
今年で創設40周年を迎え、会員企業800社以上が参画する一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)の会員である株式会社バーズ情報科学研究所(本社:東京都、代表取締役:村瀬正典)は、自社開発OCR技術を核とするBPO事業と、大手企業との直接取引を基盤とするSI事業の二本柱で安定成長を続けるIT企業です。こうした背景を踏まえ、本リリースでは同社SI事業本部で部長を務める本田祐子氏のキャリアや人材育成哲学とともに、バーズ情報科学研究所の最新の事業展開をご紹介します。
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金融機関の「人手依存解消」へ--生成AIエージェント協創事業に参画
人手不足と業務効率化が業界横断的な課題となるなか、金融機関においても人手依存からの脱却は急務の経営テーマとなっています。こうした時代の要請に応え、株式会社バーズ情報科学研究所はこのたび、金融機関が大手ベンダーと推進する生成AI(AIエージェント)を活用した 協創事業に参加することとなりました。
長年にわたりOCR技術・FAX処理・データエントリーといった「紙とデータの橋渡し」を担ってきた同社が、今度は生成AIを活用した業務自動化の最前線へと領域を広げます。大量の非構造化データを扱うBPO事業で培った現場知見と、大手企業との直接取引を通じて磨き上げてきたSIの実装力--その両輪が、金融DXという社会課題の解決に向けて結集されます。
AI-OCR×kintone×FAX--「Cybozu Days 2025」で示したDX統合ソリューション
2025年10月27~28日に幕張メッセで開催されたサイボウズ株式会社主催「Cybozu Days 2025」において、バーズ情報科学研究所は2つの自社ソリューションを出展し、多くの来場者から高い関心を集めました。
「mojula for kintone」は、AI-OCRとkintoneをシームレスに連携させるプラグインです。紙帳票への手入力作業を、2クリックとAIによる補正・追記だけで完結させ、帳票のデータ化時間を従来の20%に短縮(当社比)します。手書き・多種フォーマット対応で、FAX受信データとの連携も可能なオールクラウドサービスであり、「帳票入力業務はAIの添削をするだけ」という新しいワークフローを実現します。
「FAX+kintone」は、kintoneアプリからFAXの送受信を完結させるクラウド連携ソリューションです。機器・回線・工事・開発が不要で、月額3,000円から導入でき、テレワーク環境でも会社宛FAXの確認・送信が可能です。製造業、医療・介護、金融、不動産など幅広い業種での導入実績を持ち、いまだFAX業務が残る現場のDX推進に直結するソリューションです。
これら2つのサービスは単体でも機能しますが、mojula for kintone × FAX+kintoneとして組み合わせることで、FAX受信から帳票読み取り・データ化・kintone登録までを一気通貫で自動化できる点が、同社ならではの強みです。
BPO×SI×AI--「研究開発企業」としての独自性と安定性の両立
バーズ情報科学研究所の強みを、本田氏は2つの柱と1つの土台として説明します。
第一の柱は、研究開発企業としての独自性です。
「自社開発のOCRを使ったBPO事業を展開してきました。今も事業領域を広げています。研究開発を進める部署があり、特許取得にも取り組んでいます」
第二の柱は、SI企業としての強固な顧客基盤です。
「大手企業3社ほどと一次契約で直接お仕事をさせていただいています。BPO事業とSI事業の2つの柱があるので、どちらかが厳しくてもお互い協力して企業として安定した状態を維持できる。それが強みです」
そしてこの2本柱を支える土台が、前述の金融機関向け生成AIエージェント協創事業への参加に象徴されるAI領域への果敢な展開です。社会性・先進性・協調性を経営理念として全社員が一丸となって取り組む同社の姿勢が、時代の要請に応え続ける原動力となっています。
コンピューター知識ゼロから30年--「ここで育てていただきました」
このような技術と事業の進化を、現場から支え続けてきた人材の一人が、本田祐子氏です。SI事業本部の部長として売上・請求・入金システムの改修・保守を担う本田氏は、30年前、コンピューターの知識をまったく持たない状態でこの会社に入社しました。
「大学では金属の研究をしていて、本当は研究者になりたかったんです。でもお金も欲しいなと思って就職を選びました。金属関係の企業には採用していただけなくて、大学の先輩がいたこちらの会社にご相談して、ご縁があって入社したのです」
最初の1年間はメール送信開発に苦戦し、サポート部署への異動でシステムを学び直し、3年後に再び開発へ。迷いながらも前に進んできた30年間を、本田氏は静かにこう表現します。
「本当にもう、ここで育てていただいたという状態です」
不具合対応という原体験--上層部も袖をまくる「みんなで乗り越える」文化
本田氏のキャリアの原点となったのが、入社5~6年目に経験した大規模不具合対応のプロジェクトです。複数の業務システムのリリース後に不具合が発生し、全員体制でリカバリーに挑んだその現場で、本田氏は忘れられない光景を目にしました。
