倉敷市「一輪の綿花から始まる倉敷物語」~和と洋が織りなす繊維のまち~ 備前市ほか「きっと恋する六古窯」~日本生まれ日本育ちのやきもの産地~
文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを認定する「日本遺産(Japan Heritage)」が4月28日に発表され、倉敷市の「一輪の綿花から始まる倉敷物語」及び備前市等の「きっと恋する六古窯」が認定されました。次の休みには、これらのストーリーを巡る旅に出てはいかがでしょう。

◇倉敷市「一輪の綿花から始まる倉敷物語」~和と洋が織りなす繊維のまち~

ストーリーの概要・・・
400年前まで倉敷周辺は一面の海だった。近世からの干拓は人々の
暮らしの場を広げ,そこで栽培された綿やイ草はやなどの織物生産を
支えた。明治以降,西欧の技術を取り入れて開花した繊維産業は「和」
の伝統と「洋」の技術を融合させながら発展を続け,現在,倉敷は年間
出荷額日本一の「繊維のまち」となっている。
倉敷では広大な干拓地の富を背景に生まれた江戸期の白壁商家群の
中に,近代以降,紡績により町を牽引した人々が建てた洋風建築が発
展のシンボルとして風景にアクセントを加え,訪れる人々を魅了して
いる。

◇備前市ほか「きっと恋する六古窯」-日本生まれ日本育ちのやきもの産地-

ストーリーの概要・・・
瀬戸、越前、常滑、信楽、丹波、備前のやきものは「日本六古窯」と呼ばれ、縄文から続いた世界に誇る日本古来の技術を継承している、日本生まれ
日本育ちの、生粋のやきもの産地である。
中世から今も連綿とやきものづくりが続くまちは、丘陵地に残る大小様々
の窯跡や工房へ続く細い坂道が迷路のように入り組んでいる。恋しい人を探
すように煙突の煙を目印に陶片や窯道具を利用した塀沿いに進めば、「わび
・さび」の世界へと自然と誘い込まれ、時空を超えてセピア調の日本の原風
景に出合うことができる。
■問い合わせ:
岡山県県教育庁文化財課 小野・下垣
電話:086-226-7601 FAX:086-224-5591(月~金:8:30~17:15)