日々、家庭や職場で忙しくしている女性たち。昨今女性の社会進出が話題にあがるものの、日本ではまだまだ女性活躍の推進は満足な状況とはいえない。
3月8日は「国際女性デー」
3月8日(日)の「国際女性デー」に合わせて、女性活躍を推進している世界的に影響力をもつ大手企業20社に焦点を当て、企業における女性の社会進出に関する考えや事例をまとめた書籍『女性が共に、さらに輝くということ』1500円(税抜)が3月5日(木)より発売される。
72名のケーススタディから、女性支援のヒントを紐解き、日本国内における女性の社会進出を考える内容になっている。
女性の社会進出が遅れている日本
世界経済フォーラムが毎年実施している「ジェンダー・ギャップ指数2020」によると、日本は2018年の110位から順位を下げ、153カ国中121位となった。
本調査によると、政治では歴代首相に一人も女性がおらず、議員や大臣、管理職や経営者でも女性比率が低いとされている。この結果から、女性の社会進出に関する意識に障壁があり、課題が多いことが浮き彫りになっている。
ジェンダー・ギャップを解消した社会を目指す
本書では、企業内においてこのようなジェンダー・ギャップが発生しないよう、あらゆる分野で人々が違いを尊重しあって活躍するという「ダイバーシティ&インクルージョン」や、女性リーダーの活躍促進についてまとめられている。
アディダスやスターバックス、グランドハイアット東京、リクルート、LIXILなど、国内外問わず各業界で活躍する男女のリーダーたちに対するインタビューでは、キャリアパスや未来へのビジョンなどが紹介されている。また、現場で働く社員にもフォーカスし、自分らしい働き方を目指す「ワークライフバランス」の実現や、個の経験・能力を活かしてよりよく働くための取り組みについても触れられている。
リモートワークなど多様な働き方が注目される現代。特に労働人口の減少が社会問題になっている日本では、女性の社会進出、活躍の場はさらに拡大していくだろう。一人ひとりの意識改革が社会全体を変える、第一歩となるはずだ。