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株式会社KADOKAWA

規格外の面白さ、ここにあり。第10回山田風太郎賞 月村了衛著『欺す衆生』に決定!

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過去一年間で最も「面白い」と評価されたエンタテインメント小説が遂に決定!

株式会社KADOKAWA(代表取締役社長:松原眞樹)と公益財団法人角川文化振興財団(理事長:角川歴彦)が主催する文学賞『山田風太郎賞』の選考会が2019年10月18日(金)午後4時より東京會館(東京都千代田区丸の内3-2-1 TEL: 03-3215-2111)にて行われ、選考委員の審査により、月村了衛著『欺す衆生』(新潮社)が受賞作に決定しました。
【山田風太郎賞 公式サイト】https://awards.kadobun.jp/yamadafutaro/

「山田風太郎賞」は戦後日本を代表する大衆小説家、故山田風太郎氏の独創的な作品群と、大衆性、ノンジャンル性、反骨精神など氏が貫いた作家的姿勢への敬意を礎に、有望な作家の作品を発掘顕彰するために創設しました。毎年9月1日から翌年8月31日までに書籍として発表された長編および短編の文芸作品(ミステリ、時代、SFなどジャンルを問わない)の中より最も面白いと評価された作品に贈られます。新人、新進、中堅作家の作品が対象となります。第10回選考委員は、奥泉 光、京極夏彦、筒井康隆、林 真理子、夢枕 獏(敬称略・五十音順)が担当しました。

<月村了衛著『欺す衆生』あらすじ>
戦後最大かつ現代の詐欺のルーツとされる横田商事事件。その残党たる隠岐は、かつての同僚の因幡に導かれるがまま〈ビジネス〉を再興。次第に詐欺の魅力に取り憑かれていくが――。欺す者と欺される者、謀略と暴力の坩堝の果てに待ち受ける運命とは。透徹した眼差しで現代の日本を、そして人間の業と欲を徹底的に描破する。
(新潮社 書誌ページより https://www.shinchosha.co.jp/book/339532/

選考委員を代表して選評を述べた夢枕氏は「善人がどんどん詐欺の才能を開花させながら深みにはまっていく。『欺す衆生』は勧善懲悪の話ではないが、エンタテインメントとして考えるとこの作品が一番優れているのではないか、ということもあり、受賞となりました」と話しました。

この日の記者会見で月村氏は「今回第10回ということで大変光栄に思っております。私が作家デビューした2010年に、第1回山田風太郎賞が始まりました。そのことを知って『自分のために作ってくれた賞に違いない』と勝手に思っていました。山田風太郎は敬愛する作家のひとりであります。学生の頃、山田風太郎先生にお目にかかりお話を聞く機会があったことが私の人生の最大の、唯一の自慢です」と喜びを語りました。月村氏には、正賞として記念品(名入り万年筆)と副賞 100万円が贈られます。

本賞の贈賞式および祝賀会は11月29日(金)に、いずれも東京會舘にて開催します。角川三賞として、本賞と、『第39回横溝正史ミステリ&ホラー大賞』『第10回野性時代フロンティア文学賞』(主催:株式会社KADOKAWA)の贈賞式・祝賀会も、あわせて行います。

なお、今回第10回を持ちまして選考委員の京極夏彦氏が任期満了となります。次回第11回からは新たに恩田陸氏、貴志祐介氏を選考委員としてお迎えします。

<著者略歴> 月村了衛(つきむら・りょうえ)
1963年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年に『機龍警察』でデビュー。2012年に『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞を受賞。

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