強いメッセージ性を持つ作品は時に社会に大きな波紋を巻き起こします。『醜聞(スキャンダル)美術館――反神聖・反体制・エロティシズム…時代に挑み続ける芸術(アート)』はそんなスキャンダラスな問題作70点を一挙に収載。作品が巻き起こした議論を踏まえ、違う角度からアートを楽しめる、新しいタイプの美術本です。
通信教育を手掛ける株式会社ユーキャン(東京都新宿区 代表取締役社長:品川 泰一)は、書籍『醜聞(スキャンダル)美術館――反神聖・反体制・エロティシズム…時代に挑み続ける芸術(アート)』を2015年10月30日に発行いたしました。
宗教的・政治的・倫理的に「スキャンダルを巻き起こした作品」というテーマの下、古今東西、数々の名画・名作から70作品を厳選。美しい図版とともに、作品が内包する「スキャンダル性」、さらにはそれらを取り巻く「時代のタブー」を浮き彫りにします。たとえばミケランジェロの≪最後の審判≫。この作品は身体露出の多さのため、完成すらしないうちから教会関係者たちの非難にさらされました。頑固なミケランジェロが修正を拒むと、その死後に局部を布で覆う加筆がなされ、以後も数百年間にわたって批判の対象となります。後にキュビスムの原点として知られることになるピカソの≪アビニョンの娘たち≫もアートシーンの表舞台に登場するまで、長い時間がかかりました。それ以前の絵画と過激なまでに一線を画し、あまりに先鋭的で解釈不能だったためです。
どんな物議を醸し、どんな事件を巻き起こしたか、という視点でアートを考察すると、時代ごとに変遷してきた価値観やモラル、宗教的タブーの一端が浮かび上がります。一度は目にしたことのある名作やお気に入りのアート作品にも、きっと違った一面が見えてくるはずです。
◆書籍紹介
『醜聞(スキャンダル)美術館――反神聖・反体制・エロティシズム…時代に挑み続ける芸術(アート)』
定価 4,104 円(本体 3,800 円 + 税8%)
270×217mm/ 176ページ
2015年10月30日 発行
ISBN 978-4-901-36686-1
*ご注意 発行年月日は奥付表記のものです。実際の発売日とは異なります。
◆著者紹介
エレア・ボシュロン
フランス語と美術史を専攻後、様々な文化事業に参加。キャッスル・オブ・フォシニー(フランス)のオープニングプログラムでは調査・執筆として参画している。また、フランスがドストエフスキーに影ながら及ぼした影響の発見に至る以前の、絵画および彫刻における<悪魔の図像>についても研究。パリ在住。最近では、パリにおいて社会的弱者がフランス語およびフランス文化に親しむよう支援活動に従事している。
ダイアン・ルーテクス
写真と旅行に造詣が深い。一時ニューヨークに居を移し、アート/ファッション関連の書籍出版で著名なpowerHouse Booksで出版に携わる。芸術ならびに旅行に関する書籍の共著多数。現在はパリ在住。編集業に従事している。
※リリース内容は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
─────────────────────────
◆会社概要
会社名 株式会社ユーキャン
本社 東京都新宿区高田馬場4-2-38
代表者 代表取締役社長 品川泰一
設立 1954年6月
資本金 9,000万円
事業内容 ・資格、趣味、実用の通信教育講座の開講
・DVD、CD、書籍などの通信販売
Webサイト http://www.u-can.co.jp/