日本人スタッフ2名が支援活動中
8月15日以降、シリア北部ドホーク県ペシュカブルにできたばかりのチグリス川にかかる橋を
越えたシリア人は2万人以上。今後もイラクへの流入が続くとみられます。
シリア内戦によって多くのシリア人がイラクへ逃れ、ユニセフとパートナー団体は
緊急ニーズに対応すべく、支援を急速に拡大しています。
【2013年8月19日 イラク・エルビル発】
ユニセフ・イラク事務のマルツィオ・バビル代表は「イラク北部の国境検問所にいる
スタッフによると、新たに国境に到着する人の多くは疲れ果てているとのこと。
夏場で気温は45度にも達し、水とシェルターが緊急に必要です。国境に来る人たちのニーズを
満たすべく、パートナー団体とあらゆる手立てを尽くしています」と述べました。
ユニセフは8月15日以降、ぺシュカブルで12万5千リットル以上のペットボトル入りの水を
パートナー団体ハリカルとともに配布。また、高まるニーズをカバーするために、
タンカー4台分の水も供給しています。
ユニセフとクルド自治区社会局などはUNHCRとイラク赤十字を支援し、国境まで
一人でやってきた子どもや家族とはぐれてしまった子どもを見つけ、登録し、
必要とされるすべてのサポートを提供しています。
エルビル近くのカワルゴシュ・トランジット・サイトに身を寄せる難民は3千人。
ユニセフは、5歳未満の子どもたちに、6万リットルのペットボトル入りの水と
ビスケット2万枚を提供しました。
国境を越えてくる人の大部分は、子どもと女性、年配の人たちです。
チグリス川沿いに張られたテントで、すでに数日間も、国境検問所が開くのをまっています。
ユニセフとUNHCR、クルド自治政府は、難民登録やトランジット・サイトまでの移動を
待つ人たち向けに、給水設備、トイレ、日差しをよけるための場所、保健サービスが
緊急に必要であることを確認しています。
クルド自治政府はペシュカブルで緊急保健サービスを提供。難民登録を終えた人たちが、
クルド自治区3県(ドホーク県、エルビル県、スレイマニーヤ県)に移動できるよう、
何百台ものバスを待機させています。
イラク国内では、日本人スタッフ2名がシリア難民支援活動に従事しています。
現地へのお問い合わせや取材のご希望がございましたら、
日本ユニセフ協会 広報室までご連絡ください。
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報道関係のみなさまにおかれましては、『シリア緊急募金』の告知にご協力いただけますよう、
お願い申し上げます。
<シリア緊急募金>
郵便局(ゆうちょ銀行) 振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「シリア」と明記 *送金手数料は免除されます
インターネットからも募金を受け付けています www.unicef.or.jp
日本ユニセフ協会では、ユニセフ現地事務所から発信されるシリア国内外の情報を、
ホームページ(www.unicef.or.jp)やツイッター(@UNICEFinJapan)、
Facebook(日本ユニセフ協会)を通じて、随時配信しております。
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※ 本信は、ユニセフ本部から提供された情報を元に日本ユニセフ協会が作成・配信しています。
※ 原文(英語)は、http://www.unicef.org/media/media_70166.htmlでご覧いただけます。
■ 本件に関するお問い合わせ
(公財)日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール: jcuinfo@unicef.or.jp
または
Jaya Murthy, ユニセフ・イラク事務所 jmurthy@unicef.org, Tel: +964 7801964524
Salam Abdulmunem, ユニセフ・イラク事務所sabdulmunem@unicef.org, Tel: +964 780 912 6782
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活動する国連機関です。現在、150以上の国と地域で活動しています。
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緊急支援などの支援活動を実施しています。活動資金は、すべて個人や企業・団体・
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