記憶力の衰えを防ぐにはワーキングメモリのトレーニングが大切
最近「物忘れがひどくなった」「名前が出てこない」「前日の献立を忘れた」といったことはありませんか?
もしかしたら、それらは脳のワーキングメモリの働きが少し弱っているせいかもしれません。

ワーキングメモリは何かをするときに、情報を一時的に記憶する能力です。このワーキングメモリは年齢とともに衰える機能ですが、トレーニングを続けることでその進行を遅らせたり、改善できることが知られています。
例えば「まちがい探し」は、ワーキングメモリを鍛えることができて、ルールもかんたんで取り組みやすい脳トレです。

4月18日(月)にムック『脳の老化予防に効く!懐かしの昭和探し脳トレ3.』(扶桑社)が発売されました。監修は、脳科学者で『クイズ!脳ベルSHOW』(BSフジ)や『今夜はナゾトレ』(フジテレビ)などのテレビ番組の監修も担当する篠原菊紀先生。
この本では、「昭和時代のニュースになった出来事」「子どもの頃に体験したことがある遊び、日常の生活の風景」などが、まちがい探しの絵になっています。
「まちがい探し」の問題例


「まちがい探し」以外にも「絵探し」「漢字パズル」「10マス計算」など、様々な種類の問題があります。
「絵探し」の問題例


懐かしい出来事を思い出すことは、脳の活性化に大切
介護や医療の現場でも行われている「回想療法」という心理療法があります。
回想療法は「懐かしい」を思い出そうとすることで、脳の古い記憶を呼び起こし、脳のトレーニングにつながります。健康な脳でもこの方法は大変有効です。
懐かしい出来事を思い出すことは楽しく刺激的で、脳の活性化にとって大切なことだと言えます。懐かしいことを思い出すきっかけとして、この本に描かれている昭和の出来事をじっくり見てみましょう。
その出来事があったときに、自分は何をしていたか思い出すことが脳のトレーニングにつながります。
普段の生活でも脳のトレーニングを
また本書では、パズルだけでなく、普段の生活の中でかんたんに取り組める「思い出し脳トレ」も紹介しています。

思い出し脳トレは一人でもできますが、家族や友だちと一緒に話すことで、より鮮明に思い出したり、気づいたりできます。家族や友人とのコミュニケーションは、認知症予防にも効果があります。
『昭和探し脳トレ』と「思い出し脳トレ」を毎日の習慣にして、みなさんの脳の健康維持に取り組んでみてください。
<問題の答え>
まちがい探し

絵探し

監修者プロフィール
篠原 菊紀(しのはら・きくのり)
公立諏訪東京理科大学工学部情報応用工学科教授。東京大学卒業。
同大学院教育学研究科修了。諏訪東京理科大学で教鞭を執る一方で、地域連携研究開発機構医療介護健康工学部門長、学生相談室長などとして精力的に活動。BSフジ『クイズ!脳ベルSHOW』、フジテレビ『今夜はナゾトレ』などテレビ・ラジオ・書籍の監修・解説を多数担当している。
書誌情報
タイトル:『脳の老化予防に効く!懐かしの昭和探し脳トレ3.』
監修:篠原 菊紀
発売:2022年4月18日(月)
定価:1,210円(本体1,100円+税)
判型:B5判
ISBN:978-4-594-61850-6
発売元:株式会社 扶桑社
購入リンク
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https://www.amazon.co.jp/dp/4594618502