このたび、株式会社ダイセル(以下ダイセル)と熊本大学産業ナノマテリアル研究所(以下熊本大学)は、「ワンタイムエナジー共同研究講座」(以下本研究講座)を設置しました。
本研究講座では、熊本大学がこれまで50年間にわたり培ってきた極限プロセス環境を利用したパルスパワー※などの衝撃エネルギー関連の研究成果(技術)とダイセルが持つ技術“ワンタイムエナジー(R)”とのシナジーを発現し、新たな探索研究を推進することで、熊本大学と共にまだ世の中にない新たな価値を共創し、物質科学および安全・安心に関わるデバイスの技術の深耕化と社会実装を目指します。
※パルスパワー:瞬間的なエネルギーであり、電気エネルギー、化学エネルギー、力学エネルギー、光エネルギー等を時間的又は空間的に圧縮することにより、発生する高エネルギー
【具体的な研究テーマ】
1. ワンタイムエナジーの原理・機構解明及び微生物・細胞等への作用
2. ワンタイムエナジー利用による新接合方法(異種材料)
3. 爆轟法ナノダイヤモンド(非ドープ、ドープ含む)の構造解析と医工連携研究(医療材料としての探索)
4. セイフティデバイスの基礎検討に関する連携研究
“ワンタイムエナジー(R)”は、衝撃エネルギーを活用し、“ただ一度だけ、瞬時に、確実に、安全に動力を生み出すことができる技術を意味しており、モビリティ分野において実装されています。今後、本研究講座での研究成果をもとに、医療、ヘルスケア、救命、防災、インフラなど「確実性」や「緊急性」が要求される様々な分野での社会実装を進め、人々が安全で安心に生活できる社会の実現に貢献してまいります。
■ワンタイムエナジー(R)関連サイト
https://www.daicel.com/safety/daisi/

左:国立大学法人熊本大学 学長 小川 久雄
右:株式会社ダイセル 代表取締役社長 小河 義美