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夜の布施といえば、ネオンの明かりに吸い寄せられていく大人たち。お酒の匂いと笑い声が入り混じる中、ふと、「あ、今日はちゃんとしたご飯が食べたいな」って思うときがある。 そんなときに、灯りを頼りに入りたくなる店がある。選んだ...
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高架下の商店街。昼下がり、焼き魚の香りがふわりと鼻をかすめた。目をやると、暖簾がひるがえる小さな割烹居酒屋。 店名は「丹後のさと」。京都・京丹後出身のご主人が、奥さんの地元・布施で営む店だ。 ショーケースにはおばんざいが...
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布施の夜は、少しゆるくて、ちょっと濃い。はしご酒の最後にたどり着いたのは、沖縄の風が吹く酒場「垣花家(かきはなけ)」。 スナックの灯りがぽつぽつと並ぶさくら通りに、三線の音と笑い声が混ざって流れてくる。島言葉が飛び交い、...
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ふらっと吸い寄せられるように赤提灯をくぐると、カウンターだけの店に、ぶっきらぼうなおやっさん。だけど、その声のトーンと、さりげない一皿の味付けに、なんだか妙に安心してしまう。 大阪・布施の片隅で、今日も誰かが「ちょっと一...
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大阪・布施の路地裏。ふとした夜に立ち寄った「ネバーラン堂」は、まるで秘密基地のようだった。 駄菓子の甘い匂い、手元で響くファミコンのSE音。 昭和と平成のちょうど真ん中くらいで時が止まったような空間には、誰にも見せなかっ...
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場末の渋さとは良い意味で異なる、「ここなら大丈夫」という安心感が迎えてくれる。 場所はジャンカラ・ディープ布施店。そこにあるのは、スナックのようで、でもちょっと違う、“スナック風カラオケ喫茶”という不思議な空間だ。 お酒...
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東大阪・布施商店街。賑やかな下町の空気の中、ひっそりと、それでも確かに「今」を更新し続けるピザ屋がある。名前は「That’s PIZZA」。 ナポリ仕込みの技と、布施っ子の温度感。そのあいだに立ち上がる、香ばしくて、ちょ...
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布施のまちに、居酒屋は星の数ほどある。酔いたい夜も、話したい夜も、黙って飲みたい夜も。 でも——「おかんとひとしな」は、そんな気分の前にある場所かもしれない。 ここはただ酔うためじゃなく、帰りたいと思わせてくれるところ。...
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開店の少し前、布施のまちに魚の香りがただよいはじめる。「魚ヶ麺 園(ととめん えん)」は、午前中から静かに熱気を帯びるラーメン屋。 煮干しを炊き込んだ漆黒のスープは、クセが強くて、でも一度ハマると抜けられない。食べ終えた...
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たこ焼きは知ってる。でも「たこせん」って聞いたことある?大阪・布施の商店街をふらふら歩いていると、香ばしい匂いに誘われて立ち止まった。店の名前は「宮良たこやき本舗」。 たこ焼き2個を、えびせんで挟んだ「たこせん」は、大阪...
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パン屋の前を通ったときにふわっと香る、焼きたてのあの匂い。 なんだか懐かしくて、でもちゃんと新しくて。 その理由は、100年という時間を丁寧に紡いできたから、なのかもしれません。 布施のまちにある「金太郎パン」は、大正時...
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大阪で「たこ焼き」は文化だ。ソースたっぷり、アツアツを頬張るのが正義。 ——そんな常識を、そっとひっくり返してくれる店がある。 布施駅からほど近いプチロード広小路に佇む「丸幸水産」。 ここでは、生のタコを釜茹でし、氷で締...
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布施駅の改札を抜けてすぐ。 朝の商店街を歩いていくと、焼き菓子の甘い香りが鼻先をくすぐる。 その先にあるのが「和洋菓子 モモヤ」。昭和27年より、布施の日常と一緒に時間を刻んできたお菓子屋だ。 手のひらをすっぽり覆う栗ま...
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布施の飲み屋街をふらり歩いていると、不思議と足が止まる場所がある。派手な看板もなければ、SNS映えもしない。 でも、暖簾の奥からは笑い声とおでんの湯気が漏れてきて、なんだか懐かしい気持ちになる。 「淡路屋」は、メディア取...
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「なんでこんなにホッとするんだろう。」って、ひと口で思う。 にんにく醤油がじんわり染みた、あのからあげ。 ただの惣菜じゃなくて、たぶんそれは、家族の記憶とか、町のやさしさとか、そういうものが詰まってるんだと思う。 布施の...