新型コロナウイルス感染拡大が世の中に衝撃を与えた今、 “生命の尊さ”を改めて感じたという人におすすめの本が登場。
『手塚治虫の山』1000円(税抜)が、「山と溪谷社」から6月18日(木)に発売された。
手塚治虫が描いた山・動物・自然
今回発売された『手塚治虫の山』は「山と溪谷社」が初めて手がけた漫画アンソロジー。
“手塚治虫氏と山”というと一見結びつかない組み合わせにも感じるが、じつは手塚氏は、山・自然・動物を舞台とした漫画を数多く残している。同書には、そんな手塚氏が描いた山・動物・自然をテーマとした10編の漫画を収録している。
各作品に共通するのは「生命」の尊さで、人間はもとより、山も動物も、万物すべてを「生命」ととらえる、同氏の強い思想が全編を通して伝わってくる。時代を超えて「いかに生きるか」という普遍的なメッセージが受け取れる、読み応えのある作品だ。
1959年〜1980年に発表された作品を収録
同書には1959年〜1980年に発表された作品を収録。タイトルと掲載時期、掲載元はこちら。
『魔の山』1972年8月6日「週刊少年サンデー」(小学館)、『山楝蛇』1972年9月4日「漫画サンデー」増刊号(実業之日本社)、『山の彼方の空紅く』1982年5月「ジャストコミック」(光文社)、『モモンガのムサ』1971年11月22日「週刊少年ジャンプ」(集英社)、『モンモン山が泣いてるよ』1979年1月「月刊少年ジャンプ」(集英社)、『ブラック・ジャック -昭和新山-』1976年11月15日「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)、『雪野郎』1969年12月3日「少年チャンピオン」(秋田書店)、『落盤』1959年9月15日「X」第3号(鈴木出版)、『山太郎かえる』1980年1月「月刊少年ジャンプ」(集英社)、『火の山』1979年4月20日「ビッグゴールド」No.2(小学館)。
異なる出版社の作品が一堂に揃うというのも貴重なことだ。
『手塚治虫の山』を読んで、“生命の尊さ”を考えなおしてみては。