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公益財団法人日本ユニセフ協会

【報道参考資料】中央アフリカ情勢レポート

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ユニセフ・中央アフリカ事務所 レポート
2013年10月18日発行(レポート期間:9月21日~10月18日)

※ 本信は、ユニセフ本部から提供された情報を元に日本ユニセフ協会が作成・配信しています。

■西部ボサンゴアで3万人以上が避難

・ 中央アフリカ共和国北西部での内戦の再燃により、ボサンゴアでは3万人以上が避難

・ l’Evêcheにあるカトリックの敷地内は25,000人が身を寄せ、イスラム教徒を含むそれ以外の人たちおよそ5,000人はLiberteにある学校に避難

・ 避難した人の大多数は女性と子どもたちで、極めて厳しい状況にあり、保護、清潔な水とトイレ、医療ケア、食料、シェルターを緊急に必要としている

■パートナーとともに緊急人道支援を実施
・ ユニセフは、安全な水の供給を支援。l’Evêcheには大きな貯水袋を2箇所に設置し、Liberteにはトラックで水を運搬
・ 保健分野では、国際NGOのカリタスとともに診療所を開設
緊急の診察が行われ、重度の栄養不良のなどは、ボサンゴアの病院へ照会、転送している
予防接種や新生児と妊産婦のケア、HIV予防、衛生習慣の普及も行っている
・ イスラム教徒が避難しているLiberteには緊急医療キットを提供、看護師が指導している

■大規模な予防接種キャンペーンを実施
・ 10月4日より予防接種キャンペーンを実施、現在第1段階終了
・ 6ヶ月~14歳までを対象にはしかの予防接種、1歳~14歳に虫下しの投与、5歳未満の子どもにはポリオワクチンと免疫力を高めるためのビタミンAの投与を行う、対象は計55万人
・ ボサンゴアでも実施されており、避難してきた子どもたち9,000人にはしかの予防接種を終了
補足:
はしかは感染力が強く、人口が密集した地域で感染者が出ると、多くの感染者が生まれる。栄養状況が悪い環境では、子どもたちの免疫力も低下するため、より感染しやすくなる。このため、緊急事態下では、はしかの集団予防接種が行われる。)

■10人に7人が学校に通えていない
・ ユニセフとパートナー団体が最近行った調査で、2012年12月の紛争の勃発以来、中央アフリカでは学齢期にある子どものうち、10人に7人が学校に通えていないことが判明
・ 調査対象の学校の65%が、戦闘による損壊やシェルターとして利用され、使えない状況
・ 約半数の学校が休校している
・ 最近のデータによると、2013年8月現在、子どもたちは半年間学校に通えていない
・ 紛争が続いていることが、子どもたちの通学を阻む最大の要因

■必要支援額の3分の2が不足
・ クーデター後を含め、2013年度の緊急支援活動のために、総額3,190万米ドルを国際社会に要請したが、これまでに寄せられた資金は1,100万米ドルにとどまり、約2,090万米ドルが不足している

■統計
・ 影響を受けている人 460万人
・ 影響を受けている子どもたち 230万人
・ 国内避難民 394,000人
・ 新たな難民※ 64,000人(※3月24日のクーデター以降) 
※ クーデター以前に、カメルーン、チャド、コンゴ民主共和国、南スーダンの周辺国に、すでに約19万人の中央アフリカ人が難民として流出(UNHCR)

■ 本件に関するお問い合わせ
Linda Tom Communications Specialist Central African Republic

E-mail:ltom@unicef.org
または
(公財)日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp  
発信者:(公財)日本ユニセフ協会 広報室

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