足止めされ逼迫する7万5,000人へ ユニセフら国連4機関共同声明

※本信は、ユニセフ本部の発信情報を元に、日本ユニセフ協会が翻訳、編集しています。
※本信の原文は、http://www.unicef.org/media/media_92059.html でご覧いただけます。
【2016年8月4日 アンマン(ヨルダン)発】
ユニセフ(国連児童基金) 事務局長アンソニー・レーク、世界食糧計画(WFP)事務局長アーサリン・カズン、国連難民高等弁務官(UNHCR)フィリッポ・グランディ、国際移住機関(IOM)事務局長ウィリアム・レイシー・スウィングは共同で、7万5,000人以上の人々へ食糧及び人道的支援物資を届ける支援計画が成功裏に運んだことを本日発表しました。
「本日、ユニセフとWFP、UNHCR、IOMは、シリアとヨルダンの国境検問所の周辺に足止めされている7万5,000人以上の人々が緊急に必要としている1か月分の食糧及び人道的支援物資を届ける緊急支援活動を完了しました。
国境を通過することも戻ることもできない中、ここにいる女性、男性や子どもたちを取り巻く状況は日々悲惨なものになっています。彼らは、気温が50度に達し、急に発生する砂嵐に見舞われるような厳しい砂漠の中で仮設テントに暮らし、食糧は不足し生き延びるのにギリギリの水しかありません。
私たちはこの緊急支援をサポートしてくれたヨルダン王国政府に感謝します。そして、今後も国境周辺に足止めされている人々に彼らの命を守るために必要な人道支援物資を届けるための、さらなる協力に期待しています。」
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■ 補足
シリアの紛争から逃れるため、推計7万5,000人が、シリア・ヨルダン国境沿いの検問所周辺に設置された仮設テントなどでの生活を余儀なくされています。ヨルダンは、ヨルダン側の検問所が襲撃にあったことを受けて、1カ月以上前に検問所及び周辺地域を封鎖しました。国境封鎖以前は、国連機関や人道支援団体はヨルダンとの国境を経由してシリア側で足止めされている人々へ、定期的に支援を届けていました。
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)