9月1日(火)の『防災の日』に、今年1月18日~2月8日に全4話で放送された、柄本佑さん主演のNHKドラマ「心の傷を癒すということ」のDVDが発売!同日にDVDレンタルもスタートする。
震災後の心のケアに奮闘した精神科医の半生
「心の傷を癒すということ」は、阪神・淡路大震災時、被災者の“心のケア”のパイオニアとして奮闘しつづけた実在の精神科医・安克昌氏の半生を描いたヒューマンドラマ。
安克昌氏の遺族関係者への取材から得た事実を元に、人の心の傷に寄り添い続けた精神科医の物語として大胆に再構成したフィクションとなっている。
ドラマのあらすじ
“はにかみ屋”の若手精神科医・安和隆は、自分の居場所を探し続ける青年時代を送ってきたが、明るい妻・終子と出会い、同じ在日としての悩みを共有できたことで、心穏やかな日々を送り始める。
第一子が誕生した直後、阪神・淡路大震災が起き、被災者に寄り添い話を聞き続ける中で、精神科医にできることは、被災者を治療することではなく、治癒力を回復させる手助けをすることだと気づいていく。
その後、精神科医として見た被災地の様子を1冊の本にまとめ、学芸賞を受賞。明るい兆しが見え始めた39歳のある日、がんが発覚する、というストーリー。
ドラマでは、主人公の精神科医・安和隆を柄本佑さんが演じるほか、妻役に尾野真千子さん、親友役に濱田岳さんが出演するなど、実力派俳優が脇を固める。
主人公のモデルとなった安克昌氏
実際、安克昌氏は、在日韓国人として大阪に誕生し、阪神・淡路大震災直後、避難所などでカウンセリングや診療活動に尽力。震災1年後に臨床報告としてまとめた「心の傷を癒すということ~神戸・・・365日~」で第18回サントリー学芸賞を受賞し、PTSDの若き研究者として治療活動を行うも、2000年12月、志半ばでこの世を去った。
“夫婦の絆”と“心の絆”
DVDの価格は7,600円(税別)。本編のほか、PR映像集などの映像特典や、封入特典の特製リーフレットが付いてくる。
阪神・淡路大震災から25年を迎える2020年。険しい道を共に歩んだ妻との“夫婦の絆”と、彼が寄り添い続けた人々との“心の絆”を描いたヒューマンドラマを通して、今一度防災について考えてみよう。