅行をしているのに、相手がスマホをいじってつまらなさそうにしていたら、残念に感じるでしょう。
<2位 気分が下がる>
・せっかく観光や楽しみに来ているのに、気分が下がってしまう(10代 女性)
・旅行が非常につまらなくなり、二度とこの人を誘うのは辞めようと硬く心に誓った(40代 女性)
・見ているコンテンツの内容によるが、今の状況に関係ないものであれは、気分は下がる(50代以上 男性)
相手がスマホばかり見ていると、旅行全体がつまらないものに感じられてしまう人も多いとわかります。一緒に旅行に行くときは、相手と一緒に楽しみたいと考えている人がほとんどでしょう。一緒に楽しみたいという気持ちが裏切られてしまうので、落ち込んでしまう人も多いと考えられます。
嫌な気分になった結果、二度と同じ相手とは旅行に行きたくないと感じる人もいました。
<3位 イライラする>
・「スマホのゲームなんていつでもできるのにな」とイライラします。旅行先に行ってまでいつもやっているスマホゲームをして、何が楽しいのか理解できません(30代 女性)
・せっかくの旅行なのに、一緒に楽しめるはずの時間を無駄にしているように感じて腹が立ってくると思う(40代 女性)
・不愉快な気持ち(50代以上 男性)
イライラする理由は、「感動や体験を共有できない」「話しかけても上の空だから」「自分より連絡相手を大切にしているように感じる」などです。せっかく一緒に旅行しているのに、なぜ一緒にいる時間を大切にしてくれないのかと感じる人が多いとわかります。
「なぜ」「相手の行動が理解できない」という思いも、イライラにつながりやすいと考えられます。
<4位 何も思わない>
・旅行関係の情報を調べていたりSNSに旅行中の写真を投稿したりしている人も多い。「スマホを見る=旅行を楽しんでいない」ではないと思うため、何も思わない(30代 男性)
・何か調べごとをしているのか、確認をしなければいけないことがあるのかなど、必要があって見ていると思っているので、とくに何も感じません(40代 男性)
・熱中されると困るけど、ある程度会話に応答できて、移動時間なら別にいいかも(50代以上 女性)
何も感じない理由としては「旅行に関する調べ物や投稿をしていると思うから」などが挙げられました。調べたり、思い出をSNSに投稿したりと、スマホは旅行に欠かせないツールとなっています。そのため同行者がスマホを使っていても、とくに気にしない人も多くなりました。
ただし「話しかけても返答がないと嫌」といった意見もあり、節度は大切だとわかります。
<5位 もったいない>
・お金をかけて楽しみに来ているのに、日常に囚われていて旅行を満喫できていないと感じる(20代 女性)
・話しかけたときにスマホから目を離してくれさえすれば、どうでもいい。旅行に来たのに周りを見ないなんて、損な人だなと思う程度(30代 女性)
・旅行に来ているのに、もったいない時間の過ごし方をしていると思う(50代以上 男性)
スマホばかり見ていると、現地の景色や雰囲気を十分に楽しむ時間が減ります。そのため「お金をかけているのにもったいない」と感じる人も多くなりました。「スマホなら家でも見られるでしょ」と感じる人が多いのでしょう。
「旅行しているのに周りを見ないなんて損な人だなと思う程度」という回答があったように、「イライラする」「落ち込む」という回答に比べると、やや相手に対してドライな感情を抱いている人もいました。
旅行中に同行者がスマホばかり見ていると「楽しさが減る人」は83.4%
旅行中に同行者がスマホばかり見ていると「楽しさがかなり減る」「多少減る」と答えた人は合わせせて83.4%にのぼりました。「かなり減る」だけでも4割を超えていて、旅行中に長時間スマホをいじることで同行者にストレスを与えることがわかります。
実際には旅行中に職場や家族と連絡することがあったり、何かを調べていたりすることもあるでしょう。ただ長時間スマホを触ることにならないよう、同行者への配慮が必要だと言えます。
旅行中にスマホばかり見ている同行者への対処法1位は「何もしない」
「旅行中にスマホばかり見ている同行者への対処法」の1位は「何もしない(158人)」でした。旅行中に同行者がスマホを使っていても、見て見ぬふりをする人が多いとわかりました。
