~データ&AIでダウンタイム半減・稼働最適化を実現~
企業のDXを促進するアルサーガパートナーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役会長兼CTO:小俣泰明、代表取締役CEO:渡邉純平、以下「アルサーガパートナーズ」)は、デンマーク発のIoTプラットフォームベンダーTrackunit(トラックユニット)のイベント「IrisX Forum Japan(アイリスエックス フォーラム ジャパン)」にて、当社執行役員の藤本がゲストスピーカーとして登壇しました。
本イベントでは、「建設業におけるデジタルトランスフォーメーション」をテーマに、建設業界DXをデータ&AIで実現するための取り組みについて講演しました。

◾IrisX Forum Japan概要
本イベントは、日本市場の建設業界関係者を対象にTrackunitが主催した招待制フォーラムです。業界の声とTrackunitの技術知見をもとに、日本の建設業界におけるDXを具体的にどう進めるかを議論する場として開催されました。
アルサーガパートナーズはゲストスピーカーとして招聘され、建設業の「2030年問題」を乗り越えるための実践的なデータ・AI活用戦略について講演しました。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/28308/table/336_1_5a4fe6c96994e65e767f6d3f61f95f5c.jpg?v=202605081245 ]
◾登壇の背景:建設業で高まるデータ・AI活用の重要性

建設業界では、人手不足や就業者の高齢化が進む一方、IoTセンサーやテレマティクス(*1)の普及によって、機械や現場から取得できるデータは着実に増えています。国土交通省が推進する「i-Construction 2.0(*2)」でも、2040年度までに建設現場の省人化を少なくとも3割、生産性を1.5倍向上させることが掲げられています。データ活用は現場改善と事業変革の両面で重要性を増しているのです。
一方で、建設業界のデータは、メーカーごとの機械データやテレマティクス、業務システム、現場情報などに分散しやすく、収集しただけでは十分に活かし切れないケースも少なくありません。いま求められているのは、こうしたデータを標準化し、部門やシステムをまたいで使える状態に整え、分析や意思決定につなげることです。
Trackunitが提供する「IrisX」は、こうした課題に応える建設業向けのオペレーティングデータプラットフォームです。分散した建設機械データを統合・標準化し、分析やAI活用、自動化に展開しやすい基盤として位置づけられており、Databricksをベースに構築されています。そのため、Databricksを主軸にデータ基盤構築やAI活用を支援してきたアルサーガパートナーズの知見とも高い親和性があります。
本セッションはこうした背景のもと、建設機械業界のDXを進める上でデータ・AIがどのような価値を生み出し、どのようなステップで実装につなげていくべきかについて詳しく解説しました。
*1テレマティクス:移動体に通信システムを搭載し、さまざまな情報サービスを提供すること
*2 i-Construction政策:ICT(情報通信技術)を活用して、建設現場のすべての工程を効率化・高度化する国家プロジェクト。2016年に国土交通省がスタートさせ、主に公共工事の現場から導入が進められている
◾登壇テーマ「建設機械業界のDX ~データ・AIが拓く未来~ 」
本レポートでは、同セッションにおける3つのポイントをご紹介します。
1. 2030年に向けて顕在化する業界の構造課題
講演の前半では、建設業界が直面する担い手不足、高齢化、生産性向上の必要性について整理されました。
国土交通省の資料によると、2024年時点で建設業就業者に占める55歳以上の割合は36.7%、29歳以下の割合は11.7%にとどまります。今後は、より技能やノウハウを次世代へ引き継ぎながら、より少ない人数で現場を回していくための仕組みづくりが不可欠です。
また、単に人数の問題だけでなく、「データの分断」も大きな論点として共有されました。保守や稼働管理、施工、サービスといった各工程のデータが分散している現状では、判断が個別最適にとどまりやすく、業界全体の最適化を阻む要因となっていることが指摘されました。

2. テクノロジーの力で現場を変える:データ・AIの活用領域
続くセッションでは、予知保全や稼働分析・稼働最適化、サプライチェーンやサービス業務の高度化、生成AIを活用したオペレーション支援など、建設業界におけるデータ・AI活用の具体例が紹介されました。
IrisXは、機械データや業務データを活用しながら、分析から可視化、自動化、アプリ拡張までを支える基盤として設計されています。データを「見るためのもの」で終わらせず、「使うためのもの」に変えていくうえで、こうした基盤は非常に重要であると強調しました。
建設DXの論点は、「単なるデータ収集」ではなく、「現場や事業の意思決定にどう結びつけるか」という実装段階に移っていることが示されました。

3. 構想を「成果」に変えるためのロードマップ:データ・AI活用の4ステップ
セッションの後半では、データ・AI活用を構想で終わらせないために、以下の4つのステップで段階的に進める考え方を紹介しました。
- 戦略策定現状のアセスメントを行い課題を明らかにし、目指す姿とその上り方を定める(1~2か月)
- 基盤構築データ・AI基盤の設計・導入、データ統合・整備を進める(3~6か月)
- 利活用ダッシュボードやAI/MLモデルを実装し、具体的なユースケースにつなげる(3~6か月)
- ガバナンス・育成データガバナンスの整備と人材育成を同時並行で進め、現場で継続的に活用できる状態をつくる(継続的)
重要なのは、データ基盤を整備して終わるのではなく、現場で使われ、成果につながるところまでを見据えることです。戦略、基盤、利活用、ガバナンスを切り離さず、一連の流れとして進めることが、建設DXを定着させる鍵である、と力強く説きました。

