夏になるとテレビや雑誌でホラー特集が組まれ、背筋が凍るほどゾ~ッととすることがある。7月28日(木)、まさに背筋が凍る最恐のホラー小説が発売される。
その名は「ずうのめ人形」、恐怖の根元とは何かをテーマにした作品だ。
本作品は、都会の出版社やマンションが舞台。あるライターの死をきっかけに、実在しないはずの都市伝説の怪異に巻き込まれていく主人公たちを描いている。著者の巧みな物語構成や、都市伝説の怪異に挑む主人公たちの葛藤が見所。物語が進むにつれ、現実と仮想の境界線が崩れていき、恐怖が最高潮に達する。この作品を読んだ作家や評論家は、ホラーでありながら、正統派のエンタメや非凡なミステリーのような作品とコメントしている。定価1650円(税抜)、装画は山科理絵 、装丁は大原由衣。
本作品の著者である澤村伊智(さわむら・いち)は、1979年大阪府に生まれ、現在、東京都在住。前作「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)が、第22回日本ホラー小説大賞の大賞に輝いた。岡本綺堂の作品を敬愛する著者は、新しいホラーブームを巻き起こしてくれる存在といわれている。
「ぼぎわんが、来る」のストーリーは、幸せな新婚生活をおくる主人公に、不審な電話やメールといった怪異が降りかかることから始まる。この怪異は、他界した祖父が恐怖する化け物・ぼぎわんが引き起こしてものなのか?主人公は、ぼぎわんから愛する家族を守るために、女性霊媒師とともに恐怖に立ち向かう。「ずうのめ人形」にはまった方は、こちらもぜひ読んでみて。
カドカワストア「ずうのめ人形」 http://store.kadokawa.co.jp/shop/g/g321602000046/