大人のメイクを提案するプレステージブランド『CHICCA』は、2018年、ブランド誕生10周年を迎える。それを記念して、スイス高級機械式腕時計ブランド『フランク ミュラー』とのコラボレーションが決まり、そのお披露目と合わせて春コレクション発表会が開催された。
「これまでの“時”を振り返り、未来の“時”を見つめる」という意味をこめて、スイスの高級機械式ウォッチブランドである『フランク ミュラー』とのコラボレーションが決定。歴史の長い伝統的な時計業界の中で、新しい技術とデザインで新たな価値観の提案をしている『フランク ミュラー』というブランドに、ジャンルは違えど同じチャレンジ精神を感じ、今回のコラボレーションが実現に至った。
会場には、『フランク ミュラー』の「ハート トゥ ハート」コレクションが展示され、今回のコラボレーション発表会に彩りを添える演出がなされた。
発表会冒頭は、これまでの『CHICCA』が歩んできた軌跡やコラボレーションへの想いを、ニューヨークから来日中のブランドクリエイター・吉川康雄氏自らが語り、中盤からデモンストレーションが行われた。
“HAPPY 10”と名付けられた記念すべきコレクションは、ブランドクリエイター・吉川氏のピュアなクリエイティビティと『フランク ミュラー』のクリエイティビティのピュアさを白になぞらえて作られており、『CHICCA』の白いケースに『フランク ミュラー』の文字盤の数字(ビザン文字)を重ね合わせた上品なパッケージ。
「10」をイメージしたグラフィックデザインが施され、アイシャドウのパレット面は直線と曲線であしらわれ、「直線=1」、「曲線=0」をイメージ。ケースも中身も10周年をお祝いするデザインとなっている。
吉川氏曰く、「コスメで大切なのは、コスメを持った人の気分が上がること」ということで、本コレクションの白いパッケージを開けると中から『CHICCA』のハッピーカラー、ビビッドな色が飛びだしてくるよう配慮されている。
デモンストレーションは、2018年1月17日(水)に初お目見えとなる”HAPPY 10”のメイクアイテムを使って行われた。
『CHICCA』の春コレクションのテーマは「FRESH(フレッシュ)」。雪解けをイメージさせる、透明でフレッシュでみずみずしい印象を表現したコレクションで、春の優しい雰囲気のナチュラルなイメージに仕上がるセットになっている。
まずは、アイメイクのデモンストレーション。2018年3月5日(月)に登場する、「キッカ ハッピー10th バースデーサプライズセット」にセットされている「ニュアンスカラーリッド」と「ミスティック パウダーアイシャドウ」を使って春らしい輝きをプラスするアイメイクをレクチャー。
「ニュアンスカラーリッド」限定色 (EX02:ブルーミラージュ)は、まぶたに透明感を与えるブルーとシルバーのアイシャドウベース。シルバーの面には微細なパールが配合されていて、目もとに華やかさをプラスしてくれる。
「ミスティック パウダーアイシャドウ」(EX37:ハニーベア)は、ピンクからブラウンの3色グラデーション。ブルーのリッドベースの上にピンクを重ねるとフレッシュな印象に仕上げることができる。
今回のラインナップの中で特に注目したいのが、デモンストレーション中盤で紹介された「キッカ リキッドアイライナー W」。まつ毛の生え際にしっかりラインが描けるように4.7mmの極細筆と、しなやかなコシのある太筆のダブルエンドになっていて、漆黒のアイラインが自由自在に描ける。極細筆を使えば下まぶたや目の際、目尻など細かいところまでしっかりメイクできるのが特徴。
カラーもほんのり青みを感じるアビス(ナチュラルブラック)とフェミニンな赤みをブレンドしたバルサミコ(ブラウンブラック/限定色)の2色展開で、自分の魅力を最大限に引き出す1本を選べる。
アイラインを描く時、目尻側三角ゾーンを綺麗に描けると目もと全体が大きくエレガントに見えるということで、吉川氏が「銀河鉄道999」の主人公”メーテル”の目もとを例に出してアイラインの描き方をレクチャーした。
発表会ではデモンストレーションだけでなく、吉川氏のトークショーもあり、普段ではなかなか聞けない『CHICCA』のこれまでの軌跡や『CHICCA』への想いが語られた。
ブランドが誕生した頃、まだ世の中で誰も使っていなかった“ツヤ肌”というコンセプトが、10年経った今ポピュラーな言葉になり、すべてのブランド、美容の人々、一般の女性たちまでもが当たり前のように使ってくれる言葉に進化し、吉川氏自身も嬉しく感じているという。
『CHICCA』を通して吉川氏がずっと伝え続けてきたこと。それは、「生まれ持った人がそれぞれ持つ違った肌の色、それぞれがみんなキレイだ」という想いだ。
「人の肌はそれぞれ違った色みを持っています。よく『肌は白い方がいい』と言ったりしますが、確かに白い肌は綺麗だけど、自分のコンプレックスをまるでマスクをかぶったような厚化粧で隠すよりは、コンプレックスをさりげなく放っておいて肌に自然なツヤ感を出し生き生きとした肌の質感を作った方が、客観的に見て魅力的にみえるはず。」(吉川氏)
最後に、吉川氏は「自己否定をしていることがどんどん年を取るごとにつらくなってくる。人は自信を持ちにくい生き物で、どうしても自己否定に走りがちです。僕がこの“ツヤ肌”って言葉を通して、本当に伝えたかったこと。それは「自己否定しない」よう、そして自分を肯定しながら自分の魅力を引き出す美容。これをこれから先どんどんどんどん広げていきたいな」と語った。
肌の仕上がり感=“ツヤ肌”にこだわり、ファンデーションもチークも肌に薄い膜を貼ったかのように密着してコーティングすることで「擬似皮膚」を作り出すことにたどり着いた『CHICCA』は、これからも徹底的に「まるで自分の肌のような」メイクを追求し続けるだろう。
この“HAPPY 10”コレクションは、1月、3月、5月、6月と時期をずらして全10アイテムが登場予定。透明感にこだわり10年間作り続けてきたアイテムの中から吉川氏が厳選した10アイテムが順次発売となる。