~インバウンド客向け宿泊施設の高付加価値化・改修に、特注インテリアとしての需要を喚起~
建設DXに取り組む野原グループの野原ホールディングス株式会社は、京都府と西陣織・京友禅・丹後織物の3産地組合を構成員とするシルクテキスタイル・グローバル推進コンソーシアム(以下、コンソーシアム)と、新たな販路開拓等を目的とするプロジェクトの第2期(2022年4月~2023年3月)として、伝統染織技術や織加工技術を取り入れたインテリア業界向けのオリジナルファブリック(生地・織物、13種)を開発し、設計関係者向けの見本帳・ファブリックサンプルブック「情景」を2023年4月28日に発行しました。
私たちは、独自のデザインが特長のオリジナルファブリックを、インテリア・建築・空間デザイン分野における新たな顧客体験価値の創造に役立て、京都・3産地(西陣織・京友禅・丹後織物)の匠の技・独自性・ものづくりの素晴らしさをインバウンド客のみならず、国内外に広め、染織産地の持続可能な発展を応援します。

インテリア業界向け、伝統染織工芸を活かしたオリジナルファブリックと「情景」
【オリジナルファブリック(13種)について】
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/19866/table/183_1_bb02d8e47b397c9ebbe73277fdb7d103.jpg ]
【ファブリックブック「情景」について】
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/19866/table/183_2_0045c5a26daf654e6d8acb8836f42a5d.jpg ]



背景
・インテリア業界の動向:独自性を出すための特注品へのニーズの高まり
・2023年度のインバウンド需要の拡大予測:コロナ前(2019年)を上回る4.96兆円と予想
【参考】野村総合研究所(2023/2/21発表)
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2023/fis/kiuchi/0221_2
・観光庁「新たな観光立国推進基本計画の素案」での宿泊施設の高付加価値化と改修の必要性」の明示
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001586267.pdf
京都・伝統工芸(西陣織・京友禅・丹後織物)とSDGs
1.養蚕とCO2の吸収
京都・伝統工芸(西陣織・京友禅・丹後織物)には、生糸・絹糸が使用されています。
生糸・絹糸は、養蚕業によって支えられています。
養蚕では、その生産過程において、蚕の餌となる桑がCO2を吸収し、地球環境への負荷をかけないと言われています。
2.絹織物は土に還る
京都・伝統工芸(西陣織・京友禅・丹後織物)は絹織物です。
絹織物は、土に還る素材であり、「陸や海の豊かさを守る」という点でSDGsの達成にも貢献しています。
3.再生繊維の開発
コンソーシアムの会員である有限会社フクオカ機業は、リサイクルペットボトル繊維を使用し西陣織の技術で織った織物「リペリック」を開発しています。
今回のオリジナルファブリックでも、その一部にリサイクルポリエステルの生地を採用しています。
野原グループと京都府のこれまでの取組み
私たちは、コロナ禍の2020年10月、BIMを使って日本の優れたモノ・コトを世界に届ける新たな取組みの一つとして、京都府が誇る伝統工芸品(9社、12製品)を世界最大規模のBIMコンテンツプラットフォーム「BIMobject(R) Cloud」に掲載しました。
この取組みをきっかけに、京都府やシルクテキスタイル・グローバル推進コンソーシアムと、デジタル技術を使って伝統工芸品の新たな魅力を発信する試みや、新規販路の開拓に向けた活動を積み重ねています。
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/19866/table/183_3_6f4c47c01123e35d533e3b239a54f1dd.jpg ]
シルクテキスタイル・グローバル推進コンソーシアムについて
京都がシルクテキスタイルの世界的な産地となることを目指して西陣織・京友禅・丹後織物の 3 産地組合と京都府により2021年4月に設立。京都の染織関係の事業者が行うインテリア分野やファッション等の新たな分野への進出に対する支援など、3産地が連携して染織産地の再構築に取り組んでいます。
<構成団体>西陣織工業組合、京友禅協同組合連合会、丹後織物工業組合、京都府
<事務局>京都府商工労働観光部染織・工芸課(075-414-4856)、西陣織工業組合
野原ホールディングス株式会社について

野原ホールディングスを中心とする野原グループは、「CHANGE THE GAME. クリエイティブに、面白く、建設業界をアップデートしていこう」のもと、これまで培ってきた知見をさらに磨き、未来につなげていくことで、より一層社会に貢献して参ります。https://nohara-inc.co.jp
お客さまからの問合せ先
野原ホールディングス株式会社
VDC事業開発部
e-mail: kyoto-meister-collection@vdc-solution.jp
資料
【リリースPDF】https://prtimes.jp/a/?f=d19866-183-6963b45b55830272f9ddbc9b9127387a.pdf
関連リンク
・ファブリックブック「情景」の取り寄せ(フォーム入力)
https://meistercollection.kyoto/contact2/#contact-catalog
・デジタルツインカタログ「THE KYOTO MEISTER COLLECTION」 WEB
https://meistercollection.kyoto/
・TECTURE MAG「テキスタイルデザイナー福田貴久子氏に聞く、空間デザインに使える伝統テキスタイル開発ストーリー」
https://mag.tecture.jp/product/20230511-88579/