「気になりつつ言葉にしない」「最初は放っておいて、よっぽど気になったら声をかけ、改善しなければ怒る」という人も多くいました。つまり注意するなどの具体的な行動を起こすときには、かなり不満が溜まっている状態であると考えられます。
<1位 何もしない>
・1~2時間程度は我慢しています(20代 女性)
・何かスマホを触る理由があるかもしれないので、何も言わない(30代 男性)
・イライラするが、旅行中に指摘して喧嘩になるほうがもっと嫌なので、黙っておく(40代 男性)
何もしない理由としては「雰囲気が悪くなるのが嫌」が多く挙がりました。せっかくの旅行なのに、相手の行動を注意して喧嘩してしまうのは避けたいと考える人が多いとわかります。
一方で、相手がスマホを見続けていても気にしないタイプの人は、気にしていないのでそもそも注意もしないと考えられます。
<2位 注意する>
・さすがにスマホをいじりすぎだと指摘する(20代 女性)
・「スマホ使わないで、話そう」と言う(30代 男性)
・相手にもよりますが、スマホばかり見ないようにやんわりと注意します(50代以上 女性)
はっきり「気分が悪いからそろそろ止めて」と指摘する人もいれば、雰囲気を悪くしないようにやんわりと注意するよう心掛けている人もいました。「夫ならイラっとした感じで言い、友達なら明るくやんわりと言う」など、相手によって伝え方を変えている人も。
スマホばかり見ている同行者に対して不満を感じながらも我慢していると、旅行を心から楽しむことができなってしまうかもしれません。旅行先ならではの活動・時間をしっかり楽しみたいなら、「一緒に来ているのだから、一緒の時間を大切にしよう」と声をかける勇気も必要でしょう。
<3位 スマホから気をそらす>
・「聞いてる?」「見てる?」などと話しかけて、あまりスマホを使わせないようにする(30代 女性)
・周りの景色やおもしろいものを見つけて教えてあげて、スマホから注意をそらす(40代 男性)
・積極的に話題を振って、しゃべるようにする(50代以上 女性)
具体的な方法としては「話しかける」が多数挙げられています。「見て、景色がきれいだよ」など自然な声掛けで相手からスマホから引き離そうとする人も多いとわかりました。直接「スマホはもう見ないで」と注意する勇気がないときに使える対処法ですね。
<4位 質問する>
・何か調べ物をしているのか聞く(20代 男性)
・あまりにも気になるときは「何調べてるの?」と聞いてしまうかもしれない(30代 女性)
・相手が気分を悪くしない程度に、何か気になることがあってスマホで調べているのか尋ねてみる(50代以上 女性)
同行者がずっとスマホを見ている場合、もしかしたら観光スポットや行きたいお店について調べているのかもしれません。地図や現地情報を調べてくれているならありがたいと感じる人も多いため、まずは何を見ているのか確認するという声も寄せられました。
スマホについて言及するため、「話しかけて気をそらす」という対応よりも、「あなたがずっとスマホを見ていることが気になっていますよ」と伝わりやすい対処法だと言えるでしょう。
<5位 自分もスマホを使う>
・自分もスマホを触り、相手の質問に答えない(20代 女性)
・「スマホばっかでつまらない」と伝えても相手が変わらなければ、自分もスマホを使って「つまらない」を全面的に出す(30代 女性)
・自分もスマホを使ってていいんだなと思って、遠慮なく使います(50代以上 女性)
「同行者がスマホばっかり見ていて暇だからつい使ってしまう」という人もいる一方で、復讐のように自分もスマホを使うという人もいました。「相手がスマホばかりを見て、旅行をつまらなくしている」と考えて、やり返すわけですね。
ただ「一定時間は自分もスマホを使うけれど、あまりに長すぎたら注意する」という回答もありました。旅行に来ていることや一緒に過ごせる時間を、スマホいじりで無駄にしたくないという気持ちが強い人も多いのだとわかります。
<6位 ひとりで楽しむ>
・文句までは言いませんが、自分ひとりで楽しむよう切り替え、勝手に行動してしまうと思います(30代 男性)
・しかたないので、ひとりで観光地巡りなどに行きます(40代 女性)
・もともとひとりが好きなので、「ひとり旅だ」と気持ちを切り替えて、それなりの楽しみ方をします(50代以上 女性)
