
※Infinidat本社が2025年12月17日に発行したプレスリリースの抄訳です。
https://www.infinidat.com/en/news/press-releases/enecom-inc-japanese-ict-services-provider-enhances-its-enterprise-data
2025年12月17日 マサチューセッツ州ウォルサム:エンタープライズストレージソリューションのリーディングプロバイダー、インフィニダット(以下、Infinidat)は本日、主に中国地方でICTサービスを提供する株式会社エネコム(本社:広島県広島市、取締役社長:岡部 恵二、以下エネコム)が、100%の可用性、最高レベルのアプリケーションパフォーマンス、高度にスケーラブルなストレージ容量、大幅なコスト削減、サイバーストレージレジリエンスを実現するべく複数のInfiniBox(R)システムを導入し、ストレージインフラストラクチャを強化したと発表しました。このハイエンドエンタープライズストレージへの戦略的投資により、エネコムは信頼性の高い常時稼働サービスを実現し、データ量の急激な増加に対応可能となりました。加えて、サイバー脅威に対する強力なサイバーストレージ保護を確保しました。Infinidatへの移行は、エネコムのサービスプロバイダ業界におけるリーダーシップを強化し、顧客企業にさらなる価値を提供するものとなりました。
エネコムはインフラストラクチャ全体では5台のInfiniBoxを導入しました。自社のクラウドインフラストラクチャを活用した企業向け総合ソリューション「EneWings」用に2システム、自社の仮想インフラストラクチャ用に2システム、バックアップと検証用に1システムです。高速、大容量、高信頼性、システムの自律的自動化、そしてサイバーレジリエンスを組み合わせたInfiniBoxのソリューションは、他社システムと比較して容量当たりのコストを50%以上削減できたことも、差別化要因のひとつになっています。
エネコムのソリューション事業本部ソリューションサービス部の力石昌之氏は、「ストレージインフラストラクチャのアップグレードを検討した際、システムの信頼性は特に重要であり、サイバー攻撃による損害のリスクも重大な懸念事項だという声がありました。既存システムのコスト上昇とハードウェア故障時の影響にも対応する必要がありました。長期的な視点では、クラウド需要の将来的な増加に対応し、EneWingsブランドの魅力を強化するため、先手を打つ必要がありました。Infinidatは当社の要件を満たしていました」と、述べています。
InfiniBoxと独自の三重冗長化ストレージアーキテクチャによってストレージインフラストラクチャの100%可用性が実現されていることで、エネコムのICTサービスは顧客企業から短期間で深い信頼が得られるようになりました。エネコムのソリューション事業本部ソリューションサービス部の樹木崇氏は次のようにコメントしています。「当社のお客様の多くは、わずかな停止でもビジネスに影響が出ます。2台のInfiniBoxシステムをアクティブ・アクティブ構成にすることで、保守・メンテナンスやソフトウェアのバージョンアップを行う際にも、無停止でより高い信頼性と安心感をもってサービスを提供し続けることができます。」
サイバーストレージレジリエンス
サイバーレジリエンスは、日本のみならず世界規模で重要性を増すと予想されています。エネコムはInfiniSafe(R)の機能を活用することで、今後のサイバー攻撃時にもその影響を軽減し、自社ビジネスや顧客のデータ運用に支障をきたすことなく、非常に迅速に復旧できるようになっています。InfiniBoxプラットフォームに標準搭載されており、追加料金なしで利用可能なこれらの機能には、改ざん防止機能付きのスナップショット、論理的エアギャップ、隔絶されたフォレンジック環境、データセンター全体のSOCやSIEM/SOARサイバーセキュリティソフトウェアとのシームレスな統合、ほぼ瞬時の復旧を保証するSLAが含まれます。これらの機能は、特にランサムウェアやマルウェアによるサイバー攻撃の影響を軽減または完全に排除するための基盤となります。
力石氏は、「InfiniBoxは、万一サイバー攻撃を受けた際にすぐに復旧ができる改ざんができないイミュータブルスナップショットの高速な作成機能が標準で搭載されていました。データ安全保障の観点から、データを日本国内に保管することは今後ますます重要になっていくでしょう。当社がお客様のデータを、光ファイバーサービスと組み合わせて、この中国地方、広島にお預かりしているということは、お客様にとって大きな意味を持つと考えています。InfinidatのInfiniSafeというエンタープライズサイバーストレージレジリエンスとリカバリーのソフトウェアを使って、こうしたお客様のニーズに対応していけるよう取り組んでまいります」と、述べています。
InfinidatのCRO、Steve Sullivanは、次のように述べています。
「エネコムは、Infinidatのエンタープライズストレージソリューションの性能、容量、信頼性、価格競争力を活用する点で、日本において先駆的な事例を確立しただけでなく、グローバルなサービスプロバイダ市場に対し、InfiniBoxプラットフォームに基づくサイバーストレージレジリエンスの力を示しました。エネコムは、当社のInfiniSafeソフトウェアの可能性を引き出し、顧客企業にInfinidatの次世代データ保護ソリューションがもたらすサイバーレジリエンスを提供しています。これは、クラウドサービスプロバイダーや企業にとって、効果的なデータ保護戦略の一部に置くべき重要な要素だと思います。」
ストレージ管理の簡素化
Infinidatが提供するエンタープライズクラスのストレージソリューションへの移行は、インフラストラクチャ管理の簡素化というメリットももたらしました。エネコム技術本部システム設備部の藤澤和生氏は次のように述べています。「InfiniBoxではシステム構成に必要な作業量が大幅に削減されました。ストレージの組み換え、増設といった作業時に運用設計や構築が必要なく、データを入れればすぐに使えるようになります。新しいボリュームを設定するのもこれまで数時間かかっていたものが30分程度で完了し、手間が大いに省かれています。」
InfiniBoxは、InfiniRAID(R)によってデータ配置を最適化し、ノード障害やボリューム追加時のデータリバランスを不要にしました。また、InfinidatのVMwareエコシステムサポートにより、エネコムの運用時の負担はさらに軽減されました。エネコムの技術本部 システム設備部の平野健氏は次のように説明します。「従来のストレージシステムでは、ノード障害やボリュームの追加の度にデータリバランスが発生して、仮想マシン側のパフォーマンスに影響が出る可能性があるため、日々の運用に苦労していました。InfiniBoxはこれらすべてを解決しました。」
エネコムの活用事例の詳細は、 https://www.infinidat.com/en/resource-pdfs/enecom-case-study-jp.pdf をご参照ください。
Infinidatについて
Infinidatは、InfiniVerse(R)に基づく包括的なデータサービスを実現するプラットフォームネイティブなプライマリおよびセカンダリストレージアーキテクチャを企業とサービスプロバイダに提供します。Infinidatのユニークなプラットフォームは、卓越したIT運用のメリットを提供し、オンプレミス、ハイブリッドマルチクラウド環境にわたって最新のワークロードをサポートします。Infinidatのサイバーレジリエントバイデザインインフラストラクチャ、消費ベースのパフォーマンス、100%のデータ可用性、サイバーセキュリティ保証SLAは、企業のITおよびビジネスにおける優先事項に合致しています。Infinidatの受賞歴のあるプラットフォームネイティブデータサービスと、高い評価を得ているホワイトグローブサービスはお客様から継続的に推奨されています。
詳細は、 https://www.infinidat.com/ja をご参照ください。