~新型コロナウイルスに関する東京都からのお知らせ~
東京 i CDCでは、都内での変異株の発生状況を把握するため、昨年12月に「新型コロナウイルスのゲノム解析に関する検討チーム」を立ち上げ、東京都健康安全研究センター(以下、「健安研」という)において、都内における遺伝子変異の有無のスクリーニングを進めています。本年2月からは、民間検査機関においても変異株のスクリーニングを実施するなど、都内におけるスクリーニング体制を強化しています。
厚生労働省から、3月8日以降、変異株事例の公表について「自治体において公表する際には、変異株PCR 検査で陽性となった時点で変異株事例として公表いただいて差支えありません」との通知があったため、以後は、健安研等において変異株PCR検査の陽性が判明した際に公表することとします。
このたび、海外とのリンクが確認された検体の変異株PCR検査により、4例が陽性となりましたのでお知らせします。
なお、報道機関各位におかれましては、ご本人やご家族などが特定されないよう、個人情報保護にご配慮下さい。
1 変異株の発生状況
(1)発生例(今回発生分)
4例(いずれも海外リンクあり)
※上記のほか、都内でこれまで、変異株スクリーニングで陽性となったものは、合計8例あります。内訳は、国立感染症研究所(以下、「感染研」という)においてゲノム解析で確定に至らなかった例(*) が6例、感染研のゲノム解析で確定された例が2例となります。
* 確定に至らなかった例・・・対象となる検体のウイルス量が少ない等の場合、ゲノム解析の結果、確定が困難な場合があります。
<患者情報(今回発生分)>
[表: https://prtimes.jp/data/corp/52467/table/1521_1.jpg ]
※この4例は現在、感染研においてゲノム解析を行っているところです。
(2)これまでのスクリーニング検査実施数
別紙のとおり
https://prtimes.jp/a/?f=d52467-20210311-4882.pdf
2 今後の対応
現在のところ、都内で変異株が市中に広がっていることは確認されていませんが、都としては、保健所と連携して疫学調査を進めるとともに、今後広がってくる可能性も視野に入れ、引き続き国や民間検査機関等と連携してスクリーニングを行い、感染拡大防止対策に努めてまいります。