「土日に、業務システムに影響がない時間帯に作業するのですが、本当に偉い方々が来て一緒に作業されていました。自分も一緒に作業できたことに感動しました」
そして本番対応を無事に終えた達成感は、現在の仕事観の原点となっています。
「人との関わりの中で、色々得るものや気づけるものがある。新しいものを取り込みつつ、人の関わりがある中で仕事をしていきたい」
この「みんなで乗り越える」という文化は、今日の生成AI協創事業への挑戦にも、脈々と受け継がれています。
「5つのサティスファクション」--社員満足度を2番目に掲げる経営哲学
バーズ情報科学研究所の組織文化を語るうえで欠かせないのが、同社の経営理念「5つのサティスファクション」です。顧客満足を1番に掲げるのは当然として、2番目に社員の満足度を位置づけている点が、この会社の本質を示しています。
「経営理念の中に『5つのサティスファクション』というのがあって、お客様の満足が1番なのは当然ですが、2番目に社員の満足度を掲げているのです。人を大切にする社風を感じます」
本田氏自身も産休・育休を取得し、復職後は時短勤務からスタートしながらも着実にキャリアを積んできました。男性の育休取得者もおり、ワークライフバランスを実現できる環境が整っている同社の文化は、30年にわたる人材定着の実績によって裏付けられています。
「小さな失敗」が人を育てる--次世代育成に情熱を注ぐ伴走型メンター
現在、本田氏が最も力を注いでいるのが後輩の育成です。IT業界全体で課題となる中堅社員の離職問題に向き合いながら、本田氏が大切にしているのが「小さな失敗を経験させる」という育成哲学です。
「自分がやるのではなく、他のメンバーにやってもらって経験を積んでもらう。大きな失敗は避けたいですが、小さな失敗で気づいてスキルアップできればいい。昔ほど社会が失敗を許容しない環境になっている気がするので、そこは気をつけています」
冒頭の引用が示すように、本田氏自身がかつて「失敗が起きても誰も責めない、前向きな取り組みがあった」という職場文化に救われた経験を持っているからこそ、この言葉には深みがあります。
「失敗が起きても、誰も責めるわけではなく前向きな取り組みがあった。ああ、こういうやり方っていいなって思えたのです」
AI案件への挑戦--「小さく始める」提案で顧客とともに歩む
一方、本田氏が育成と並行して取り組むのがAI案件の開拓です。正直に現状の試行錯誤を認めながら、本田氏は顧客との向き合い方をこう語ります。
「やりたいことがたくさんあると、1年や半年かかってしまう。でもお客様は短期間で便利になった実績を感じたいはず。だから小さく始めて、まず何が実現できるかを提案することを意識しています」
この「小さく始める」姿勢は、金融機関の大型AI協創事業へと発展した同社の歩みと、見事に重なります。着実な一歩の積み重ねが、やがて業界の先端を走る大プロジェクトへとつながる--本田氏の個人的な哲学と会社の成長戦略は、深いところで一致しています。
SAJへの期待--IT業界内の異業種交流の場として、貢献者として
SAJとの関わりについて、本田氏はまだ参加し始めたばかりと話しながらも、その可能性に目を輝かせます。
「IT業界の色々な分野の企業が集まっていると思うので、IT業界内の異業種のような形で、色々な方と交流して刺激を得られる場になっていただけると嬉しい。逆にその場の一員として、何か貢献したいと思っています」
なお同社代表の村瀬氏はSAJで副会長を務めており、記念行事には毎年社員が参加しています。SAJというコミュニティが、企業の成長と業界の発展の両方に寄与し続けていることを、バーズ情報科学研究所の歩みは体現しています。
【プロフィール 】
本田祐子(ほんだ・ゆうこ) 株式会社バーズ情報科学研究所 SI事業本部 部長。コンピューター知識ゼロの状態から同社に入社し30年。売上・請求・入金システムを中心に、業務システムの改修・保守対応を担当。産休・育休を経て復職し、現在は後輩の育成に注力。AI案件にも積極的に取り組み、顧客のニーズをヒアリングしながら「小さく始める」提案を心がけている。
【一般社団法人ソフトウェア協会】
一般社団法人ソフトウェア協会(略称:SAJ)は、ソフトウェアに関わるあらゆる企業、団体、個人を繋ぎ、デジタル社会の実現を推進する業界団体で、800社以上にご加入いただき、創立40周年を迎えることができました。これからもソフトウェアの未来を創造し、国内外のデジタル化推進に貢献してまいります。
入会お問い合わせ・詳細は以下ページよりご連絡ください。
一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)事務局お問い合わせページ:https://www.saj.or.jp/contact/
【関連リンク】
インタビュー記事全文:https://www.saj.or.jp/40th_branding/heroes_birds
本企画のインタビュー記事一覧: https://www.saj.or.jp/40th_branding
SAJ 40周年記念サイト: https://40th.saj.or.jp/
一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ):https://www.saj.or.jp/
株式会社バーズ情報科学研究所様 公式サイト:http://www.birds.co.jp/