2019年9月に開業した「The Okura Tokyo(ジ・オークラ・トーキョー)」にて、新年恒例のガレット・デ・ロワが発売。2021年1月1日(金)~31日(日)の期間、オークラ プレステージタワー5階「デリカテッセン シェフズガーデン」にて販売される。
フランスで伝統的に親しまれている菓子
ガレット・デ・ロワとは、フランスで伝統的に親しまれているお菓子で、キリスト誕生の後、三賢者が謁見したとされる1月6日の公現祭(エピファニー)に食べられるもの。1台に1個「フェーヴ」と呼ばれる陶製のチャームをしのばせることが特徴だ。
円形の折りパイ生地でアーモンドクリームを包み込んで焼く極めてシンプルなものだが、それだけに素材のよさと職人のテクニックや個性が際立つという。
ガレット・デ・ロワで新年の“運試し”
ガレット・デ・ロワは、1台を人数分に切り分けて食べるのが前提。そこで与えられた一切れにフェーヴが入っていた人が、その日の王様または女王様として一同の祝福を受けるというもので、30cmを越えるような大きいサイズも珍しくないのだとか。
またフランスでは公現祭にかかわらず、1月中はすべてのパン屋や菓子屋で「ガレット・デ・ロワ」が売られ、集まりのたびに何度も買って愉しむのだそう。
月桂樹を模した栄光の模様
表面には必ず「レイエ」と呼ばれる模様が施されているのも「ガレット・デ・ロワ」の特徴のひとつ。やわらかく薄いパイ生地に、ペティナイフの先を使って一つ一つ丁寧に微妙な角度や力加減で刻む、職人の技の見せどころ。
伝統的なパターンが大半で「渦巻」「葉」「矢羽根」「格子」と決まっていて、それぞれに生命力や栄光、勝利などの意味が込められている。
「The Okura Tokyo」のガレット・デ・ロワは、4枚の葉が重なり合う月桂樹を模した栄光の模様。また、バターで生地を包む“フィユタージュ・アンヴェルセ”(逆さまパイ生地)で、ホロリ、サクサクとした繊細な食感だ。アーモンドクリームとの一体感が増し、焼き色もより美しく仕上がっている。
また、フェーヴに見立てたアーモンドを一粒しのばせていて、陶器のフェーヴはケーキの箱に王冠とともに別添えになっている。
「ガレット・デ・ロワ」の価格は3,000円(税別)。オークラのパティスリーチームが最高の素材で作る同商品は、1年の幸を願う季節にふさわしい一品。受渡の3日前まで予約も可能なので、新年の食卓にプラスしてみては。
■「The Okura Tokyo」
住所:東京都港区虎ノ門2-10-4