トレンドニュースサイト STRAIGHT PRESS【 ストレートプレス 】

株式会社帝国データバンク

2026年8月の国内景気は4カ月連続で上向く 夏の個人消費とAI・半導体関連需要がけん引

このエントリーをはてなブックマークに追加

TDB景気動向調査(全国)― 2026年8月調査 ―

株式会社帝国データバンクは、全国2万2,060社(有効回答企業1万560社、回答率47.9%)を対象とした2026年8月の国内景気動向を調査・集計し、景気DIとして発表いたしました。
■調査結果のポイント
- 2026年8月の景気DIは前月比1.0ポイント増の44.6となり、4カ月連続で改善した。国内景気は、売り上げの持ち直しやAI・半導体関連の需要拡大が押し上げ要因となった。今後の景気は、下振れリスクを抱えつつ、緩やかな改善が見込まれる
- 10業界中『製造』『運輸・倉庫』など8業界が改善、『農・林・水産』など2業界が悪化した。製造業の生産・受注の増加や公共工事、設備関連需要、帰省・観光などの季節需要が幅広い業種に波及した。規模別では、3カ月連続で全規模が改善した。地域別では、10地域中9地域が改善した一方で、『九州』は令和8年熊本地震にともなうイベント中止や来客・生産・物流の停滞が響き、悪化した
- [今月のトピックス] 『製造』の景気DIは「電気機械製造」を含む3業種が50を上回るなど高水準で推移した。好調な半導体関連の業種からは、旺盛な需要を示す声が多く聞かれた。

次回発表日は10月5日(月)13時30分を予定しております。

【TDB景気動向調査ご協力企業さま募集】
当調査は全国で2万3千社を超える企業にご協力いただいている、月次の景況調査では国内最大の統計調査です。
ご協力いただける企業さまは、当調査の主旨をご一読のうえ、ご登録フォームから必要事項をご入力してください。
※ご協力企業さまは当調査の「各種DI推移表」や「企業の声一覧」などをご覧いただけます
特典の詳細はこちら

< 2026年8月の動向 : 改善 >
2026年8月の景気DIは前月比1.0ポイント増の44.6となり、4カ月連続で改善した。国内景気は、売り上げの持ち直しやAI・半導体関連の需要拡大を軸に製造から小売まで幅広く持ち直した。
お盆休みにともなう帰省や旅行、外食などの季節需要が個人消費を下支えしたほか、AI関連需要が機械や電気機械、情報サービスなどに波及した。また、円安の一服や夏場の電気・ガス料金支援も家計や企業の負担を和らげ、企業規模を問わず幅広い地域で景況感が上向いた。他方、各地の豪雨など自然災害による生産・物流、観光への影響に対する懸念が景況感を下押しし、仕入単価の高止まりや人手不足も重荷となった。

< 今後の見通し : 緩やかな改善 >
今後は、責任ある積極財政や令和8年熊本地震からの復旧・復興、最低賃金の引き上げが企業活動と家計の実質購買力を下支えし、AI関連需要も設備投資を後押ししよう。一方で、中東情勢にともなう原油高は物価・物流費を押し上げ、長期金利の上昇も設備・住宅投資の重荷となる。
今後の景気は、下振れリスクを抱えつつ、緩やかな改善が見込まれる。

業界別:10業界中8業界で改善、『製造』を中心に景況感を押し上げた

10業界中『製造』『運輸・倉庫』など8業界が改善、『農・林・水産』など2業界が悪化した。製造業の生産・受注の増加や公共工事、設備関連需要、帰省・観光などの季節需要が幅広い業種に波及した。他方、原材料費や人件費の上昇、節約志向などは多くの業種で引き続き重荷となった。特に、『農・林・水産』は米価の下落や飼料・燃料・資材価格の高止まりなどが響いた。

『製造』(45.6)…前月比1.3ポイント増。4カ月連続で改善。「電気機械製造」(同1.2ポイント増)や「機械製造」(同0.6ポイント増)、「輸送用機械・器具製造」(同3.8ポイント増)がそれぞれ4カ月連続で上向き、50台に上昇。特に半導体、AI・データセンター、自動車関連などの受注増が好材料となった。また、「パルプ・紙・紙加工品製造」(同1.7ポイント増)は、段ボール箱製造などが復調し10カ月ぶりに40台を回復した。

『運輸・倉庫』(43.8)…同1.9ポイント増。4カ月連続で改善。タクシー利用などの旅客需要は、暑さやお盆の帰省客による利用増を背景に堅調に推移した。トラック輸送は、製造業・卸売業の荷動きが下支えした。加えて、安定した取扱量から倉庫関連も堅調との声も聞かれた。
他方、住宅関連や米穀類の荷動きの弱さ、長期休暇による稼働日数の減少などは下押し要因だった。

『小売』(38.7)…同1.4ポイント増。3カ月ぶりに改善。エアコンなどの季節需要が押し上げた「家電・情報機器小売」(同2.6ポイント増)は2カ月ぶりに上向いた。また、「繊維・繊維製品・服飾品小売」(同2.4ポイント増)は、厳しいながらも夏物需要に支えられ3カ月ぶりに復調した。「飲食料品小売」(同0.2ポイント増)は、帰省客や観光客による土産品などの購入が景況感を押し上げた。
他方、物価高にともなう節約志向や買い控え、仕入価格や人件費の上昇などの影響が引き続き表れた。

