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「打ち方なんて何でもいい――清宮幸太郎が野球の本当の楽しさに目覚めたのは、監督が選手の邪魔をしない、自ら考える“早実スタイル”があればこそ」――それが、実力派ライター取材1000日の結論

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大人も子どももみんな読みたい『王先輩から清宮幸太郎まで 早実野球部物語』(中村計著)は、3月16日(金)講談社より刊行。
中村計氏の取材1000日の成果を、NAKAMURA'S EYE に「まとめ」てみました。

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早実の選手たちは野生の馬のようだ。だから、スタートに失敗したり、コースを外れてしまうこともある。でも、ときおり、野球の本当の楽しさに目覚め、とんでもないプレーを見せる。

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もともと、清宮幸太郎ではなく、早実野球部の中の清宮に興味があった。早実は、監督である和泉実自ら「練習したからといってうまくなるもんでもないと思うよ」と言えるチームである。それは才能主義ということではなく、指導者が選手に練習を課し過ぎ自己満足に陥らないよう、自分を戒めているように映った。

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清宮は高校時代、2年秋、3年春と二度、スランプに陥った。しかし、そんなときでも清宮は自分で考え、練習を工夫し、やがて復調した。そして、スランプに陥る前より、一回りも二回りも大きくなっていた。

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清宮はありのまま入学し、ありのまま卒業していった。守備や走塁はまだ穴が目立ったが、それでも高校通算111本塁打という、とんでもない数のホームランを積み上げた。もし、早実でなかったら、バランスのいい選手になっていたかもしれないが、これだけのホームランバッターにはなっていなかっただろう。

NAKAMURA'S EYE5
清宮は、とにかくかわいらしかった。ちょっとふてぶてしく、たまにタメ口になったりするのだが、ムッとくるどころか、キュンとしてしまう。小さいころから注目されてきただけに、普通の高校生よりも大人びている反面、普通の高校生よりも子どもっぽいところも持ち合わせていた。そこが魅力的だった。イメージは「パンダ」だ。大きいけど愛らしく、いたずらをすればするほどかわいく見える。そんなチャーミングさも、卒業するまで変わらなかった。

『王先輩から清宮幸太郎まで 早実野球部物語』
定価:本体1200円(税別)
2018年3月16日刊行
講談社

目次から
プロローグ 四人のヒーロー
第一章 怪物一年生がやってきた
第二章 伝説の二〇〇六年夏
第三章 「谷間の世代」のキャプテン
第四章 GO! GO! GO!
エピローグ 夢のバトン
早実野球部栄光の甲子園ヒストリー

著者プロフィール
中村 計(なかむら・けい)
1973年、千葉県生まれ。同志社大学法学部卒。スポーツ紙記者を経てフリーライターになり、スポーツをはじめとするノンフィクションのジャンルで活躍している。
『甲子園が割れた日』(新潮社)でミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧幻の三連覇』(集英社)で講談社ノンフィクション賞を受賞。児童向けの著書に、『きみは怪物を見たか 松井、松坂、斎藤、雄星 甲子園のヒーローたちの感動物語』『甲子園がくれた命』『打てるもんなら打ってみろ! ダルビッシュ、田中、藤浪、松井、安楽 速球王たちの甲子園伝説』(すべて講談社)がある。

NAKAMURA'S EYE:「清宮を育てた『早実スタイル』」(中村計、『本』4月号)より
写真:森 清、嶋田礼奈、講談社写真資料室

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