◾まとめ
本セッションでは、建設業界が直面する構造課題を踏まえながら、データ・AIを活用して予知保全や稼働最適化、業務高度化を進める考え方と、そのための実践的なステップを紹介しました。
TrackunitのIrisXは、建設業向けのオペレーティングデータプラットフォームとして、分散したデータをつなぎ、分析やAI活用につなげる土台を提供します。アルサーガパートナーズは、Databricksを中心に培ってきた知見を生かしながら、こうしたグローバルなプラットフォームが日本の建設業界でどのような価値を発揮し得るのか、今後も具体的な議論と実践につなげてまいります。
◾登壇者プロフィール・コメント
執行役員 コンサルティング本部 Tech Div. DM 藤本渓太

<プロフィール>
2012年、ドイツ カールスルーエ工科大学カール・ベンツスクール機械工学部卒業。インド系SIerで基幹システム導入プロジェクト等に従事。
2016年からは外資系コンサルティングファームにて、グローバルDX戦略策定や基幹システム導入、データ利活用支援など、多岐にわたる案件を牽引。
日・英・独のトリリンガルとして、クロスボーダー案件の実績も多数。2022年アルサーガパートナーズ入社、2024年4月より執行役員。現在、当社の成長事業であるデータサービスを牽引。
<コメント>
2030年には建設技能者の35%が引退年齢を迎える一方、機械データの未活用・サイロ化が現場の生産性を制約し続けています。
この構造課題を乗り越える鍵は、現場に眠るデータをいかに意思決定に変えるか。IrisXというグローバル水準のデータプラットフォームと、当社がDatabricksを軸に培ってきたデータ&AI基盤の構築・活用力を掛け合わせることで、日本の建設DXに実行力のある変化をもたらせると確信しています。
◾今後の展望:日本の建設DXに「実行力のある変革」
アルサーガパートナーズの強みは、戦略を描くだけでも、技術を実装するだけでもなく、その両方を現場で回し切れることにあります。
Databricksを軸に培ってきたデータ基盤構築やAI活用の知見を土台に、IrisXのような新しいプラットフォームについても、日本の建設業界の業務や商流に即して、具体的なユースケースへ落とし込んでいくことができると考えています。
私たちが目指しているのは、構想を語ることではなく、現場の変化と事業成果につなげることです。コンサルティングとエンジニアリングの両輪で、建設DXを着実に前へ進めてまいります。
データとAIを活用した建設DXにご関心をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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◾Trackunit株式会社・IrisXについて
Trackunitは、建設業界を単一のプラットフォームで繋ぎ、オフハイウェイ分野にデータとインサイトを提供し、生きた進化型エコシステムを構築するグローバルテクノロジー企業です。約650万台の可視化された資産が接続されており、テクノロジーを活用してダウンタイムを削減し、安全性を向上させ、持続可能で費用対効果の高い方法で顧客の収益改善を支援しています。
IrisXは、建設業界向けの運用データプラットフォームです。断片化されたIoTデータと運用データをオープンなプラットフォームに統合することで、実用的なインサイトを引き出し、ワークフローを自動化し、デジタルソリューションをより迅速に構築できます。
<会社概要>
社名:Trackunit株式会社
代表:Soeren Broggard
設立:2021年6月
所在地:神奈川県横浜市西区高島1丁目2−5 横濱ゲートタワー3階
HPサイト:https://trackunit.com/ja/
IrisXサービスサイト:https://trackunit.com/irisx/
アルサーガパートナーズ株式会社
アルサーガパートナーズは、東京渋谷に本社を構える総合ファームです。コンサルティングからシステム開発、保守・運用までに至るDXソリューション事業を一貫して担い、業界や業種を問わず多様な課題に対応しています。
「自由な発想と確かな論理で価値を届ける」をミッションに掲げ、多様なケイパビリティ、アセットを駆使し、お客様に寄り添いながら企業の競争力向上を実現します。
本社 :東京都渋谷区桜丘町3番2号渋谷サクラステージSAKURAタワー5階
熊本支社
新市街オフィス:熊本県熊本市中央区新市街8番7 TERRACE87ビル2F
平成オフィス :熊本県熊本市南区江越2丁目24-1
福岡支社 :福岡県福岡市中央区天神一丁目10番20号 天神ビジネスセンター7階
鹿児島オフィス:鹿児島県鹿児島市武1丁目2-10 JR鹿児島中央ビル710・711
代表者 :代表取締役会長兼CTO 小俣泰明、代表取締役CEO 渡邉純平
設立日 :2016年1月
資本金 :14億3,470万円(資本準備金等を含む)
従業員数 :407名(2026年4月末時点)
事業内容 :ワンストップDXソリューション事業
Web :https://www.arsaga.jp/