秋葉原文化の一つとして根付かせる為には、何が必要かを探る
文京学院大学(学長:福井勉)は、2023年8月11日、神田明神にて開催されたNPO法人リコリタ(秋葉原で社会貢献を行う市民の会)主催の「うち水っコ大集合! 2023」に、学生5名が現地のアテンド・警備などのボランティア活動を実施したことをお知らせいたします。参加したのは人間学部コミュニケーション社会学科3年生5名で、学生達は都市型社会問題について学びながら、地域社会との関わり方を学習する“まちラボプロジェクト実習”の一環として「秋葉原文化の創造的継承」をテーマに研究を実施しています。
「うち水っコ大集合!2023」と本学学生の活動について
「秋葉原文化の創造的継承」をテーマにした研究は、10名の学生で行っています。これまでの活動や秋葉原でのフィールドワークから洗い出した、1.秋葉原のオフィス化によるヒートアイランド現象といった地域課題、2.再開発やコロナによるコミュニティの希薄化、3.都市が固有性を失う均質化、4.古の文化と革新性・新規性との共存・結合様式の4つの問題意識に対して、都市・地域文化の「創造的継承」をテーマに掲げ研究をしています。分離されたコミュニティを繋ぎ、これまで秋葉原で育まれてきた文化を創造的に継承していくための手がかりや気づきを得て、課題解決案の一つになることを期待しています。
学生5名がボランティアとして参加した本イベントは、都市のヒートアイランド対策と地球温暖化対策の一環として毎夏、リコリタが実施していて、秋葉原のメイドカフェで働く方などが多数参加するイベントです。初開催から20年目を迎える今年は22グループが参加し、一般の参拝客と一緒に打ち水を行いました。
学生は本イベントのボランティア活動を通し、秋葉原の環境問題を考えるきっかけとする他、打ち水活動の20年間を振り返る作業を実施し、この先も打ち水活動が継承され、秋葉原文化の一つとして根付かせる為には、何が必要かを探るきっかけとします。
本研究内容は冊子に纏め、11月開催の打ち水20周年パーティーの来場者の方々に配布予定です。
また、打ち水イベント以外にもコミュニティを繋ぐ地域行事として、パラスポーツ運動会(ボッチャ大会)を10月に開催を予定しています。


まちラボプロジェクト「秋葉原文化の 創造的継承」の今後の予定
・10月 ボッチャ大会を開催
・11月21日(火) 打ち水活動 20周年パーティーにて、20周年活動の振り返り冊子を来場者へ配布