一緒にいるけれどひとり旅気分になる人もいれば、完全に別行動する人もいました。スマホばかり見ている同行者が目に入ることでイライラしてしまうのであれば、目に入らないように別行動してしまうのもひとつの方法ですね。
もともとひとり旅が好きな人であれば、同行者がいなくても楽しめるでしょう。
<7位 二度と一緒に行かない>
・旅行中は当たり障りなく過ごし、距離を置く(30代 女性)
・旅行中には何もしないが、二度と誘わない(40代 男性)
・今回は我慢。次回は誘わないし、誘われても行かない(40代 女性)
旅行中はもめたくないため何も言わないものの、「この人とは二度と一緒に旅行しない」と思ってしまう人もいます。
一緒の旅行だけではなく、普段のお付き合いまで再考するという人もいました。旅行中にスマホばかり見ていることが、人間関係の崩壊にもつながるとわかります。
まとめ
旅行中にスマホばかり触っている同行者に対しては、多くの人が悪い感情をもちます。強制的に連れていかれるのではない限り、「一緒に旅行するのだから、一緒に楽しみたい」と考える人が多いからです。スマホばかり触っていると、楽しいはずの旅行中に同行者と喧嘩してしまう可能性がありますし、旅行がきっかけで疎遠になってしまうことも考えられます。
ただしスマホを見ている理由によっては、許容する人も多くなっています。スマホを触る時間が長くなりそうなときには、相手が不安にならないよう、「観光スポットについて調べるね」「仕事の連絡が入っちゃって、○分くらいかかるかも」などと事前に断っておくのもいいでしょう。
▽松島雅美氏の考察
一緒にいるのにスマホばかり触る人と、不快に感じている同行者では視界が全く異なります。
スマホばかり見ていると視野が狭くなり、同行者の気持ちに気づかず、長時間見ているつもりがなくても不快にさせてしまうことがあります。そのため、旅行の本来の目的である「特別な時間の共有」を前もって確認し、スマホを使う際は一言断るなどの配慮が大事です。
また、人には「情動伝染」のメカニズムがあり、不快を我慢すると相手にも伝わってしまいます。注意ではなくスマホから目を上げ、一緒に同じものを見て楽しむよう促すことで、より心地よい時間を共有できるでしょう。
■監修者紹介
松島 雅美
臨床心理士・公認心理師
Je respire株式会社( http://mental-vt.com/ )代表取締役社長。
国際メンタルビジョントレーニング協会( https://mental-vision.com/ )代表理事。
東京公認心理師協会代議員。
京都女子大学大学院修了。
阪神淡路大震災以降の被災地でのPTSD・トラウマケアや、精神神経科クリニック、教育機関、就労支援センターなどでのべ3万人以上をカウンセリング。のべ2000人以上のアスリートをサポート。ワールドビジネスサテライトなどメディア出演多数。
「メンタルケアは病んだ人がするもの」という日本の文化を変えるために起業。メンタルの強さは性格や気の持ちようではなく、頭の使い方や眼から鍛えられるという方法(メンタルビジョントレーニング)を普及している。
※データの引用・転載時のお願い
本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、引用元として「株式会社R&G」の公式サイトURL( https://r-andg.jp/)へのリンク設置をお願い致します。
■株式会社R&Gについて
株式会社R&Gは埼玉県大宮を拠点に製造業、物流業、通訳等に特化した人材派遣。一般の派遣会社と違い留学生等の外国人派遣でご案内しております。あわせて外国人の生活を来日から就職・その先まで一貫したサポートも行っています。
※事業内容の詳細はこちら
https://r-andg.jp/business.php
■会社概要
社名 : 株式会社 R&G
所在地 : 〒330-0803 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-51-1 三石ビル4F
代表者 : 吉田 忠義
創業 : 2015年9月
資本金 : 2,000万円
事業内容: 人材派遣業・コンサルティング業
URL : https://r-andg.jp/company.php