12月25日、都内でプレス試写会及びメディア懇談会を実施予定。ご希望のメディアの方は、ぜひお問い合わせください。
認定NPO法人テラ・ルネッサンス(理事長:吉田真衣、所在地:京都府京都市、以下テラ・ルネッサンス)は、アフリカ・ウガンダで20年以上にわたり取り組んできた元子ども兵の社会復帰支援の現場を2年間にわたって記録したドキュメンタリー映画 『Returnees(リターニーズ) 元こども兵 それぞれの再起』(制作:日本電波ニュース社)が、2026年初春に渋谷ユーロスペース他にて劇場公開されることをお知らせします。
※本作は、株式会社日本電波ニュース社により、テラ・ルネッサンスの現場に密着して制作されました。テラ・ルネッサンスは取材協力の立場であり、企画・制作・配給、映画による収益には無関係です。

(C)日本電波ニュース社 2026年/日本/102分/DCP/5.1ch監督・撮影・編集:菊地啓|プロデューサー:上田未生|製作:日本電波ニュース社
医師・中村哲氏のドキュメンタリー映画『荒野に希望の灯をともす』を手がけた日本電波ニュース社がテラ・ルネッサンスの現地施設「スマイルハウス」に密着し、丁寧に綴っています。
■ 本作に寄せられたコメント(一部抜粋・順不同)
何になりたいか
どう生きたいか
それを子供達が希望を持って漕ぎ出せる世界にしたい。
「人は変われる」し「許されない罪はない」と信じたい。
一青窈 歌手
命を救うだけじゃない。
小川さんは、奪われた心と未来を救い続けています。
石原さとみ 俳優
涙も、怒りも、希望も、この映画はすべてを隠さず映す。
堀 潤 ジャーナリスト
もしこの1年でたった1作しか映画が観られないとしたらこの映画を観てほしい!
と言いたくなるほど素晴らしい内容の作品だ。
高野秀行 ノンフィクション作家
とてつもない経験をしている元こども兵や女性たちが前を向いて生きる姿を見ると、 その逞しさから涙が出てきました。
廣瀬俊朗 元ラグビー日本代表
この映画を観れば気づく。そこにいるのは、私たちと同じように笑い、泣き、
悩みながら生きる"人"だということに。
原貫貫太 フリーランス国際協力師
この紛争がもたらした国境を超えた複雑な被害状況に
あらためて焦点が当たることを期待しています。
榎本珠良 明治学院大学 準教授
■ 「戻れた」その先の物語
2023年、テラ・ルネッサンスの支援を受けて社会復帰を果たした元子ども兵、パトリック・ルムンバらは、なお武装勢力にとらわれている仲間たちに向けて、危険を承知で呼びかけを行いました。
「君たちも戻れる。
自分を見ろ――同じように社会に戻れるんだ。
勇気を出して、一歩を踏み出そう」
その声に応え、141名が長い年月を経て故郷へ帰還しました。

2023年、帰還を果たした元子少年兵と再会した家族
(C)テラ・ルネッサンス

2023年、帰還を果たした元少女兵
子どもの頃に誘拐され、武装勢力の一員とさせられた。「被害者」であるにも関わらず、「加害者」でもある元子ども兵たち。一筋縄ではいかない複雑な状況の中、社会復帰に向けたスタートを切らねばなりません。
本作は、その“帰還の後”に続く現実と、彼ら一人ひとりの葛藤や痛みを赤裸々に綴っています。
■ 20年の積み重ねの果てにたどりついた、元子ども兵の「動員解除プロジェクト」―― 平和的に内部から武装解除する取り組み
テラ・ルネッサンスはウガンダおよびコンゴ民主共和国で、20年間、元子ども兵の社会復帰支援に取り組んできました。
20年間の積み重ねがあったからこそ、支援を受けて社会復帰を果たした元子ども兵たちの姿が、 今も武装勢力の中にいる人々の「動員解除」につながっています。
実際に2年前に141名の動員解除に成功し、
さらに2026年には、500名規模の帰還を実現するために奔走しています。
■ 500名の帰還に向け、中央アフリカ大統領とも面談が実現
この事業の責任者である、テラ・ルネッサンス海外事業部長小川真吾(ウガンダ駐在20年)。
子どもの頃に、ウガンダやコンゴ民主共和国の村々から連れ去られた元子ども兵らの帰還ルートを確保するため奔走し、周辺国の政府・軍・宗教指導者らと協議を重ねてきました。
2025年10月には中央アフリカ共和国のトゥアデラ大統領とも面談が実現し、大きな一歩を踏み出そうとしています。

左:当会海外事業部長・小川真吾 中央:中央アフリカ政府のDDRR担当省(武装解除・動員解除・社会復帰・本国送還担当省)国務大臣 右:同省担当官

左:当会海外事業部長・小川真吾 右:中央アフリカ共和国 トゥアデラ大統領 今年10月面談の様子
テラ・ルネッサンスの『500名の帰還への挑戦』は今まさに正念場を迎えており、活動資金の捻出のため冬季募金キャンペーンにも取り組んでいるところです。
2025年12月25日に、都内でプレス試写会を実施予定。
映画上映後、一時帰国中の小川真吾とメディア懇談会を予定しています。
ご希望のメディアの方は、お問い合わせください。
■ この件に関するお問い合わせ(取材)について
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
電 話:075-741-8786(代表・折り返しいたします)
メール:shimono@terra-r.jp(担当 広報室 下野)
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目的に、2001年に鬼丸昌也によって設立。現在では、カンボジア、ラオスでの地雷や不発弾処理支援、地雷埋設地域の生活再建支援、ウガンダ、コンゴ、ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援を実施。また、日本国内では、平和教育(学校や企業向けの研修)や、岩手県大槌町で大槌刺し子を運営。2022年にはハンガリー、ウクライナにおける避難民への支援を開始。主な受賞歴:地球市民賞(独立行政法人国際交流基金)、社会貢献者表彰(公益財団法人社会貢献支援財団)、日経ソーシャルイニシアチブ国際 部門賞ファイナリスト(日本経済新聞社)、 第4回ジャパンSDGsアワード 副本部長(外務大臣)賞(外務省)、第52回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団)、第1回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞「平和の部」(公益財団法人岩佐教育文化財団)、第18回西日本国際財団アジア未来大賞(公益財団法人西日本国際財団)、第10回エクセレントNPO課題解決力賞(エクセレントNPOを目指そう市民会議)、ほか多数。国連経済社会理事会特殊協議資格NGO。
名称:特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス
所在地:京都府京都市下京区五条高倉角堺町21番地jimukinoueda bldg. 403号室
URL:https://www.terra-r.jp
理事長:吉田 真衣
設立:2001年10月31日(2014年5月30日より認定NPO法人)
事業内容:『地雷』『小型武器』『子ども兵』の課題に対するアジア・アフリカでの支援活動、および国内での『平和教育』を中心とした啓発活動 など