木造耐震設計事業などを手掛けるエヌ・シー・エヌは、9月1日(日)の「防災の日」に向けて「災害時に安心・安全だと思う場所に関する意識調査」を全国47都道府県771名に実施した。
その結果、地震が発生したときに「安心」だと思う場所は「自宅」と答える人がもっとも多かった一方で、「安全」だと思う場所については「自宅」はポイントを大きく減らし2位となった。
自宅を「安心」できると回答した382名の中でも、自宅が「安全」であると答えた人はそのうち61.0%に留まり、約4割の人は「自宅は安心だが安全ではない」と考えていることを示唆している。
実際に避難すると思う場所はどこかという問いに対しての回答は、「安全」だと思う場所のランキングと一致する結果となったほか、自宅を「安心」と答えた人で実際に「自宅」に避難すると答えた人は4割に満たなかったことから、避難場所を決める際には「安心」よりも「安全」を重視する傾向が伺える。
自宅のどこが「安心」「安全」だと思うかについては「居間・リビング」が「安心」「安全」両方で1位となり、
逆に地震がもっともきてほしくない自宅内の場所は「風呂場」であった。風呂場では、急な地震に対応できないことによる不安感が大きいのだろうか。
いずれにしても、そもそも自宅が耐震性能を備えているかどうか「わからない」と回答した人が35.9%もいたことから、3人に1人は自宅に耐震性能が備わっているかどうか知らないまま住んでいることになる。また、自宅に耐震性能を備えていると答えた人の約9割は満足していると回答しており、地震時の自宅の安心感は「耐震性能に満足している」かどうかが関係しているようだ。
同調査では、他にも、今年避難訓練に参加する予定があるかの問いに対して約8割が「予定がない・わからない」と回答しているほか、なんと4人に1人は自分の避難場所を知らないことがわかった。
これを受け、同社は建築学、危機管理の専門家による調査総括・防災Tipsを公開。「防災の日」に合わせて、自宅で地震に遭ったことを想定し、ライフラインが途絶えた場合に対応できるよう防災意識を高めてみては?
『エヌ・シー・エヌ 公式ページ』( https://www.ncn-se.co.jp/ )