人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木 孝二)は、日本最大級の総合求人・転職支援サービス『エン転職』( https://employment.en-japan.com/ )上で、サイト利用者を対象に「ワーママ(ワーキングマザー)の就業意識」の調査を行ない、2,084名から回答を得ました。
子育てをしながら働く女性は増加しており、本調査でも48%の方は「身近にワーママがいる」と答えました。女性活躍推進法も制定され、ますますワーママの登用は企業にとって重要課題と言えそうです。
調査結果 概要
★周囲がワーママとのコミュニケーションで意識して欲しいことは、「配慮や感謝」「業務を抱えこまない」こと。ワーママ本人の意識とは乖離あり。
★ワーママをマネジメントしている管理職が配慮していることは「勤務時間」。ワーママの希望と乖離があるのは「時間ではなく成果での評価」や「情報共有」。
★ワーママの業務を代理対応する社員が、快く引き受けるには「感謝の言葉や態度」、「業務負荷に対する周囲からの理解」が必要。
調査結果詳細
1:ワーママの半数が職場でのコミュニケーションに困っている。
「職場でのコミュニケーションで困ったことはありますか?」とワーママに伺ったところ、「ある(よくある、時々ある)」と答えた方は48%でした。
2:周囲がワーママとのコミュニケーションで意識して欲しいことは、「配慮や感謝」「業務を抱えこまない」こと。ワーママ本人の意識とは乖離あり。
ワーママと一緒に働いたことがある方には「仕事や周囲とのコミュニケーションの中で、ワーママに意識して欲しいこと」を、ワーママ本人には「意識したいこと」を伺ったところ、大きな差が見られました。
第1位は両者ともに「周囲の社員への配慮 ※協力を当然と思わない、等」でしたが、数値には開きが。ワーママは68%だったのに対して、ワーママ以外の方は95%まで達しました。「制度に頼り過ぎない」と考える方も、ワーママ以外では43%、ワーママは18%と差が出ています。
周囲から意識して欲しいことでは、情報の開示も目立ちました。「業務を抱え込まない」(ワーママ以外の方:82%、ワーママ:38%)、「子育て方針など、家庭状況の自己開示」(同:39%、24%)、「自分のキャリアイメージの開示」(同:17%、9%)などが挙がっています。
『一人で抱え込まずに周りに頼ってほしいと思う』(20代女性)『時間内に仕事を無理に片付けようとしたり、早帰りを負担に思って抱え込んだりはしないで欲しい。だからといって自分の立場を変に利用することもしないで欲しい』(40代男性)など、無理をしすぎることなく、自己開示をしてもらうことで円滑に仕事を進められるという声が挙がっています。
3:ワーママの49%は、会社や上司のいずれかはワーママに理解がないと回答。
「今の会社/上司はワーママに理解があると感じますか?」という質問では、ワーママ以外は「会社・上司ともにある」(46%)が多数を占めました。
一方、ワーママ本人からは「会社・上司のいずれかがない(”会社はあるが、上司はない” ”会社はないが、上司はある” ”会社・上司ともにない”)」という回答が49%と多数を占めました。ワーママ以外は34%だったことからも、本人の受け取り方にはギャップがあることがうかがえます。
4:マネジメント対象にワーママがいる管理職が配慮していることは「勤務時間」。ワーママの希望と乖離があるのは「時間ではなく成果での評価」や「情報共有」。
職場に育児中の女性社員が少ない場合、管理者側もどのように扱ったら良いか迷うという声もよく聞かれます。マネジメント経験のある方に「マネジメント対象にワーママがいた場合、配慮する/したいこと」、ワーママには「ワーママをマネジメントする側に求める配慮」を伺って、結果を比較しました。
トップ3は「勤務時間の柔軟性」(ともに79%)、「急な休みや業務時間外の対応」(ワーママ以外:69%、ワーママ:79%)、「周囲の理解獲得」(同:48%、49%)でした。
差が出た項目は「時間ではなく成果での評価」(同:27%、48%)、「ミーティングや勉強会の実施時間」(同:14%、23%)です。いずれも、管理者以上にワーママからの要望が強い項目で『フルタイムの前任者が残業していた業務を時短内でこなし、かつ新たな案件への取り組みなどもこなしているのに、時短という理由だけで不就業分を控除するのはおかしい』(30代女性)、『業務は時間内に終わらせることが普通。残業してまで評価される人と比べないでほしい』(30代女性)などのコメントが寄せられています。
5:ワーママの業務を代理対応する社員が、快く引き受けるには、「感謝の言葉や態度」、「業務負荷に対する周囲からの理解」が必要。
ワーママと一緒に働いた経験がある方に「ワーママから残業務対応・急な休みの対応などをお願いされたことはありますか?」と質問したところ、57%の方が「ある」と回答しました。
代理対応をしたことがある方に「快く対応しようと思うためには、何が必要ですか?」と伺ったところ、第1位は「ワーキングマザー本人からの感謝の言葉や態度」(72%)、第2位は「自分にかかっている業務負荷の可視化(周囲からの理解)」(46%)でした。子育て以外にもプライベートな事情は誰もが抱えているので、お互いに配慮しあうことが大事、という意見が多く見られます。
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『エン転職』を利用しているユーザー
■有効回答数:2,084名(ワーママ自身―368名、ワーママと働いたことがある方―1,012名、その他―704名)
■調査期間:2015年11月2日~9日
※各項目に関する定性的なコメントを確認したい方は、プレスリリースのPDFより「補足資料」をご参照ください。
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