横浜市にある「三溪園」では、30年ぶりとなる重要文化財建造物保存修理工事にともなって、「臨春閣」の屋根の葺き替え工事を実施中。これを記念し、10月15日(木)~12月20日(日)の期間、園内の三溪記念館にて「重要文化財保存修理事業記念企画展 臨春閣-建築の美と保存の技-」を開催する。
重要文化財「臨春閣」
実業家で茶人であった原三溪が作った日本庭園である「三溪園」。園内には国の重要文化財建造物10棟、横浜市指定有形文化財建造物3棟を含めて17棟の建築物を有している。
その中の一つである「臨春閣」は、原三溪が「桃山御殿」と呼んで豊臣秀吉ゆかりの美術工芸品を蒐集して室内を装飾していたという。また、「臨春閣」第二屋の住之江の間では、三溪の長男・善一郎の婚礼や三溪自身の葬儀が行われており、「三溪園」内でも特別な建造物であったことがわかる。
修理のために取り外されている欄間や色紙を公開
「重要文化財保存修理事業記念企画展 臨春閣-建築の美と保存の技-」は、修理のため取り外されている臨春閣の欄間や色紙、
板絵十二支図額をふたたび臨春閣に戻す前に、間近で鑑賞することができる貴重な機会。
また、臨春閣を装飾する建具やコロタイプ印刷の忠実な表現力など、この文化財建造物を守り伝える保存修理の技術を、作品や資料によって紹介する。
秋のお出かけシーズンに横浜「三溪園」を訪れて、芸術の秋を体感してみては。
■「三溪園」
住所:神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
※おでかけの際には十分な感染症対策をお願いいたします
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