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IHI原動機がNEDO事業で開発した「アンモニア燃料で駆動する船舶用エンジン」で第60回機械振興賞「経済産業大臣賞」を受賞しました

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海運業界における温室効果ガス排出削減への有効性などが評価されました

 NEDOが補助する「グリーンイノベーション基金/次世代船舶の開発」(以下、本事業)の一環で、アンモニア燃料船の開発に取り組む株式会社IHI原動機が、一般財団法人機械振興協会が主催する、第60回機械振興賞「経済産業大臣賞」を受賞しました。
 この賞は、機械工業の技術開発をさらに促進するため、優れた研究開発やその実用化によって、機械産業の発展に大きく貢献した企業、大学、研究機関などに贈られます。
 今回の受賞は、本事業で世界初の船舶用4ストロークアンモニア燃料エンジンを開発し、このエンジンを搭載したアンモニア燃料タグボート「魁」(さきがけ)の実証航海において、アンモニア燃料機関技術が、海運業界における温室効果ガス(GHG)排出削減に有効である確認をしたことなどにより、持続可能な社会の実現に貢献する技術基盤を構築した点が高く評価されたことによります。

図 NEDOグリーンイノベーション基金事業のロゴマーク

1.背景
 地球温暖化対策として、重油を使用しているエンジンでも、カーボンフリー燃料への転換が求められています。その中で、燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しないアンモニア燃料への転換が有力候補の一つとなっています。一方、アンモニアは重油に比べて燃焼性が低く、燃料転換には技術的な課題がありました。
 2021年度から本事業※1の一環として、IHI原動機、日本郵船株式会社、日本シップヤード株式会社、株式会社ジャパンエンジンコーポレーションの4社は、一般財団法人日本海事協会の協力を得て「アンモニア燃料国産エンジン搭載船舶の開発」に取り組んできました。
2.概要
 今回の受賞は、本事業で開発した世界初※2の船舶用4ストロークのアンモニア燃料で駆動するエンジンを搭載し、商用利用を前提としたタグボート「魁」の実証航海が2024年度に成功※3したことなどにより、国際燃焼機関会議(CIMAC Congress2025)にてCIMAC会長賞を受賞したほか、持続可能な社会の実現に貢献する技術基盤を構築した点が高く評価されたことによるものです。
 本実証では、アンモニア燃料混焼率およびGHG削減率はいずれも90%以上、混焼率は最大で約95%を達成し、排気中に含まれるアンモニア、および亜酸化窒素(N2O)濃度は、排気後処理装置によりほぼゼロを実現しました。これにより、アンモニア燃料機関技術が、海運業界におけるGHG排出削減に有効であることが確認されました。また、海運業界における脱炭素化に大きく貢献するだけでなく、内燃機関の燃料転換や持続可能な社会の実現にも寄与する基盤技術となります。
 今後は、カーボンフリー燃料の早期社会実装とグローバルな環境負荷低減に向け、さらなる技術革新とインフラ整備を進めます。

【注釈】
※1 本事業
事業名:グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発
事業期間:2021年度~2030年度
事業概要:次世代船舶の開発 https://green-innovation.nedo.go.jp/project/development-next-generation-vessels/
※2 世界初
世界初、アンモニア燃料舶用エンジンが完成(IHI原動機ホームページ) https://www.ihi.co.jp/ips/all_news/20240408.html
※3 タグボート「魁」の実証航海が2024年度に成功
(参考)NEDOニュースリリース(2025年3月28日)商用利用を前提とした世界初のアンモニア燃料タグボート「魁」の実証航海が完了しました https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101830.html

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