『サービス』(47.5)…同0.8ポイント増。3カ月連続で改善。「飲食店」(同2.5ポイント増)は、夏季休暇やインバウンドによる需要増がプラスに働き2カ月連続で改善した。「リース・賃貸」(同0.3ポイント増)もレンタカー需要などに支えられ改善。さらに、自然災害による予約の取り消しなどが響いたものの、国内の宿泊需要や客単価の上昇などで「旅館・ホテル」(同0.7ポイント増)も上向いた。「情報サービス」(同0.5ポイント増)は50台を維持し、AI・DX関連需要やシステム開発案件の増加が下支えした。

規模別:3カ月連続で全規模が改善、半導体関連や荷動きの活発化が追い風

「大企業」「中小企業」「小規模企業」が3カ月連続でそろって改善した。半導体関連の受注増により『製造』が全規模で好調さを維持した。「中小企業」では活発な夏季商材を背景とした『運輸・倉庫』の改善が目立った。

「大企業」(48.7)…前月比0.9ポイント増。4カ月連続で改善。半導体関連需要や電気機械の受注増を背景に、『製造』が大きく上昇した。『金融』は資金流入の継続を指摘する声が聞かれるなど、50台を維持した。

「中小企業」(43.9)…同1.0ポイント増。4カ月連続で改善。夏季商材などの荷動きが活発化し、『運輸・倉庫』が大幅に上向いた。『小売』は「自動車・同部品小売」をはじめ、9業種中6業種が改善した。

「小規模企業」(41.9)…同0.8ポイント増。3カ月連続で改善。『製造』では、AI・半導体関連需要の恩恵を受けた「鉄鋼・非鉄・鉱業」や「機械製造」など、12業種中8業種が上向いた。堅調な『建設』も全体を押し上げた。

地域別:9地域が改善、令和8年熊本地震が『九州』を下押し

10地域中、9地域が改善した一方で、『九州』のみ悪化した。都道府県別では改善が36、横ばいが2、悪化が9だった。半導体関連需要の拡大や堅調な輸出が好材料だった一方で、熊本地震の影響が『九州』の景況感を下押しした。

『南関東』(47.5)…前月比1.3ポイント増。3カ月連続で改善。半導体関連需要を背景に好調な『製造』がけん引した。また、『建設』は「大きな案件が増えている」といった声が聞かれ、5カ月ぶりに50台を回復した。

『四国』(43.1)…同2.9ポイント増。3カ月連続で改善。「飲食料品卸売」や「機械・器具卸売」など『卸売』は8カ月ぶりに40台を回復した。「公共工事需要が堅調に推移」とのコメントがあった『建設』も好調だった。

『九州』(43.5)…同0.4ポイント減。3カ月ぶりに悪化し、10地域中、2位から5位に低下。熊本地震による来客・生産・物流の停滞が幅広い業種に響いた。「熊本」のDIは同4.9ポイント減の39.1と4年6カ月ぶりに40を下回った。

製造業の景気動向と企業からの声

- 2026年8月の『製造』の景気DIは「電気機械製造」など3業種が50を上回ったほか、精密機械や化学品関連も50近くとなるなど高水準で推移した。在庫需給ギャップ(売り上げDI-在庫DI)は0.1ポイントとプラスに転じ、需給バランスの改善がみられる
- 好調な半導体関連の業種では旺盛な需要を示す声が多い一方で、一部業種からはコスト高を受けた価格転嫁に苦戦するコメントも寄せられた

【調査先企業の属性】
1.調査対象(2万2,060社、有効回答企業1万560社、回答率47.9%)
2.調査事項
景況感(現在)および先行きに対する見通し
経営状況(売り上げ、生産・出荷量、仕入れ単価・販売単価、在庫、設備稼働率、従業員数、時間外労働時間、雇用過不足、設備投資意欲)および金融機関の融資姿勢について
3.調査時期・方法
2026年8月18日~8月31日(インターネット調査)

【景気動向指数(景気DI)について】
■TDB景気動向調査の目的および調査項目
全国企業の景気判断を総合した指標。国内景気の実態把握を目的として、2002年5月から調査を開始。景気判断や企業収益、設備投資意欲、雇用環境など企業活動全般に関する項目について全国2万3千社以上を対象に実施している月次統計調査(ビジネス・サーベイ)である。
■調査先企業の選定
全国全業種、全規模を対象とし、調査協力の承諾が得られた企業を調査先としている。
■DI算出方法
DI(ディフュージョン・インデックス〈Diffusion Index〉)は、企業による7段階の判断に、それぞれ以下の点数を与え、これらを各選択区分の回答数に乗じて算出している。
景気DIは、50を境にそれより上であれば「良い」、下であれば「悪い」を意味し、50が判断の分かれ目となる(小数点第2位を四捨五入)。また、企業規模の大小に基づくウェイト付けは行っておらず、「1社1票」で算出している。
■企業規模区分
企業の多様性が増すなか、資本金や従業員数だけでは計りきれない実態の把握を目的に中小企業基本法に準拠し、全国売上高ランキングデータを加え下記の通り区分している。
■景気予測DI
景気予測DIは、ARIMAモデルと構造方程式モデルの結果をForecast Combinationの手法で算出。破線は予測値の幅(予測区間)を示している

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

最新情報をXで受け取ろう!
前の記事
一覧へ戻る
次の記事