データ分析に苦手意識をもつ文系は多いだろう。そんな人のサポートとなる入門書『文系でも仕事に使える データ分析はじめの一歩』が、かんき出版から9月16日(水)より発売された。
飛躍的に高まる「データ分析」の重要性
仕事において「データ分析」の重要性は飛躍的に高まっているが、その手法は実にさまざま。データの選び方や見方、データ間の相関関係・因果関係の見極め方など、アプローチ次第で、結論は大きく変わるという。
同書は、そんな「データ分析」の基本が身につく入門書だ。
全編にわたって、データ分析で成功した事例・失敗した事例をたくさん収録しており、それらをじっくり読むことで、データ分析で一番大切な「ファクト(事実)をとらえて次の一手を打つ」着眼点の見つけ方を学ぶことができる。
シンプルなデータ分析プロセス
同書では、最短で最適解を導く道筋のひとつとして、次のような分析プロセスを提唱している。
まず「アバウト」に予測する。
次に、俗説による「バイアス」を消し去る。
そして「見える化」して比べる。
最後に「相関関係」や「因果関係」を見つけ出す。
すべてのデータ分析にこのパターンが当てはまるわけではないが、参考になるだろう。
<文系でも仕事に使える>というタイトルのように、専門的な部分には立ち入らず、むずかしい数式は極力使わないように配慮。一方でデータ分析を「見える化」するためのグラフの技術や、データの関連性をもとにして次の一手を考える際に必要な統計学の知識についてもわかりやすく解説している。
データ分析は「目的を達成」するための手段
“会社の課題を解決したい、説得力のある提案書を作りたい”。そんなシーンで活躍するのが、「データ分析」だ。ところが、グラフで直観的に問題点を見つけたといっても、それだけで他の人々を説得できるわけではない。
つまり、次の段階で必要なのは「だれもが納得する数字で線引」をすること、つまり根拠(エビデンス)となる「線引」だ。そのために必要な強力ツールが、初歩的な「統計学」だという。
同書では、難解な分析手法などは使わずに、データとの接し方、バイアスに引っかからない方法、かんたんな統計手法などを通して、「目的を達成」することを手伝ってくれる。
『文系でも仕事に使える データ分析はじめの一歩』は1600円(税抜)。全国の書店・一部を除くオンライン書店などで購入できる。
読書の秋に手に取り、データセンスを磨いてビジネスセンスをアップさせてみては。