愛知県西尾市の「石川メリヤス」が、職人向けの作業用手袋「サイコロ印」の一般向け販売をスタート。現在、「石川メリヤス」公式オンラインショップで販売中だ。
歴史が育んだリサイクル
同社がある愛知県西三河地方は、数多くある反毛工場の再生綿を主原料とした特殊紡績が発達している。1957年創業の同社も特紡糸を使った作業用手袋の生産からスタートし、現在でも定番商品であり続けている。
一方で、反毛工場や特紡工場も近年は減少の一途をたどっているのだとか。同社では、“本当の意味のある高付加価値のリサイクル商品を作り出し、安定的に売り続けることが特紡の存続と発展に不可欠”と考え、「サイコロ印」を個別包装にして小売することを決意したという。
職人向けを一般仕様に
新品の糸と比べてボリューム感がある特紡糸を使った作業用手袋は、肉厚で付け心地が良く、長持ちするのが魅力だ。本来職人向けであるこの手袋を、高い機能性はそのままに、一般仕様として用途別に厚みや素材を変えた7種類でラインアップ。
手首のかがり縫いは種類ごとに色を変え、保管用ループを兼ねたブランドネームタグも付いている。また帯パッケージには、主な用途がわかるイラスト入りで、手仕事が好きな人へのプレゼント用にもおすすめだ。
用途別!7種類のラインアップ
これぞ「軍手」ともいえる、ハードな作業にぴったりな最厚手の「No.1」は、バーベキューやキャンプ向け。
厚手タイプの「No.2」は、綿とポリエステル、レーヨンの再生綿が主原料でボリュームがありながらも軽くて丈夫。家庭でのDIYにも最適。
“中くらい”の厚さの「No.3」は、手を守りつつも細かい作業を妨げないので、ガーデニングや農作業など野外での手作業用に。
工場内の軽作業で使われている、薄手の「No.4」は、気軽に使えるのが魅力。室内作業や犬の散歩におすすめ。
ペットボトル由来の再生ポリエステルとリサイクル綿を合わせた繊維エコロ・ロクヨンで編んだエコマーク認定商品「No.6」は「No.4」と同じ厚さで、耐久性や付け心地も◎。
ナイロンの再生わたが主原料の糸を3本束ねて編んだ、丈夫で摩擦に強い「No.500」。赤い染色で道具類の中に紛れても見つけやすい。自転車やバイクのメンテナンスに。
ナイロンの糸を捲縮加工した漁業用ウーリー入りの「No.551」。摩擦強度が非常に高いため、ロープやブロックなどを扱う作業の際に。
価格は、「No.1」~「No.6」は660円(税込)、「No.500」「No.551」は990円(税込)。
西三河が誇る特紡の歴史と技術を体感できる「サイコロ印シリーズ」を、気軽に日常に取り入れてみては。